学校長より(四中だより2月号 巻頭言より)
ネット空間を泳ぐには ~横断歩道も信号もないよ~
校長 荒木 智雄
先日、日本のスマホ・ネットリテラシー研究の第一人者で、文科省や総務省の委員も務めておられる、兵庫県立大学 竹内和雄 教授にお越しいただいて、全学年一斉の出前授業をしてもらいました。生徒の皆さんは自分のスマホ・ネット生活について考えることが出来ましたか?
たしか四中生の「ネット依存傾向度数」は全国平均の3倍でしたね。(四中34.6%/全国平均12.4% 女子だけなら41.8%)

私が竹内先生と初めてお会いしたのは20年近く前、ネットにつながる携帯電話(ガラケー)を中高生が持つようになって、SNS(当時はミクシー等)が登場し、トラブルが多発するようになった時代でした。教育委員会で指導主事をしていた私は大阪府の教育委員会に呼ばれて、「この20人で小中学生に携帯・ネットの問題を考えさせるアンケート調査と教材を作れ」という指令を出されたのです。その時、寝屋川市の指導主事だった竹内先生と同じチームになりました。当時から竹内先生は強い危機感を持ち、私が全くやってなかったミクシーなどに参加して、中高校生の実態を研究されていましたが、まさかこんなBIGな専門家になられるとは・・・。
やがて警察にもサイバーパトロールをする機関が出来ました。大阪府の教育センターで聞いた警察官のお話がとても印象に残っています。「子どもにフィルタリングのかかっていないネットフリーな携帯電話を持たせることは、よちよち歩きの幼児を一人で公園に遊ばせにいくようなものです。」「皆さん、まだ小さい子どもを、車がビュンビュン走る道路を渡らせて、不審者がいっぱいいるかもしれない公園へ、一人で遊ばせに行かせますか?」。「ネットの空間は、そういう世界です。何も知らない、警戒心のない子どもを自由に泳がせていいのでしょうか?」と。
あれから20年近くたちました。90%以上の中学生がスマホを持つ時代になりました。SNSでの交流も盛んです。当然、皆さんはそのネット空間をケガすることなく上手に渡り歩く「マナー」や「リテラシー(上手に活用する能力)」を身につけているわけですよね?
車が走る道路には、横断歩道があり道路標識が注意を喚起してくれます。信号が進むべきか止まるべきかを示してくれます。それでも日本では毎年3000人以上の交通事故死者を出しています。よく考えてください。3000人も死者を出すなんて地震か戦争ぐらいです。なのに車をなくせという声はあがりません。もはや車なしの世の中など不可能なのです。それと同じで、もはやこの世からスマホやインターネット、SNSをなくすことは出来ません。AIなしでこれからの世の中は成り立ちません。でも、ネット空間には、車と違って横断歩道も標識も信号もないんですよ。だからトラブルをいたずらに拡大させたり、フェイクでだましたり、心の闇を助長させたりして人が傷つき、場合によっては命まで奪われるケースにつながっているのが現状です。では、皆さん、自分が傷つかないためには、人を傷つけないためには、ネットやSNSで楽しく、豊かな、賢い生活を築くためには・・・どうしたらいいのでしょうか?
「大人としゃべり場(トークフォークダンス)」にご参加いただきありがとうございました。
1月22日に「大人としゃべり場」トークフォークダンスを実施しました。
当日は100名を超える地域のみなさまにお越しいただきました。
「何を話せばいいんだろう・・・」
開会を待つ、生徒のみなさんの背中からは
そんな声が聞こえてきそうでしたが、
気がつけば、
互いに前のめりになり、
お題にあわせた、
『なんでもない』会話を楽しんでいました。

この
「何でもない会話」は
生徒のみなさんにとって、
「知らない大人」が
「知っているあの人」に変わる大きな出来事です。
トークフォークダンスで実感した、
見守られているという安心感と、
自分の言葉で誰かとつながれたという自信
そんな、
未来を生きる糧となるものが、
この短い時間の中に、
ぎゅぎゅっと詰まっていました。
四中生の心に未来へのバトンを繋いでくださった
地域のみなさまに、改めて深く感謝申しあげます。
本日はありがとうございました。
「大人としゃべり場(トークフォークダンス)」の詳細は、
1月22日付け
『世界を広げる魔法の対話 ~トークフォークダンスで紡ぐ未来へのバトン~』
で紹介しています。
ぜひ一度お立ち寄りください。
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