先輩職員からのメッセージ19(土木職 令和2年9月掲載)

更新日:2020年09月07日

土木職は、前職の経験を活かせる仕事

どんな仕事をしていますか?

私は道路管理課で、道路の舗装や橋梁及び排水側溝などの修繕工事の発注に伴う、設計や現場での監督業務に携わっています。

舗装工事の発注では、まず設計書を作成します。単純に施工面積を算出し設計するのではなく、現場踏査を行って舗装の損傷状態を確認し、施工方法や材料を選びます。また、住宅の配置確認も行い、振動の原因となる舗装継目を住宅の前に設けないように、沿道住民への配慮を忘れずに施工範囲を決定して設計を行っています。

以前、舗装工事を発注する際、沿道住民から通行車両の速度を軽減してほしいという要望を受けました。職場の先輩や上司に相談したり、他の自治体の施工等を参考にして、路面標示で軽減措置を取る事に決定しました。決定後は、専門部署である道路交通課や警察に設置基準の確認や協議を行い、住民の了解を得て工事を発注する事ができました。市役所はプロフェッショナルの集まりだと感じています。わからない事は専門部署に確認する、聞く事で自分のスキルを上げるようにしています。

また、市民から道路が破損しているなどの連絡があれば、緊急で補修を行うなど、道路を利用する方が安全で快適に通行できる道を維持するため、日々の道路管理を行っています。

仕事のやりがいを教えてください

前職は、民間企業で橋梁の上部耐震工事や都市高速道路の維持工事に携わり、様々な材料や工法などを知ることが出来ました。道路管理課は道路だけではなく、駅前広場の歩道橋や街路灯などの管理も行っていますが、施工業者と補修で使用する材料や施工方法を検討する機会には、前職での経験を存分に活かせていると感じます。

上司に工事の方向性を相談し、民間企業での経験と知識を活かして、限られた予算の範囲内で最善の方法を検討して選び、工事を遂行すること。そして無事に完了させ、市民の方に「よくなったね!ありがとう!」と言っていただけることにやりがいを感じています。

就職活動中の皆さんへのメッセージ

私は、民間企業に15年間在籍し、受注者として工事を請負い、会社に利益を残すために仕事に取り組んできました。次第に、現場の施工範囲や施工方法はどのようにして決めて発注しているのか、何故今この場所の工事をしなければならないのかという疑問を持つようになりました。公務員になれば今まで知らなかった事が経験出来るのではないか、また自分のスキルを向上することができるのではないかと思い、公務員への転職を意識するようになりました。転職するには遅い方であると感じていましたが、摂津市は採用の制限年齢が高く、30歳代半ばを過ぎても公務員になれることを知り、このチャンスを逃さない手はないと考え受験しました。

採用試験は面接重視なので、自分自身と今までの実務経験を振り返り、自分が培ってきた能力や強みが何なのかを分析した上で、いかに面接官の方に理解してもらえるように言語化するかが重要になります。

市役所の仕事は楽だと思われているかもしれません。しかし、限られた予算内で工事を発注することや地元への説明、更に市民の要望にも応えなければなりません。公務員は無駄なく、全体の奉仕者として仕事を進めていく必要があります。

今までの経験を活かし、今後は「大阪のハートのまち」摂津で市民に喜んでもらえる仕事をしてみませんか?