【こどもの食コラム】離乳食で与えるのがNGな食品
更新日:2023年08月19日
毎月19日は

「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識とバランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。
離乳期に与えてはいけない、リスクの高い食品があります
離乳期は赤ちゃんの消化能力やかむ力の成長に合わせて、少しずつ食べられる食材の種類が増えていきますが、目安の年齢まで絶対与えてはいけない食材、注意が必要な食材がいくつかあります。体の機能が十分成長する年齢になるまで十分に注意して進めていきましょう。
1歳になるまで与えない食品
絶対にNGな食品
「はちみつ」「黒糖」
はちみつや精製度の低い黒糖にはボツリヌス菌が含まれています。乳児の未熟な腸内環境では、ボツリヌス菌が増えて毒素を出すため、便秘、ほ乳力の低下、元気の消失、泣き声の変化、首のすわりが悪くなる、といった症状を引き起こすことがあります。ほとんどの場合、適切な治療により治癒しますが、まれに亡くなることもあります。
ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱や調理では死にません。腸環境が整ってくる1歳になるまでは、ハチミツや精製度の低い黒糖・それらが入った飲料・お菓子・パンなどの食品を食べることがないよう気をつけましょう。

避けるのが望ましい食品
「牛乳」
クリーム煮のように離乳食調理の素材としては、1歳前に加熱して使用できますが、ごくごく飲むのは牛乳貧血の予防の観点から、1歳を過ぎてからが望ましいです。牛乳はカルシウムとリンの含有量が多く、鉄と不溶性の複合物を形成し、腸からの鉄吸収を阻害することが分かっています。消化吸収しやすいヨーグルトや脂肪分と塩分が少ないカッテージチーズは離乳中期から与えてかまいません。
刺身や生卵など、生ものはNG!
乳幼児期は、抵抗力が弱く、食中毒になると重症化する恐れがあるため、生ものは避け、基本的に食品は加熱をします。刺身や生卵は3歳ごろのある程度体力がつく時期まで控えるようにしましょう。
生ものを与える場合は、お子さんの元気なときに、新鮮なものを与えるようにしましょう。最初は少量ずつ、様子をみながら進めましょう。
ナッツや餅のように窒息が心配な食材は与えない
餅のように粘着性があるもの、かまぼこのように弾力があるもの、パンやさつまいものように唾液を吸う形状などはのどに詰まりやすく注意が必要です。特にナッツ類の小さくて軽いものは誤嚥の危険性もあるため、すりつぶしや粉末でない状態では3歳ごろを目安に与えないようにしましょう。
ぶどうやトマトのように離乳期に与えてもよいものも、幼児期に粒そのままを与えると喉をつまらせる可能性があります。必ずカットして与えましょう。
基本的にお子さんが食べている間は、保護者が見守るように。食べながら歩いたり、横にならない、喋らないように十分な注意が必要です。
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