学校長より(四中だより2月号)

『あと一票』 不完全…だからこそ

校長 荒木 智雄

いよいよ2月ですね。学校における一年(年度)の総仕上げとしての自分のあり方、クラスのあり方等、しっかり考えて過ごしてください。3年生はついに新たな進路を定める時が来ました。始業式で紹介した大阪天満宮の合格之御守りは校長室に掲げてますからね(宗教的に相いれない方は聞き流してください)

さて、つい先日、日米の野球で大活躍し、輝かしい記録を残したイチロー氏が、米国での野球殿堂入りを果たしました。(日本では既に殿堂入りしている)

米国野球殿堂は、全米野球記者協会在籍10年以上の記者394人の投票により75%以上の得票で選出されます。イチロー氏はその実績から100%満票での選出が予想される中、1人の記者が投票せず得票率99.76%で「満票」を逃しました。もちろん文句なしの素晴らしい受賞なのですが、満票でないことが話題になるのが凄いところです。

イチロー氏は、満票でなかったことについて、こうコメントしています。「1票足りないというのは、すごく良かったと思います。足りないものを(今回は人の投票だから自分で)補いようがないですけど、努力とかそういうことじゃないからね。(でも)人って、それを自分なりの完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思うんです。不完全であるのはいいなって。生きていく上で不完全だから進もうとできるわけです。そういうことを改めて考えさせられるというか、見つめ合える。そこに向き合えるのは良かったなと思います。」

人間は完ぺきではない。失敗する生き物である。この考えは重要です。人間は失敗するからこそ、次に向かって進むことができる。

ただ、ここで皆さんと改めて確認しておきたいことがあります。この話の大前提として、「失敗をそのまま放置していい」とはなっていないということです。

つまり、大前提として、「人間は必ず次に向かって進むのだ」「今の自分よりも、よりよいものを求めて努力するのが人間なのだ」というスタンスを見失ってはいけません。 不完全を完全に近づけるための努力というのは、時に苦しく辛いのもです。しかし、そこに『生きる意味』があるのではないでしょうか。

自分事で恐縮ですが、私はバンドを2つ掛け持ちしています。加えて昨年は味生小バンドと鳥飼北小バンドと…あ、四中バンドもありがとう(^^♪。しかし!です。すべてのステージで、“必ず”やらかします。大事なところで思いっきりミスったりして、ライブの後は一週間ぐらい落ち込みます。まあ、でもやめません。なんとか下手クソなりに次こそはノーミスを目指して、今を必死で生きています(^^ゞ。

人間は失敗するところが可愛いし、だからこそ人間は面白い。それは、失敗を後悔したり、嘆いたりする姿から、その人が本当に求める姿があるんだなと想像できるから面白いのです。吉本新喜劇が描く人間のペーソスです。あまりに完璧主義過ぎると、自分を追い込んでメンタルヘルスに影響します。また他人の失敗にも厳しくなり過ぎると社会生活に影響します。しかし、そもそも、人間には前を向いて生きよう、よりよいものを目指そうという“本能”が脳の中に備わっているはずです。でなければ世の中は進展していないはずです。人間以外のありとあらゆる生き物(植物も含む)も、長い時間はかかるけど、皆『進化』しています。必ず『よりよい生き方』というものを目指しているということではないでしょうか。皆さんはどうですか?

 

 

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