「摂津市上下水道ビジョン及び経営戦略」について

市では、水道事業においては、平成26年5月に平成35年度を目標年度とする「摂津市水道ビジョン」を策定し、この間、安全な水を安定的に供給するため、ビジョンに基づいた施策を進めてまいりました。

また、下水道事業においては、平成29年4月より地方公営企業法の全部を適用し、企業会計制度を導入し、資産の情報や損益の情報を数値で明確化し、現在の財政状態や経営状況が明らかとなりました。

一方、水需要が減少傾向にあり、給水収益や下水道使用料収入に影響を与えている中で、、近年頻発する災害に対する備えや老朽化した施設や管路の更新が求められており、上下水道事業を取り巻く環境は厳しさを増しています。

そこで、これらの課題を踏まえ、今後の上下水道事業のあるべき姿を示すため、水道ビジョンの見直しと下水道ビジョンの策定を合わせて、令和元年7月に「摂津市上下水道ビジョン」を策定いたしました。

加えて、上下水道ビジョンで示す将来像に向かって施策を推進するためには、相応の「投資」と投資に対する「財源」が必要となります。それぞれの試算を踏まえ、収支均衡を図る具体的な収支計画として「摂津市水道事業経営戦略」及び「摂津市下水道事業経営戦略」を策定しました。

本ビジョンでは、上下水道事業の将来像を「安全な水を安定的に供給できるまちにします！」、「公共下水道により快適な生活ができるまちにします！」と位置づけています。策定にあたっては、上下水道部職員の参加により素案を作成するとともに、パブリックコメントにより多くの市民のみなさまからの意見を頂きました。

今後は、本ビジョン及び経営戦略に基づき、各種施策を進めてまいりますので、ご理解、ご協力をお願い申し上げます。

なお、本ビジョン及び経営戦略は、社会情勢の変化や各年度の決算等に応じて随時見直しを行ってまいります。

摂津市上下水道ビジョンは、令和3年3月に策定されました「摂津市行政経営戦略」における分野計画の1つに位置づけられ、各施策について進捗管理を行ってまいります。