被災時の小口径桝(汚水)の活用と非常用トイレ
更新日:2024年03月11日
被災時の下水道について
平成7年兵庫県南部地震の後、日本各地でたびたび震度6以上の大きな地震が発生しており、令和6年1月には令和6年能登半島地震も発生しております。大地震発生後は、下水道管やマンホールなどが破損していることがあります。破損している状況でトイレなどを使用すると下水が逆流することがあり、衛生的に問題となりますので、注意してください。
災害などの非常時には、電気や水道が止まってしまい、家庭や避難所でトイレが使用できなくなる可能性があります。トイレが使用できなくなることで、生活に深刻な影響を及ぼすことや衛生環境の悪化が懸念されます。そのため、非常用トイレの備蓄など災害への備えをお願いします。非常用トイレは、ホームセンターなどで購入できますが、段ボールなどでも作れます。災害時のトイレの使用については、国土交通省より「災害時のトイレどうする」などを参考にしてください。
小口径桝(汚水)を活用した非常用トイレ
発災後に下水道の利用が可能となった場合において、自宅の敷地内にある公共汚水桝を活用した非常用トイレとして利用する方法をご紹介します。さらに生活排水も流すことができますので、自宅の敷地内の排水不良がある場合も活用できます。写真は、段ボールなどの非常用トイレの作り方と小口径桝を活用した非常用トイレになります。

1.段ボール
(ペットボトルの箱が使いやすい)
2.2リットルのペットボトル4本
3.大きめのビニール袋2枚
4.養生テープ
段ボール箱を組み立てて、ペットボトルの幅をとって写真のようにマジックなどで線を引きます。
マジックで引いた線に沿って、カッターなどで切ります。
段ボールの中にペットボトルを入れて、養生テープで固定します。
ビニール袋の底を切断する。
切断したビニール袋を段ボールにかぶせる。
ビニール袋の底を切り、対角線上に斜めに切る。切った斜めの辺を養生テープを貼り、筒状にする。
ビニール袋を被せた段ボールの中に、筒状したビニールを通す。上のビニール袋がずれないように養生テープで固定する。
小口径桝の蓋をドライバーなどで開けて、段ボールで作った非常用トイレを設置する。設置する際は、桝の中にビニール袋がきちんと入るように注意する。
非常用トイレの周りに目隠しになるものを設置する。写真はテントを使用。カーテンやタオルケットなどで見えないようにしてください。