【こどもの食コラム】離乳食の食物アレルギーの考え方と対応
更新日:2025年04月22日
毎月19日は

「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識とバランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。
食物アレルギーとは
病原体から体を守る免疫機能が特定の食材を食べて過剰に反応し、じんましん、下痢、嘔吐、咳、鼻水などのアレルギー反応を引き起こすことがあります。症状の重さは様々で、場合によっては命にかかわる恐れもあります。
アレルギーが出やすい食材を与える時期の考え方
乳児期に食物アレルギーの原因となりやすい食物は「鶏卵、牛乳、小麦」ですが、そのほとんどが成長とともに日常的に食べる量を食べられるようになる可能性が高いです。また、離乳食の開始や特定の食品を食べることを遅らせることに、食物アレルギーの予防効果の科学的根拠はありません。
心配するあまり、医師の指示を受けずに誤った判断で食事を除去してしまうと、赤ちゃんの成長・発達に影響がある場合があります。離乳食期は子どもの成長発達に重要な時期なので、適切な時期に適切な食材を与え、自己判断でむやみに制限しないようにしましょう。
初めての食材の与え方

赤ちゃんに初めて与える食材は、体調がよいときに様子を見ながら慎重に与えるようにしましょう。
1.昼間、病院を受診できる時間に与える
赤ちゃんの様子が急変した場合にすぐに受診できるように、初めての食事を与える時間帯は診療時間内にしましょう。
2.ごく少量からスタート、少しずつ増やしていく
様子を見ながら、少しずつ量を増やしていきましょう。ごく少量は大丈夫でも量が増えるとアレルギー反応を起こす場合があります。
3.しっかり加熱をして
加熱するとたんぱく質が変性して、アレルギーを起こしにくくなります。卵はまずよく加熱した卵黄を耳かき1杯から進めていきましょう。
4.初めての食材は1回に1種類ずつ与える
万一、赤ちゃんにアレルギー反応が出た場合、原因となった食物を特定できるように1種類ずつ与えましょう。食べなれた食材と一緒に食べさせるのは問題ありません。
予期せぬ食物アレルギーを防ぐために

●表示が義務付けられているもの(8品目)
えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)
●表示が奨励されているもの(20品目)
アーモンド、あわび、いか、 いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、 牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、 マカダミアナッツ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
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