【こどもの食コラム】甘いものの摂り過ぎに気をつけましょう

更新日:2025年04月19日

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「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識とバランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。

甘いものを摂り過ぎるとどうなる?

甘いものを食べることは疲労回復やストレス解消、気分転換できるなどプラスの効果があり、何よりこどもの楽しみの一つです。しかし、こどもが欲しがるからとだらだら甘いお菓子やジュースを与えると、下記のように良くない影響が出てきます。幼児期から甘いものの与え方には注意しましょう。
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→成長に必要な栄養を十分に摂れなくなる

食事前に糖分の多いお菓子やジュースでお腹が満たされてしまうと、食事を十分に食べられなくなり、成長に必要なたんぱく質、ビタミンやミネラルなどが不足する可能性が出てきます。特に幼児期は胃の容量が小さいため、甘いものを多く摂ることで食事量への影響が大きくなってしまいます。

→肥満になり、将来的に生活習慣病になるリスクが高まる

甘いものを摂り過ぎると、エネルギーとして消費されなかったものが中性脂肪として体に蓄積し、肥満になる可能性が高まります。そして肥満の状態が続くと、将来的に「糖尿病」「動脈硬化」などの生活習慣病を引き起こしやすくなります。
また、小さい頃から甘いものを多く食べ続けると、生涯を通じて甘いものを好む嗜好になりやすいと言われています。味覚・食習慣の基礎ができる幼児期に、甘いものをあまり多く与えないよう注意しましょう。

→だらだら食べると虫歯になりやすくなる

食事をすると歯の表面が一時的に溶解しますが、時間とともに修復されます。しかし、こどもが欲しがるままに甘いお菓子やジュースを度々与えると、歯の表面が溶ける時間が長くなり虫歯になりやすくなります。特に睡眠中は唾液の分泌が低下するため虫歯になりやすくなります。甘いものの摂取にかかわらず、就寝前は念入りに歯磨きをする習慣を付けましょう。

→カルシウムが不足しやすくなる

糖質の消化能力は小さい体では十分ではなく、4歳に向けて大人なみに育っていきます。糖分は摂り過ぎると、カルシウムを尿の中に出してしまう恐れがあり、成長期にカルシウムが不足すると身長の伸びや歯の形成などに影響が出る可能性があります。

1日の砂糖の目安量

1~2歳児は5g/日、3~5歳児は10g/日を目安にしましょう。この中にはケチャップやソースなどの調味料にも砂糖が含まれているため、お菓子としての量はほとんどなくなります。つまり、3歳まではおやつとしての甘い物はなるべく与えない方が良いといえますが、食経験を広げるためにも、甘いものを与える場合は、量を決めて少しだけ与えるようにしましょう。

おかしのなかのさとうのりょう

甘いものを食べるときの注意点

甘いものを食べる時は幼児期から食べる時間と量を決めておく必要があります。最初にお皿に分けて、ジュース類はコップに入れておくなど、甘いものの食べ過ぎ、飲み過ぎを防止しましょう。

甘いものを食べた後は必ず歯磨きを!!すぐに歯磨きができない場合はお茶やお水を飲ませてお口の中をきれいに流しましょう。

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くっくぱっど

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