【食育コラム】食と防災

更新日:2023年01月19日

毎月19日は

食育の日

「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識とバランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。

災害への備えを

近年、日本で起こる地震・台風等の災害は、ライフラインや道路・鉄道等に甚大な被害をもたらします。自分たちの命と暮らしを守るための行動を見直し、いつ起こるかわからない災害に備えましょう。

ここでは、家庭でできる災害対策のうち「食品の家庭備蓄」をお伝えします。

なぜ食品の家庭備蓄が必要なのか

過去の経験によれば、災害発生からライフライン復旧まで1週間以上かかるケースが多くみられます。また、災害支援物資が3日以上到着しないことや、物流機能の停止によってスーパーマーケットやコンビニなどで食品が手に入らないことが想定されます。

このため、最低3日~1週間分×人数分の食品の家庭備蓄が望ましいといわれています。

ローリングストック

普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足すことをローリングストックといいます。

ローリングストックは常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つための方法で、費用や時間の面で、普段の買い物の範囲でできること、買い置きのスペースを少し増やすだけで済むというメリットがあります。

たんぱく質をとるために缶詰がおすすめ

災害直後は炭水化物ばかりになりがちです。エネルギー源となる炭水化物はとても重要ですが、栄養バランスが偏ると体調を崩してしまう可能性があります。

炭水化物ばかりにならないために、たんぱく質がとれる食材を備蓄しましょう。ツナ、サバ、イワシ、サンマ等魚介の缶詰やコンビーフ、牛肉の大和煮、焼き鳥等肉類の缶詰は長期保存ができる上、手軽にたんぱく質をとることができます。

水の備蓄

水は生命の維持に欠かせないものであり、料理、飲水として食事や食間などに十分量をとる必要があります。1人当たり1日3リットル(飲料水+調理水)。

※湯せん、食品や食器を洗ったりする水は別途必要

長期保存型の水

保存水と呼ばれるミネラルウォーターの賞味期限は、5~10年。通常のミネラルウォーター(約2年程度)の2倍~5倍ほど長持ちするので、備蓄用の水として最適です。

その他の飲み物(お茶など)

水以外にも、日ごろから飲んでいるお茶や清涼飲料水などがあれば、一緒に用意しておきましょう。

食べる機能が弱くなった方の備え

食事介助

レトルトのおかゆや介護食、プリンやゼリー、とろみ調整食品や栄養補助食品なども常備しておきましょう。

乳幼児の備え

赤ちゃん

ミルクや離乳食等、乳幼児用の食事が必要です。ローリングストックを活用しながら、家庭で備蓄をしましょう。

乳幼児の備えについては以下のリンクをご確認ください。

関連ページ

正しい備えをして、命を守る行動をとりましょう。