巻頭言

更新日:2025年06月02日

学校だより6月号 巻頭言

 

修学旅行から帰って ~日頃の心掛け=やっぱり凡事徹底~

                                                                                                                校長  荒木 智雄

 

ちょうど昨日、修学旅行から帰ってきたところです。結論から言うと、めちゃくちゃ楽しい3日間でした。なぜ楽しかったのかということを考えてみたら、2つの要因がありました。

 

一つ目は、沖縄が梅雨時にもかかわらず、2日目・3日目、天候に恵まれたから!

私が、出発式で3年生に「この2年間、“青い海と青い空”を見ていない。君たちの“日頃の心掛け”に掛かっている。頼む!」という話をしたところ、「校長先生、任せてください! 青い海と青い空、一緒に見ましょう!!」と答えてくれた男子生徒がいました。もちろんこの2年間の先輩や先生方が悪いわけでもなんでもなく、確率の問題です。名誉のために言うと先輩たちも、台風をギリギリで回避し、大雨や豪雨の間を縫って奇跡的にすべての活動を行うことが出来たという“素晴らしい心掛け”がありました。ただ、「僕たちに任せてください!!」という、この3年生の心意気というか心構えがとてもいいなと思いました。

 

二つ目が大事な話です。

上の「心掛け」につながるのですが、今回、3年生のみんなは、「この修学旅行を成功させよう」「そのために自分が足を引っ張らないように頑張ろう」という気持ちが、しっかり行動に現れていたように思います。集団行動が早く、予定時間を短縮出来ました。完璧まではいかなくとも校則を意識した改善姿勢も見えました。自分だけのわがままを抑え、時間を守る、ルールを守る、という当たり前の凡事を徹底し、その中で精一杯盛り上げて楽しもうという姿勢が強く感じられました。皆で決めた学年目標『Enjoy in Okinawa』にこんな深い意味が隠されていたとは驚き!! もちろん途中、いくつか先生に指導されることはありましたが、でも全体的にはこれらのスタンスは、この修学旅行のための一発だけの心構えではなく、ここに至るまでに大きく成長してきたことの証(あかし)だと感じられました。だから、楽しかった!! ありがとう、3年生\(^o^)/

 

2年生、1年生の皆さん。今の学校生活の延長線上に「修学旅行」があり、「卒業式」があります。そこを意識して、これからしっかり成長していって欲しいです。

 

来年から、修学旅行前に“日頃の心掛け”を見て、連れていく人と残念ながら連れていけない人を審査しようかなあ・・・・・・・・・・。これから成長するから大丈夫と思うけど(^_-)-☆

 

 

学校だより5月号 巻頭言

 

シン・凡事徹底 ~ぼんじてってい~

                                                                                                                校長  荒木 智雄

 

新年度、一か月が過ぎました。新しい環境に適応できた人もいれば、まだどう適応するか悩んでいる人もいると思います。中にはふわふわと落ち着かない人もいるようです。そんな四中の皆さんに、今一度、『凡事徹底』という私の大好きな言葉を送りたくなりました。昨年6月の四中だよりで2・3年生の皆さんに紹介した言葉なのですが、まあほとんど覚えていない、または読んでいないと思うので(^^; 、ぜひ読んでみてください。

 

『凡事徹底』=なんでもないような当たり前のことを徹底してやること

 

「ぼんじてってい」と読みます。凡事とは、平凡で当たり前のことという意味です。それを誰よりも徹底してやれということです。カー用品販売のイエローハットという会社の創業者の鍵山秀三郎さんが提唱して社訓にし、それがやがて多くの会社や高校の野球部などに広がっていった言葉です。

 

あいさつをする。道具を片付ける。脱いだ靴を揃える。「ありがとう」や「ごちそうさま」が言える。これ、当たり前のことですよね? →出来てますか? 人に迷惑を掛けない。人の心を傷つけるような悪口は言わない。ついやらかした時は素直に謝る。こういうのも当たり前ですよね? →出来ていますか? 「当たり前を当たり前にやること」は、簡単なようで意外に難しいことです。ほんの小さなことでもそれを大事だと思う気持ちがいるし、根気強さがいります。

人間はすぐ自分に言い訳をします。「ちょっとぐらいいいか」とか「急いでるし」とかね。当たり前のことを、普通に当たり前に出来るって、凄いことなんです。 時間を守る。さっと集合する。教室の整理整頓・清掃を常に心がける。当たり前のことですよね? →出来てますか?

 

ん~やっぱり「当たり前」って言うけど、全部完璧にこなすのは難しいなぁ((+_+)) 人間は完璧じゃない。かくいう私も、この歳になっても色んなことが全然できておらず、毎日妻から怒られております(>_<)

だから、「当たり前のことを普通にちゃんと出来る人」って、とっても偉い人なんです。当たり前のことを普通にする人って、目立たないですよね?だってやって当たり前なんだから。何かで賞を取るとか優勝するとかはもちろん凄くて目立つけど、当たり前は地味です。

 

でも、「凡事」を徹底する人は「非凡(めっちゃ凄いこと)」を生みます。日米でヒットを打ちまくった野球のイチロー選手は、どんな凄い練習をしてきたのか?と聞かれて、「僕は高校生活の3年間、1日にたった10分だけ、寝る前に必ず素振りをしました。たった10分の素振りを1年365日、3年間続けました。」と答えたそうです。また、その後、「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただひとつの道だ。」という言葉も残しています。

 

誰にでも出来る凡事でも、それを徹底して続けている人は、必ず人間として大きな力を生み出すことになるでしょう。四中でみんなが凡事を徹底するならば、いつの間にか四中はすごい学校になっていると思います。あなたが今、取り組もうとしていることから凡事を見つけて、徹底的に取り組めば、いつか大きな花が咲くことでしょう!!

 

自分に言い訳しそうになったら、「凡事徹底・凡事徹底」と心の中でつぶやいてみてください。

 

 

学校だより4月号 巻頭言

 

『シン・学校づくり、シン・主体性の向上』 ~ みんなで新しい四中を作ろうぜ ~

                                                                                                                  校長  荒木 智雄

 

令和7年度が始まりました。新入生の皆さん、保護者の皆さん、初めまして。校長の荒木でございます。よろしくお願いいたします。

 

この『学校だより』の校長巻頭言ですが、ありきたりのことを書いても皆さん読んでくださらないとお聞きしましたので、私はずっと生徒の皆さんに、その時その時、訴えかけたいことを書いています。だから、生徒の皆さんはまず絶対に読んでください!!! それを保護者や地域の大人の皆様にも読んでいただき、今の四中の生徒像を感じ、学校の考えを知ってもらえたらと思っていますのでよろしくお願いいたします。

 

さて、右の四中教職員の「学校体制」の一覧をご覧のとおり、35人の教職員の1/3以上が入れ替わっております。たくさんの教職員が異動しましたので、春休み中の部活の生徒が私に「〇〇先生を返せ~」とか「△△先生を来年また戻してな」と訴えてきましたが、大阪府の人事異動のルールや教職員のさまざまな事情からの人事異動なので致し方ありません。“別れの季節は、また出会いの季節”でもあります。入れ替わってたくさんの新しい先生や職員さんが来られました。その一人ひとりとの出会いを楽しんで、“つながり”を築いてくださいね。1年生はすべてが出会いですね。不安も3日すれば消えるでしょう。四中ライフをいかに充実させるかを考えて過ごしてください。

 

四中の「学校教育目標」は紙面右上の通りです。特に今年度の重点目標を、1.『シン・学校づくり』と2.『シン・主体性の向上』と定めました。

「シン」には「シン・ゴジラ」の通り、『新』や『真』の意味が込められています。新しく来た先生方とともに、今一度立ち止まって“新しい四中” “真の四中”を作ろうと思います。皆さんも昨年度までの自分をいったんリセットして、“新しい自分” “本当の自分”に生まれ変わりませんか? そして、その新しい四中を、先生と皆さんで話し合って、みんなが自分の学校だと“主体的に考えて”一緒に作っていきませんか(^_-)-☆

 

「シン」と読む漢字が他にないか調べてみました。めちゃめちゃたくさんあるじゃないですか!!

『芯』のある四中       『信』頼される四中       『心』のこもった四中

『伸』びしろしかない四中       前に『進』むぞ四中

『清』らかな四中       『深』い学びのある四中

   そして、四中は 『神』!!!!!