【こどもの食コラム】幼児期の食べ過ぎへの対応

更新日:2024年09月19日

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「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識とバランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。

食べ過ぎで心配なら発育曲線をチェック!

お子さんがよく食べることは嬉しいですが、食べ過ぎると肥満にならないか心配になってきます。急な体重増加がなく、体調も良ければ問題ありませんが、お子さんが食べ過ぎで最近太ってきた気がするなという場合は、母子健康手帳の成長曲線をチェックしてみましょう。ラインに沿って体重が増加しているようなら問題ありませんが、急に大きく上側にラインを外れることがあれば、食事の内容や生活習慣の見直しが必要になります。

「肥満」が心配な食べ過ぎの対処方法

幼児期の太り過ぎは、学童期、思春期の肥満につながりやすく、成人期になると生活習慣病との関連があるとされています。肥満は食習慣と大きく関連しています。お子さんの将来の健康と関連があることを考え、適切な食習慣を送れるようにしましょう。

●高カロリーの甘いお菓子や油料理を控える
間食はお菓子より、小さいおにぎりや果物、乳製品などを中心に不足しやすい栄養素を補うものを与えるようにしましょう。揚げ物や脂身を多く使うような高カロリーのメニューが続くようなら控え、野菜を多く取り入れてあっさり仕上げたメニューに変えていきましょう。

●食事のおかわりはバランスよく
活動量が増え、保護者の準備した量では足らないとおかわりをするようになります。幼児期は体格に問題なく、主食・主菜・副菜のバランスがとれている食事なら、基本的に食べたいだけ食べてもかまいません。特定のメニューを続けておかわりするのではなく、全部食べてからするのが理想です。
ただし、幼児期の始めの頃はまだ満腹中枢が未熟のため、満腹を感じにくく食べ過ぎることがあるため注意しましょう。大人が見て食べ過ぎの場合は、「そろそろごちそう様にしようか」と声をかけましょう。大皿盛りでは、好きなものを好きなだけ食べてしまうため、こども用のお皿に適量を盛り付けましょう。

●しっかり噛めるよう食事の形態を工夫する
あまり噛まずに食べる「早食い」が習慣になると食べ過ぎとなり肥満のリスクが高まる可能性があります。調理の仕方が歯の生え方に合っているかを確認しながら、噛まないと飲み込めない大きさや固さのものを出すようにします。また、ひと口食べたらよく噛んで、口の中の食べものを全て飲み込んでから次の一口を食べるように声がけします。大人の噛む様子をしっかり見せてあげることも大切です。

●生活リズムを整え、睡眠をしっかりとる(夕食は就寝2時間前までにすます)
成人を対象とした研究結果ですが、睡眠時間が短い人は食欲を抑制するホルモンが減少し、摂食を刺激するホルモンが増加すること、また短時間睡眠によって甘いお菓子や塩分の多い食品を好むようになることなどが明らかになっています。睡眠をしっかりとること、日中よく体を動かし、三度の食事を規則正しくとることが大切です。
また、食事は2~3時間かけて消化されるため、就寝までに2時間ほど余裕を見て食事をとりましょう。食べてすぐ寝ると脂肪をため込み太りやすくなります。

※参考

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