睡眠と健康

更新日:2023年04月14日

最近よく眠れていますか?~こころもからだも健康に~

令和3年度の摂津市健康づくり推進月間(11月)に「見とく?知っとく?なっとく!!動画de健康

づくり!」を開催しました。

ぜひ、ご覧ください!

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なぜ人は眠るのでしょうか?

十分な睡眠や休養はからだはもちろんのこと、こころの病気の予防にとても大切です。

人生の1/3を占める睡眠。どうしたら気持ちよくスッキリ眠れるのでしょう。

ぐっする眠れないと感じている人は、見る価値あり!

日本人の5人にひとりは睡眠で休養がとれていません

平成30年度国民健康・栄養調査の結果によると、「ここ1ヶ月間、あなたは睡眠で休養がとれていますか。」という問いに対し、「あまりとれていない」「まったくとれていない」と回答した人の割合は21.7%で、成人の5人に1人が睡眠で休養が十分にとれていないと回答したことになります。
 

睡眠と生活習慣病の密な関係

質の悪い睡眠は生活習慣病になるリスクを高め、症状を悪化させることが分かっています。 

睡眠と生活習慣病の関係
肥満 睡眠不足になると食欲を促進するグレリンというホルモンが上昇するために食欲が増してつい食べてしまいます。さらに満腹ホルモンといわれるレプチンの分泌は低下し食べても満腹感がなかなか得られず、食べ過ぎてしまうという連鎖が起こります。
糖尿病 血糖コントロールを管理するインスリンの働きが悪くなり、血糖値が下がりにくくなるため糖尿病が悪化する恐れがあります。
血圧 睡眠不足になると、血圧を上昇させる働きをする交感神経と血圧を下げる働きをする副交感神経の切り替えがうまくいかず、血圧の調整ができなくなり高血圧になりやすくなったり、悪化させる原因となります。

こころの健康と睡眠

寝付けない、熟睡感がない、早朝に目が覚めてしまう、疲れていても眠れない等の不眠症状は、こころの病の症状として現れることがあります。

実際、うつ病になると9割近くの人が何らかの不眠症状を伴うといわれます。逆に不眠のある人はうつ病にかかりやすいことも知られています。

うつ病に限らず、睡眠時間が不足していたり、不眠症のため寝床についても眠れなかったりして、睡眠による休養が得られなくなると、日中の注意力や集中力が低下したり、頭痛やその他のからだの痛みや消化器系の不調などが現れ、意欲が低下することが分かっています。

健康づくりのための睡眠指針~睡眠12箇条~

 厚生労働省は、2014年に「健康づくりのために睡眠指針 2014」を発表しました。そのなかで、「睡眠12箇条」を掲げ、必要な睡眠が適切に確保できるように指針を示しています。


第1条 良い睡眠で、からだもこころも健康に。


第2条 適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。


第3条 良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。


第4条 睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。


第5条 年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。


第6条 良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。


第7条 若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。


第8条 勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。


第9条 熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。


第10条 眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。


第11条 いつもと違う睡眠には、要注意。


第12条 眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。


※厚生労働省 睡眠対策のHPで詳細な説明を見ることができます。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/index.html