【食育コラム】骨と栄養について

更新日:2021年02月19日

毎月19日は

食育の日

「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識とバランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。

骨と食事のこと

強い骨をつくるためにはカルシウム摂取が重要です。

国民健康・栄養調査(令和元年)では、成人のカルシウム摂取量は一日498mg。一日の推奨量(食事摂取基準2020年版)は男性700~800mg、女性650mgのため男女ともに不足しています。

カルシウムをなぜ摂らないといけないのか、何に多く含まれるのか、触れていきましょう。

カルシウムの役割

カルシウムは体の中で一番多いミネラルです。ほとんどは骨や歯の成分になっています。

食事から摂る量が少ないと、骨などからカルシウムの成分が溶け出してしまい骨がもろくなり、骨折などの原因につながります。

そのような状態を「骨粗しょう症」といいます。

骨量は20歳を最大量にその後は減少していく一方ですが、食事や運動などの生活習慣で食い止めることもできるといわれています。

必要なカルシウムをしっかり取り込み、骨を強く保てるように心がけましょう。

食事の工夫

カルシウムを多く含む食品の代表は、牛乳・乳製品。吸収率も高く、効率よく摂ることができます。

そのカルシウムを吸収するためにはビタミンD、取り込みを助けるビタミンKもあわせて摂るとより効果があります。

ただし医師より特別な指示を受けている方は、それらに従ってください。

カルシウムを多く含む食品

  • 牛乳、乳製品
牛乳・乳製品のカルシウム量
牛乳 コップ1杯(200ml) 220mg
ヨーグルト 100g 120mg
スライスチーズ 1枚(15g) 95mg
  • 大豆製品
大豆製品のカルシウム量
木綿豆腐 1/2丁(150g) 129mg
絹ごし豆腐 1/2丁(150g) 86mg
高野豆腐 1個(15g) 95mg
納豆 1パック(50g) 45mg
油揚げ 1/2枚(15g) 47mg
  • 魚介類
魚介類のカルシウム量
いわし丸干し 2尾(30g) 171mg
ししゃも 2尾(40g) 132mg
ちりめんじゃこ 大さじ2(12g) 62mg
かき 3個(50g) 44mg
  • 野菜
野菜のカルシウム量
水菜 100g 210mg
小松菜 100g 170mg
大根葉 50g 130mg
モロヘイヤ 50g 130mg
菜の花 50g 80mg
  •  種実類
種実類のカルシウム量
ごま 大さじ1(10g) 120mg
アーモンド(乾) 10粒(13g) 33mg
  •  海藻類
海藻類のカルシウム量
干しひじき 大さじ2(10g) 100mg
昆布 10g 94mg
乾燥わかめ 5g 39mg

 

ビタミンDを多く含む食品

  • いわし、かつお、鮭などの魚類
  • しいたけ、きくらげなどのきのこ類

食べ物だけでなく、日光浴をすると皮膚でビタミンDを作り出すことができます。一日30分程度の日光浴、更には簡単な運動を取り入れると効果的です。

ビタミンKを多く含む食品

海藻、緑黄色野菜、納豆、鶏肉、チーズ類に多く含みます。