【食育コラム】冬の食中毒に注意

更新日:2025年01月19日

毎月19日は

食育の日

「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識とバランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。

ノロウイルスによる食中毒

食中毒予防が必要なのは夏だけではなく、食中毒は1年を通して発生し、特に冬になるとノロウイルスによる食中毒が増えます。

年間の食中毒の患者数の約半分はノロウイルスによるもの。そのうち約7割は11~2月の冬場に発生しています。

ノロウイルスは、感染力が強く、感染規模が拡大しやすいため注意が必要です。

原因

●ウイルスを含む二枚貝(カキ等)を生や十分加熱せずに食べた場合

●感染している人の手を通じウイルスが付いてしまった食品や、ウイルスの付いた包丁などで調理した食品を食べた場合

●ノロウイルスによる食中毒にかかった人の便や吐いたものを通じて感染する場合(これらをきちんと処理しないと、乾燥したときにウイルスが舞い上がり、口に入って感染することもあります)

などが主な原因です。

どんな症状か

気分が悪い人

吐き気や嘔吐、下痢、腹痛が主な症状です。

持病がある人、乳幼児、高齢者などは、脱水症状を起こしたり、症状が重くなったりするケースがあるので注意が必要です。

予防のポイント

●手洗いの徹底
トイレに行ったあと、調理をする前など、しっかり手洗いをすることが予防の重要なポイントです。

ノロウイルスにはアルコール消毒はあまり効かないため、しっかり汚れを取り除くように、石鹸を使って丁寧に手を洗いましょう。
 

●健康管理
調理をする人の体調はどうでしょうか。症状がある人は調理作業を避けるように心がけましょう。
 

●十分に加熱する
食品は中心部までしっかり加熱しましょう。(85~90度で90秒以上加熱)