(令和4年度改訂版)就学前教育・保育実践の手引き

更新日:2023年06月22日

令和4年度改訂版 就学前教育・保育実践の手引きの令和4年度の改訂について

平成23年度に策定した『就学前教育実践の手引き』は、策定から10年が経過し、その間に、子ども・子育て支援新制度の創設や、幼稚園教育要領と保育所保育指針の改訂(指針は改定)、幼保連携型認定こども園教育・保育要領の制定と改訂等、就学前教育・保育を取り巻く環境は大きく変化してきました。

令和4年3月には、文部科学省から5歳児スタートプランの取組の一つとして、『幼保小架け橋プログラムの実施に向けての手引き(初版)』が策定されました。

また、令和5年4月に創設されたこども家庭庁の施策とともに、『就学前の子どもの育ちに係る基本的な指針(仮称)』が策定される予定であること、令和6年度には『摂津市子ども・子育て支援事業計画』の全面改訂、また、令和10年前後には幼稚園教育要領・幼保連携型認定こども園教育・保育要領、保育所保育指針(以下、各要領・指針と言う。)が新たに告示されると考えられています。

これらのことを踏まえ、今回の改訂は、平成29年告示の各要領・指針や、幼保小架け橋プログラムの基本的な考え方等も鑑みながら、手引きの方向性はそのままに、保幼こ小連携・接続期の教育及び保育に重点を置き、内容の修正・追記を行っております。

各園の理念やねらい、地域、施設形態により教育・保育内容は異なっても、それぞれの園が、子ども一人ひとりの発達課題や就学までに育ってほしい資質・能力を見据えた教育・保育を実践することで、それぞれの時期に必要なことを子どもたちが経験し、本市の未来を担う子どもたちの今の育ちが学びに繋がると考え、改訂版の作成をすすめました。

 

 

【今回の改訂の重点】

今回の就学前教育実践の手引きを改訂するにあたり、次の4点を重点として改訂しています。

◆就学前の課題を見据えた内容

5歳児在籍のすべての公私立園と小学校との連携事業の充実

◆平成29年告示の各要領・指針に基づいた内容

現在の各要領・指針に則り、本市の子どもたちに育みたい資質・能力や、日々の教育・保育活動から小学校教育へ繋がる『幼児期の終わりまでに育ってほしい姿』の読み取り方などを記載

 

◆乳幼児期の運動能力向上に向けた内容

本市の子どもの運動能力向上に向け、文部科学省の『幼児期運動指針』などに基づき、乳幼児の適切な運動に関する活動を記載

◆手引き名の変更

 

平成23年度策定の手引きの名称『就学前教育実践の手引き』から、ここ10年の認定こども園化の進展等により、施設形態の区別無く、教育と保育を一体的に進める必要性が大きくなったことから、『就学前教育・保育実践の手引き』と名称を変更

 

【本手引きの位置づけ】

本市の就学前教育・保育の充実と、義務教育へのさらなる円滑な接続を図るための指針として、平成23年度の手引書の改訂版を作成しました。

本改訂版には、前手引き同様、発達過程の各時期の子どもの姿や教育・保育内容を記載し、0歳児から就学直前までの子どもの育ちと大人の関わりを確認し、発達の過程を踏まえたうえでの取組事例等も記載しています。また、保幼こ小連携・接続期の教育・保育の推進、教職員同士の相互理解を深めるための内容も盛り込んでいます。

本改訂版は、各学校園で活用する中で、前手引き同様、必要に応じて今後も改訂を重ねていくものとします。