【こどもの食コラム】1歳児の食事のポイント

更新日:2024年02月19日

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「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識とバランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。

ぐんぐん大きくなる1歳児!大切にしたい食事のポイント

1歳から1歳半頃になるとエネルギーや栄養素のほとんどを食事から摂れるようになり、離乳食の卒業を迎え、幼児食へ移ります。身体の成長期であることに加えて、運動能力がめざましく発達し活動量も増えてくるため、食事量がぐっと増えます。食べられるものが増え、大人の食事にも興味を示し始めますが、まだまだ身体は未熟で急に食事を変えることはできません。身体も心も急成長する1歳児の食事で覚えておきたいポイントをお伝えします。

1. 1日3回の食事リズムを中心に生活リズムも整えていきましょう

せいかつりずむ

1歳児は気分にムラがあり、生活のリズムが乱れやすくなります。1日3回食を習慣化し、生活リズムを整えるようにしましょう。

起床時刻が朝の食欲に影響するため早寝早起きを習慣付けましょう。起きてすぐは食欲が湧きにくいため、起床してから食事までに30分ほど時間に余裕をもたせるのもポイントです。夕食は遅くとも19時までに、就寝2時間前までに食事を済ませるのが望ましいです。この時期は大人の都合に合わせるのではなく、こども中心の食事時間を設定することが大切です。

2. 間食が必要!1日1~2回与えましょう

おやつ

動きが活発になるため1日の食事量が増えますが、まだ胃が小さいため1日3回の食事だけでは必要量を満たせません。1日1~2回の間食を与える必要があります。食事に差し支えない程度に、パンや小さなおにぎり、いも類や果物、乳製品など不足しがちなエネルギー、栄養素、水分を組み合わせましょう。1歳児の間食の1日の目安量は100~150kcalです。

3. 偏食、遊び食べ、むら食いが目立つようになりますが、時間をかけて食べさせなくてOK

その日の気分で偏食になったり、様々なことに興味が湧くため遊び食べやむら食いが目立つようになります。しっかり食べてほしいですが、あまりに時間がかかるようなら30分ぐらいを目安にその食事は切り上げましょう。お腹がすいて次の食事でしっかり食べるようなら問題ありません。1食や1日の食事量が少なくても1週間~10日の平均で食事量がとれているか確認しましょう。

4. 手づかみ食べ、食具を使っての練習をしましょう

1歳ごろから「自分で食べてみたい!」と意欲がますます高くなります。手づかみ食べ、スプーンやフォークを使うのも、はじめは上手にできませんが、すぐに大人が手伝ったり取り上げたりしないようにしましょう。失敗を繰り返しながら、しっかり練習させてあげることが大切です。自発的に食べたいという気持ちを見守りながら、徐々に大人が食べさせる状態から遠ざかるようにしていきましょう。

5. 水分補給をしっかりしましょう

成長期で新陳代謝が活発な幼児期は、十分な水分を摂ることが大切です。カロリー、カフェインを含まないお茶やお水を中心に、たくさん汗をかいたときには幼児用イオン飲料などを与えましょう。ジュースを好きなお子さんも多いですが、虫歯の原因になったり、飲み過ぎると食事に響いたりするため、1日の量とタイミングを決めておくと良いでしょう。

6. 味つけは塩分、糖分ともにうす味に調理しましょう

幼児は内臓の働きが未熟なため、多くの塩分、糖分をとると、うまく代謝できず負担がかかります。また、幼い頃から濃い味を覚えて好むようになると成人期に高血圧症、糖尿病などの成人病にかかるリスクが高くなってしまいます。今の時期から薄味に慣れて生涯にわたって健康に過ごせるようにしましょう。

7. しっかり噛む練習を!硬さは大人よりも少し柔らかめにしましょう

1歳半ごろで奥歯が生え始め、2歳半ごろで生え揃いますが、大人に比べると噛む力は1/5ぐらいしかありません。まだ、しっかり噛めるわけではありませんが、軟らかいものばかりでは噛む力が育ちません。根菜類など噛み応えのある食材やきのこやこんにゃくなどの食感の違う食材、切り方を変えた食材など様々な食感で口の動きを練習していきます。ただし、奥歯はまだ生えそろっておらず完全な嚙み合わせが完成していないため、ぺらぺらの葉物や薄いお肉など噛みにくい形状のものがあります。食感は少し軟らかめにする、とろみをつけるなどこどもの成長に合せた食べやすい調理の工夫が必要です。

8. 家族そろって楽しく食べましょう

家族が一緒に食卓を囲み、「おいしいね」と共感し、安心して楽しく食べることで子供の食べる意欲が育ちます。家族で囲む食卓は、こどもが自分の居場所を確認し、家族からの愛情を確認する大切な場所です。食事中のコミュニケーションは心を成長させ、社会性を育む大切な要素にもなります。

また、苦手なものもみんなで食べると、いずれ少しは食べられるようになります。食事は無理して食べさせるのではなく、家族から励ましてもらったり褒められたりすることで食べる意欲が育っていきます。毎食は難しくても、1日1回は、週末だけは、と家庭の事情に合わせて一緒に食卓を囲むようにしましょう。

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納豆のお焼き★離乳完了期★

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くっくぱっど

https://cookpad.com/kitchen/50330313