歯周病
更新日:2023年04月14日
歯周病とは
歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気で、30歳以上の成人の80%がかかっていると言われています。2018年に8020推進財団が行った、第2回永久歯の抜歯原因調査によると、抜歯の主原因の割合で最も多かったのは歯周病(37.1%)、次いでう蝕(29.2%)、破折(17.8%)でした。
症状は?
歯の周囲の汚れである歯垢(プラーク)は、粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。歯垢は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。これはブラッシングだけでは取り除くことができません。歯垢や歯石のなかに含まれる細菌の毒素の影響で、歯ぐき(歯肉)に炎症が起きて、腫れたり、出血しやすくなったり、また歯を支える骨(歯槽骨)が溶けていき、歯がグラグラしたり抜けたりします。初期の段階では自分自身で気がつくような症状はなかなかでません。
歯周病のセルフチェックリスト
・朝起きたときに、口のなかがネバネバする。
・歯みがきのときに出血する。
・硬いものが噛みにくい。
・口臭が気になる。
・歯肉がときどき腫れる。
・歯肉が下がって、歯と歯の間にすきまができてきた。
・歯がグラグラする。
上記のような症状があったら、歯周病の可能性があります。
全身に及ぼす影響は?
炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)、早産・低体重児出産・肥満・血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。また、歯周病菌のなかには、誤嚥により気管支から肺にたどり着くものもあり、高齢者の死亡原因でもある誤嚥性肺炎の原因となっています。
歯周病って治るの?
歯周病は、予防でき治療も可能です。予防、診断、治療、そしてメンテナンスが大切です。
そのためには…
・正しい歯ブラシの方法で、毎日歯をみがきましょう。
・むし歯等の治療の必要があれば、かかりつけ歯科医をもち治療しましょう。
・定期的に歯科健診を受けましょう。
摂津市では、40歳以上の人を対象に歯科健診を実施しています。詳しくはこちら
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