小児用肺炎球菌

更新日:2024年10月01日

肺炎球菌は、細菌による子どもの感染症の二大原因のひとつです。この菌は子どもの多くが鼻の奥に保菌していて、ときに細菌性髄膜炎、菌血症、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎といった病気を起こします。子どもで重い病気を起こしやすい血清型について、子どもの細菌性髄膜炎などを予防するように作られたのが、小児の肺炎球菌ワクチン(肺炎球菌結合型ワクチン)です。

令和6年10月1日より、従来の15価肺炎球菌結合型ワクチンに加え、20価ワクチンが定期接種化されました。

20価ワクチンは、計20種類の肺炎球菌に対して予防効果を有し、従来よりも多くの種類の肺炎球菌に対して予防効果が期待できると考えられています。

新たに接種を開始する場合、20価が基本となります。それに伴い、13価ワクチンは定期接種から除外されます。13価を接種された方は、残りの接種を20価へ切り替えることとなります。ただし、15価を接種された方は、原則、同一ワクチンでの接種となりますので、引き続き15価を接種してください。

対象者

生後2か月から5歳未満の乳幼児

接種スケジュール

  • 標準接種スケジュール

生後2か月~7か月未満で始める…計4回

初回接種 : 3回接種(27日以上の間隔)ただし3回目の接種は1歳までに完了する

追加接種 : 1回接種(3回目の接種後60日以上の間隔をおいて接種する。標準として12~15か月齢の間に行う)

  • 上記で接種できなかった場合

(1)生後7か月~12か月未満に始める…計3回

初回接種 : 2回接種(27日以上の間隔)

追加接種 : 1回接種(2回目の接種後60日以上の間隔で12か月齢後)

(2)1歳~2歳未満…2回接種

60日以上の間隔で2回接種

(3)2歳~5歳未満…1回接種