アルゼンチンアリの生息が確認されたことについて

更新日:2023年09月01日

令和5年9月現在、特定外来生物であるアルゼンチンアリが、安威川及び大正川の合流地点の河川敷付近で確認されています。

アルゼンチンアリには毒性がなく、市販の殺虫剤等で防除できますが、その特徴や対処方法についてお知らせします。

アルゼンチンアリについて

アルゼンチンアリは、南米原産の小型のアリで、日本では1990年代はじめに中国地方で発見され、その後各地で確認されています。日本に輸入される資材などに付着し侵入したと考えられています。

アルゼンチンアリには毒性がなく、人体・健康に直接的な影響はありません。また、他のアリと同様に市販の薬剤などで駆除できます。

一方で、繁殖力が強く、在来のアリを駆逐してしまうなど、生態系への影響が生じています。

また、家屋に浸入したり、電子機器に入り込み故障させるなど日常生活に支障をきたし、不快害虫としての被害が発生するおそれがあります。一度定着してしまうと、繁殖能力の高さから駆除はとても困難です。

アルゼンチンアリの特徴

アルゼンチンアリの大きさは、約2.5ミリメートル程の小さく細長い体形で長い触覚や足を持っています。エサを探すときは多数の働きアリが列を作り行動をします。遠目から見ると黒色に見えますが、近くで見ると褐色でやや透明感のある体色です。

在来のアリに比べて非常に素早く動き回るのも特徴です。

環境省が作成したリーフレットにも特徴・類似のアリとの見分け方などが載っていますのでご参照ください。

アルゼンチンアリを見つけたら

アルゼンチンアリは、外来生物法に基づき「特定外来生物」に指定されています。飼育や保管に加えて、生きたままでの運搬も法律で禁止されています。

荷物の運搬や伐採・除草した草木の移動の際に、生きた個体がついていないか十分確認してください。

アルゼンチンアリは、市販の殺虫剤などで防除することができますが、巣内の女王アリを殺虫するためのベイト剤(巣内へ働きアリが餌を持ち帰る習性を利用した毒餌)を、アリの通り道などにしかけるなどの方法が効果的です。ベイト剤は市販のものでも十分効果があります。