【食育コラム】食中毒を予防しよう

更新日:2024年05月19日

毎月19日は

食育の日

「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識とバランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。

食中毒に注意!

梅雨時期(5月~6月)と夏(7月~9月)は湿度や気温が高く、食品に細菌が繁殖して食中毒の原因となることが多くみられます。

見た目や臭いだけで”大丈夫”と過信することなく、警戒心をしっかり持ってご自身で身を守るようにしてください。

食中毒の原因菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」

食中毒予防

食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内へ侵入することによって発生します。細菌の場合は、細菌を食べ物に「つけない」、食べ物に付着した細菌を「増やさない」、食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」という3つのことが食中毒予防の原則となります。

 

つけない=洗う、分ける

手洗いはとても重要です。手に付着した細菌やウイルスは、水で洗うだけでは取り除けません。指の間や爪の中まで、せっけんを使って正しい方法で手を洗いましょう。

次のようなときは、必ず手を洗いましょう。

・調理を始める前

・生の肉や魚、卵などを取り扱う前後

・調理の途中で、トイレに行ったり、鼻をかんだりした後

・おむつを交換したり、動物に触れたりした後

・食卓に着く前

・残った食品を扱う前

肉用、野菜用等で調理器具を分けることも、食中毒の予防に効果的です。

増やさない=低温で保存する

細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になりますが、10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。食べ物に付着した菌を増やさないためには、低温で保存することが重要です。肉、魚等の生鮮食品やお惣菜などは、購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。

冷蔵庫に入れても、細菌はゆっくりと増殖しますので、冷蔵庫を過信せず、早めに食べることが大事です。

やっつける=加熱処理

ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅しますので、肉や魚はもちろん野菜なども加熱して食べれば、安全です。特に肉料理は中心までよく加熱することが重要で、中心部を75℃で1分以上加熱することが目安です。

ふきんやまな板、包丁などの調理器具にも、細菌やウイルスが付着します。特に肉、魚、卵などを使った後の調理器具は、洗剤でよく洗ってから、熱湯をかけて殺菌しましょう。台所用殺菌剤の使用も効果的です。

テイクアウトやデリバリーも注意は必要

買い出しをする代わりにテイクアウトやデリバリーを利用する方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

食中毒菌が増殖しやすい温度(約20℃~50℃)に置く時間を極力短くすることが大切です。夏はもちろん、冬であっても暖房器具の使用により室温が上昇しますので、どんな季節でも室温で放置することは避けましょう。すぐに食べることができない場合は、冷蔵庫にいれて保存し、温め直す際は、しっかりと加熱しましょう。

食中毒に注意して、安全においしくいただきましょう。