【こどもの食コラム】離乳食作りでの食中毒予防のポイント

更新日:2023年06月19日

毎月19日は

しょくいくのひ

「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識とバランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。

食中毒の危険性はどこにある?

食中毒は、食中毒菌やウイルスなどに汚染された食品を食べることで引き起こります。赤ちゃんは細菌への抵抗力が弱いので、離乳食作りでは普段の食事作りよりも気を配りましょう。
食中毒の原因となる菌やウイルスは目に見えませんが、私たちの周りのいたるところに存在している可能性があります。
まず、肉や魚などの食材には、食中毒菌が付着しているものと考えましょう。
キッチンの中でも、食器用スポンジやふきん、さいばし、まな板などは、菌が付着・増殖しやすいところと言われています。
また、ノロウイルスに代表されるウイルスのように、調理者から食品を介して感染する場合も多くあります。

食中毒予防の3原則

食中毒は衛生管理をしっかりすることで予防することができます。

食中毒予防の三原則は、食中毒菌を「付けない」「増やさない」「やっつける」です。

離乳食を作り赤ちゃんに食べさせる際に、気をつけたいポイントをまとめます。
 

1. 菌を付けない

さらあらい

食器や調理道具は、使った後すぐによく洗いましょう!

調理前・調理中・食事の前はこまめに手を洗い、ふきましょう

石鹸を使ってきれいに手を洗い、清潔なタオルでふきましょう。ぬれたままにしていると、菌が増殖する原因になるので注意してください。途中でトイレに行ったり、おむつを交換した後、生の魚・肉・卵を取り扱った後には、念入りに手を洗いましょう。

食器、調理道具は、清潔に洗って乾かしたものを使いましょう。特にまな板で「生肉・生魚」を切った後はよく洗いましょう。

普段の食事作りと同様に、洗剤を使ってよく洗い、乾かす程度で基本的に問題ありませんが、生の肉や魚を扱った際は熱湯消毒をすると安全です。まな板は、できれば「肉・魚用」と「野菜・果物用」に分けるのが望ましいですが、先に野菜・果物、後で肉・魚の順で切ると菌が移ることを防げます。また、できあがった料理を切るときも清潔なまな板を使いましょう。

食品はよく洗いましょう

特に土がついた野菜は水に浸してよく洗いましょう。

2. 菌を増やさない

生肉や生魚は保冷して運びましょう

生肉や生魚は、買い物の最後に購入し、保冷剤や氷を使って冷たいまま持ち帰り、鮮度を保つようにし、帰宅後は、すぐに冷蔵庫に入れましょう。

食べ残しは与えないようにしましょう

1度口を付けたものは、菌が増殖している可能性があるので、次の食事で与えないようにしましょう。

冷凍保存したものは1週間以内を目安に使いましょう

冷凍庫内は開閉時に多少温度が上がり菌が増殖する可能性があるので、冷凍した離乳食は1週間以内を目安に早めに使いきりましょう。また、1度解凍したものは再凍結しないようにしましょう。

3. 菌をやっつける

食品は必ずしっかり加熱しましょう

菌を死滅させるためには、中心部75℃1分間以上の加熱が必要になります。
見た目では、肉の場合、肉汁が透明になっている、中心部分の赤い部分がなくなっていると加熱できています。
離乳食を温め直す時も十分に加熱しましょう。電子レンジを使用する際は加熱ムラが出きないように、途中でかき混ぜるなどして確認しましょう。

粉ミルクは無菌とは限りません!飲む直前に調乳、速やかに消費しましょう

ちょうにゅう

未開封の粉ミルクの菌数は可能な限り低く製造されていますが、「クロノバクター・サカザキ」という菌が広く自然界に存在することから、開封後や調乳時にも混入することが考えられます。この菌は70℃以上のお湯で調乳することにより殺菌できます。調乳は必ず70℃以上のお湯で行ってください。
また、調乳後2時間以内に消費されなかった場合は全て廃棄するようにしましょう。

ミルクを作るときも、家庭で離乳食を作る場合も、食中毒予防のために全ての食材をしっかり加熱調理し、速やかに消費することが大切です。

※関連コラム

摂津市公式クックパッドでは…

様々な離乳食レシピをご紹介しています。

毎日の離乳食作りにぜひお役立てください!

くっくぱっど