消防雑学1

更新日:2018年03月30日

消防章はなんの形?

摂津市消防章の写真

「消防章の図案」は、雪の結晶の拡大図を基礎とし、これに日章を中心として水管(ホース)、管そう(筒先)、それに筒先から放出する水柱を配したものなのです。雪の結晶は、水、団結および純潔を意味し、消防職員の性状を表しています。水管(ホース)、管そう(筒先)、そして水柱は、消防の任務をそして水柱は、消防の任務を完遂する機械と水を表し、日章を市のマークにして、市民の太陽でありたいという願いを表してます。

地震の、震度とマグニチュードの違い?

震源の規模(エネルギー)は<マグニチュード>で、ゆれの大きさは<震度>で表れます。わかりやすいように、これを人間の声にたとえてみましょう。話声の大きさを震源の規模、聞こえた声の大きさを震源のゆれの大きさとして考えてみます。どんなに大きな声でも離れたところで聞けば小さく聞こえます。地震もこれと同じで、大きな規模の地震であっても、それが発生した場所(震源地)から遠く離れれば離れるほど、ゆれは小さくなります。

なお、平成7年1月17日 午前5時46分 阪神淡路大地震では、マグニチュード7.3・大阪の震度は4でした。

「日射病」と「熱射病」

「日射病」は炎天下で帽子もかぶらずに長時間過ごした場合に発生し、「熱射病」は高温多湿でのマラソンや肉体労働、暑い車内などで発生しています。「日射病」「熱射病」を総称して「熱中症」と呼んでます。

「日射病」

暑い日にスポーツなどをしてると、汗を一杯かき脱水になります。
筋肉の痙攣が生じることもあります。体温の上昇は軽度です。

手当

水分を取る。(スポーツドリンクでもいいでしょう)
涼しい所で体を休める。

注意

意識の状態が悪くなったら、病院へ行ってください。

「熱射病」

暑熱環境での重労働などにより、発汗がうまくできず、熱が体にたまってしまいます。意識障害を起こします。体温の上昇は著明で、40℃以上にもなります。

手当

体を冷やして、すぐに医療機関へ搬送してください。

注意

意識障害がある場合は、無理に水を与えないでください。

引火点と発火点の違い

新聞などでも混同して使われている例が時折みられます。

  • 引火…可燃性物質を加熱していき火源を近づけると燃え出す現象
  • 引火点…可燃物が燃焼に必要な可燃性蒸気を発生する最低温度
  • 発火…可燃物質を加熱していき火源を近づけなくても燃え出す現象
  • 発火点…可燃物が燃え出す最低温度

植物油は常温では火源を近づけても燃え出すことはありません。

しかし、フライパンに入れこんろで加熱していくと、約260℃で白い煙(可燃性蒸気)が出始め、さらに加熱し約326℃でマッチなど火源を近づけると、煙が一瞬にして炎に変わり燃え出します。これが引火です。

また、火源を近づけることなくそのまま加熱していくと、約360℃で自然に燃えだしていきます。これが発火です。

消防車はなぜ赤い。?

消防車が赤色とされた理由は定かではありませんが、外国から輸入した蒸気ポンプや消防車が赤であったことから、わが国でも赤色としたというのが一般的な理由のようです。それに、赤色は注意をひく色であること、炎の赤を連想させ警戒心を起こさせるなども理由の一つに数えられるでしょう。(道路運送車両の保安基準)というきまりで緊急自動車の車体の塗色は消防車にあっては朱色(一般的にいう赤色)と決められています。

救急車はなぜ白い。?

救急車は、「その他の緊急自動車」に分類されますから白色になりますが、側面に赤色の線が入ってます。これは、東京消防庁が昭和11年に救急業務を開始するとき寄贈を受けた救急車6台に入れられたのが始まりです。その理由は東京では日本赤十字社が白塗りの救急車で救急業務を行なっていたためこれと区別するためとする説と、消防が行なうものであるから消防車の赤を取り入れたという説がありますが、現在では各消防本部などが定める内部規程によって運用されています。

消防士は階級?

消防の階級章の写真

消防職員の階級は、自治省消防庁が昭和37年6月に定めた「消防吏員の階級準則」に従って、各市町村ごとに規則で定められていますが、準則が制定された当時の階級は消防総監 消防司監 消防正監 消防監 消防司令長 消防司令 消防司令補 消防士長 消防士その後一部改正され「特に必要があると認めるときは、消防士の階級を消防副士長及び消防士の階級に区分することができる」全部で10階級となります。

各市町村の消防長の階級は、消防職員の数や市町村の人口のなどを考慮してきめられています。

また消防総監という階級名は特別区の消防長、すなわち、東京消防庁の消防長にだけ与えられるもので、全国に1名しかいません。

ときどき新聞等に消防士の階級を、あたかも消防職員を代表するような表現で用いられていることがありますが、これは誤りで、消防職員を代表するものではありませんし、代表するような階級でもありません。