校長からの挨拶

更新日:2025年04月09日

令和7年4月

「今年度も『心』を大切に素敵な摂津小をつくります」

校長 野本 憲宏

朝夕の肌寒さは残るものの、日中は温かい空気に包まれるようになりました。先日、桜満開のもと、138名の新入生を迎えた入学式、そして911名の全児童を迎えた始業式を行うことができ、大変喜ばしく思っております。本校4年目を迎えました野本です。どうぞよろしくお願いいたします。

何度も申し上げて大変恐縮ですが、私の信念なので繰り返しお伝えいたします。私は、世の中は信頼でつながっていると思っています。社会は、人と人との「心のつながり」「支え合い」でつくられています。その社会を生きる子どもたちは、様々な力を身につける必要があり、最も必要なものの一つが、信頼だと思っています。

信頼を得るには、誠実に一生懸命がんばる力が必要です。子どもたちには、BESTを尽くしてがんばるよう激励し続けたいと思います。「自分を大切に」です。

また、人を慮ることが必要です。「人を大切に」です。人を大切にすることは、結果、周りから認められ、今度は自分が大切にされるので、自分を大切にすることにもなります。子どもたちには、人を尊重する心の大切さを説いていきたいと思います。自分も友だちも大切にしたくなる摂津小をみんなでつくります。

さらに、今年度は、豊かな心づくりを大切に子どもたちの主体性を育むこと、表現力を養い、伝えあう力を育むことにも取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。

地域を回っているといつもたくさんの保護者、地域の方からご挨拶をいただきます。いつもありがとうございます。今年度もがんばりますので、摂津小をどうぞよろしくお願いいたします。

 

令和7年3月

「子どもたちが大きく力を伸ばした一年となりました」

正門傍の梅の花が見頃を終え、中庭のアーモンドの大きな花弁が、かわいらしくも凛として咲き誇っています。春の到来を感じさせられます。

先日、6年生151名が立派に旅立っていきました。卒業式でも褒めましたが、この6年生は本当にこの数年で力を大きく伸ばしました。卒業式でも立ち姿、声、表情から充実した小学校生活を送ったことに対する自信、これからの生活をがんばろうとする強い気持ちが伝わってきました。本当に立派でした。これからも応援しているので、がんばってください。

また、他の学年の子どもたちも同様です。学習に向き合う姿勢、生活面や友達との関係においてもよりよくがんばろうとする姿勢が、個別そして集団でたくさん見られた一年でした。本当によくがんばりましたね。

学校としてはなかなか充実した一年となりました。しかし、学校としては至らぬ点も多々あったかと存じます。保護者、地域の皆様にはご迷惑等をおかけしたと思いますが、子どもたちを含め、温かく見守っていただき、ありがとうございました。一年間本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

令和7年2月

「リニューアルされたランドセルを配付しました」

1年で最も寒い時季を迎えましたが、とても暖かい日と寒い日があり、気温の差が激く、例年とは少し違う感じを受けています。体調を崩されませんようくれぐれもご留意ください。

さて、先日4月に入学される方への入学説明会を行いました。来年度の新入生は140名ほどで、例年より10名程度少なくなります。本校の児童数は、ここ10年で300名近く増加し、私が赴任した令和4年度にピークを迎えましたが、以降減少傾向にあります。学年5学級ベースでしたが、この先4学級ベースの学校になると思います。

その日、今年度リニューアルされたランドセル(スクールバッグ)を配付いたしました。広報紙やケーブルテレビ、ネットニュースでも取り上げられていますので、ご存知の方も多いと思いますが、従前の物より大きく、軽く、丈夫になり、体への負担が減る構造になっています。保護者アンケートを踏まえて、色は黒色に統一されました。また、本市出身のサッカー元日本代表本田圭佑選手のお祝いの動画メッセージが流されました。50年も続く全国でも珍しいすごいことだと思います。児童のみなさんには、長く使ってほしいと思います。

最後に、最近近隣における不審者情報が相次いで寄せられました。学校では、児童を同じ時間帯に一斉に下校させたり、低学年は地区ごとに並んで下校したり、教職員が引率等を行ったりして対応をいたしました。私も様々な場所に行って児童の登下校の見守りをいたしましたが、道中交通専従員の方や民生児童委員の皆様、そして保護者やご家族の皆様、ボランティアの見守り隊の皆様など、たくさんの児童の見守りを行っていただいている方々にお会いしています。大変寒いなか、本当にありがとうございます。心より感謝申し上げます。

 

令和7年1月

「子どもたちのさらなる『変容』が見られる年に」

新年あけましておめでとうございます。昨年も保護者、地域の皆様に支えられ、子どもたちがいきいきと学校生活を過ごすことができました。本当にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和7年の幕が開けました。今年は「昭和100年」にあたるそうで、阪神淡路大震災からちょうど30年、太平洋戦争終了からちょうど80年にもあたります。今年4月には、ご存知のとおり「2025大阪・関西万博」が半年間にわたり開催されます。素敵な一年になればと願っております。

実は、学校は、昨年もなかなか素敵な一年となりました。なぜかと言いますと、各学級そして子どもたちのたくさんの「変容」があったからです。

2学期末の様子を見ると、1学期や夏休み明けに比べ、「以前と違ってよくなっているなあ」と思う場面がたくさん見られました。時間を守るようになった、準備が早くなった、集中する時間が増えた、よりやさしい言葉がけをするようになった、文句を言っていただろう場面で言わずに取り組むようになった、自分で考えて行動するようになったなど、挙げれば山ほどあります。私に「前より伸びている!」などと声を掛けられた学級や子どもたち、そして担任はたくさんいます。特に6年生ですね。挨拶一つにしても、学年が上がるごとに段々と挨拶をしなくなることが多いのに、今年の6年生は、日に日に挨拶が増えてきていて、最近では複数の6年生が、下校時に校長室をノックして「さようなら」と挨拶をしてくれるような状況です。児童の皆さん、よく力を伸ばしましたね。

さあ、残りは締めくくりの3学期だけです。3学期の授業日は50日間しかありません。6年生に関しては、47日間です。あっという間に新年度を迎えますので、一日一日を大切に、ともに学び、自分らしくさらにかがやいてください。3学期もがんばりましょう!

 

令和6年12月

「安全で安心できるスマホ・ネットの活用を!」

暑さ寒さが混在した秋を終え、初冬を迎えました。インフルエンザが流行しています。十分にご留意ください。

さて、先月から道交法が改正され、自転車運転時の「ながらスマホ」などの危険行為について、罰則が強化されました。スマホは、それ位私たちにとって手放せない物となっているようです。

子どもたちも同様で、放課後、公園等でスマホを手にしている様子をよく見かけます。スマホは、情報収集や位置確認、連絡ツールとして、子どもたちにとっても重要な働きをしてくれるものです。しかし、最近、地域の方から「放課後、複数の児童が、スマホを見ながら歩いていて危ない」というご指摘、夜間、ネットゲームやSNS上で、友達とトラブルになり、相手を傷つけてしまったという報告を複数件受けました。

スマホ・ネットの活用は、誤った使い方をすると、自分の安全が脅かされたり、人を傷つけたりしてしまうおそれがあります。学校でも学習することですが、今一度ルールを守ることを心がけるとともに、相手の立場に立ち、相手を大切にする気持ちを忘れないようにしてほしいです。

ネットの先進国豪州では、16歳未満のSNS禁止法案が可決したそうです。それ位慎重さが求められているのだと思います。ぜひ、保護者の皆様におかれましても、フィルタリングの使用、サービスやアプリの制限、時間や場所などのルールづくりなど、こまめに見直しを図り、スマホ等が子どもたちにとって、よりよいものとなるよう見守りをお願いしたいと思います。

最後に、保護者・地域の皆様におかれましても、SNS等を利用されることがあるかと思いますが、他の児童が特定されるような写真や動画、名前などの個人情報を気づかぬうちに発信してしまうことのないよう、改めて気をつけていただきたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

令和6年11月

「最も美しいものの一つは 『懸命にがんばる人の姿』」

先日の運動会には、たくさんのご家族の皆様にお越しいただきありがとうございました。人数が多いため、いろいろとご面倒をおかけしましたが、ご協力をいただいたおかげで無事に終了しました。ありがとうございました。

今回は、子どもたちが、「全力!挑戦!感動!みんな輝く運動会!!」というスローガンを掲げてくれました。学校目標の「輝く」、私が何度も伝えてきた「全力」などを取り入れてくれました。よく話を聞いているなあと感心しました。

私はこれまでに多くの子どもたちと出会ってきました。その子どもたちが大人になり、自分なりに輝いていますが、その多くが、自信をもつ、他者を大切にするなど、「心の力」をもち合わせようと努力し続けています。

この運動会では、運動能力等を高めることが主目的でしたが、同じくらい育みたい力が、「全力を出し切る」「精一杯取り組む」などの「心の力」です。運動会をとおしてそれらの力を伸ばすことに「価値」をつけてまいりました。

結果、子どもたちは、「全ての場面で全員が」というわけではなかったかもしれませんが、普段は一緒に取り組めない子が一緒に取り組み、普段から一生懸命取り組んでいた子がさらに気合いを入れて取り組むなど、「全力・挑戦」の姿勢を見せ、素晴らしい運動会にしてくれました。

「集団の力を高めることをとおして、個の力を伸ばす」。これが学校の果たすべき命題の一つです。「みんながいるからがんばれる」ですね。児童の皆さん、本当によくがんばりました。世の中で最も美しいものの一つが、「懸命にがんばる人の姿」です。感動をありがとう!

 

令和6年10月

「府警本部から交通安全表彰を受けました」

先月19日、市民文化ホールで摂津市交通安全大会が行われました。本校出身で吉本新喜劇座長のすっちーさんが、一日警察署長を務められ、二輪車の交通事故防止などについて、楽しいクイズで会場を盛り上げてくれました。すっちーさんは、「私は歩行者信号を守る。大人が信号無視をすると、子どもがまねをするかもしれないから。信号無視をする大人は悪い顔をしている」と笑いを入れて啓発されていました。悪い顔はわかりませんが、子どもへの影響の話は同感です。

自転車死亡事故の半数以上は、頭部のけがが原因だそうです。やはり、ヘルメットは重要です。道交法で努力義務化されたヘルメットの着用ですが、児童集会で確認したところ、本校の児童の着用率は、半数以下でした。やはり、「大人が着けないといけない」と思いました。また、歩行者の事故で多いのは、歩行者の横断(横断歩道以外)だそうです。本校でも子どもたちに継続して指導してまいります。

また、この大会で、本校が交通安全活動に積極的に取り組んだことから、大阪府警察本部長より表彰され、代表して私が表彰状を受け取ってまいりました。本校の児童による交通安全子ども自転車大会への市代表としての出場、学校や保護者の皆様による正門・西門付近での安全指導、地域の皆様による交差点をはじめとした通学路の見守りなどを評価していただいての表彰です。市内で1校しか選ばれない栄誉ある賞です。いつもご協力いただいている皆様には、心より感謝を申しあげます。本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

 

令和6年 9月

「安全への意識を高めてくれています」

夏休みが終わり、学校に元気な子どもたちが帰ってきました。例年以上にとても元気で明るい2学期のスタートが切れました。この間、体調を崩した子はいましたが、誰も大きな事故等に遭うこともなく、無事に新学期を迎えることができ、何より嬉しく思います。

「校長先生、海に行くとき、ライフジャケットを買ったで」

「雷が鳴っているときは、木の下で雨宿りしたらあかんのやろ?」

と、子どもたちは、最近私が話したことをよく聞いてくれています。安全に過ごす大切さが伝わっていて、さらに嬉しく思います。

近年、猛暑が続くことから、水泳指導は7月中旬で終了する学校が増えてきました。本校は、他校のように1時間の授業において、学年全員が一度にプールに入ることができないこと、コロナ禍でほとんどプールに入れず、十分な泳力を身につけられていない子どもが多くいることなどから、可能な限り2学期も水泳指導を行っています。もちろん、暑さ対策、安全確保のうえで行っています。ただし、夏休みも行ってきましたが、熱中症警戒アラートがたくさん発表され、十分に実施することができませんでした。来年度以降さらに暑くなる可能性もあります。安全確保と活動保障のバランスを考え、あり方を検討してまいります。

何度も動きを変える台風10号の接近に伴い、授業等の実施について、ご心配をおかけしました。学校では、最新の情報をもとに安全に授業等ができるよう進めてまいります。よって、急な対応を余儀なくされることもありますので、保護者の皆さまは、安全安心メールが受信できるようご確認をお願いいたします。

2学期もよろしくお願いいたします。

 

令和6年 夏休み

「自由に過ごせる時間が長い時こそ「安全と健康」を大切に!」

4年生の学習において、シドニーとアテネの2大会で銀メダルを獲得されたアーティスティックスイミングの巽樹理さんをお招きして、スポーツの楽しさを学ぶ出前授業を行いました。子どもたちはとても楽しそうにアーティスティックスイミングを体験していました。この夏は、2024パリオリンピック・パラリンピックが行われます。子どもたちには、ぜひこの大会をとおして、スポーツや様々な国・地域に対する関心を高めてほしいと思います。

さあ、夏休みを迎えました。規則正しい生活を心がけ、学習、運動、そして体験に取り組み、思い出の残るすてきな期間にしてほしいと思います。

毎年、長期休みに行っていた俳句展は、昨年の冬休みで終わりにしましたが、代表委員の皆さんに聞いたところ、多くの皆さんに「ぜひ復活させてほしい」と言われたので、今回は「夏・秋の俳句と川柳展」として復活させました。主体的に学習を行おうとする姿勢が多く感じられるようになってきて、嬉しく思います。ぜひ、チャレンジしてください。そして、夏休みに最も大切にしてほしいことは、「安全と健康」です。熱中症・水の事故・交通事故・感染症には、くれぐれも気をつけてください。特に、22日から「高温に関する早期天候情報」が出されています。夏休み早々かなり暑くなりますので、熱中症には本当に気をつけてください。また、新型コロナウイルス感染症も新たな「波」がやってきたようです。十分にご留意ください。

 

令和6年 7月

「 児童集会 はじめました 」

6月21日の夏至の日、近畿地方は、史上3番目に遅い梅雨に入りました。近年の梅雨は、シトシトではなく、ザーザー激しく降ります。今年から線状降水帯の発生情報が、地方ごとではなく都道府県ごとに発表されるようになり、さらに大雨の対策ができるようになりました。今後も大雨に備え、児童の安全を確保してまいりますが、本校は児童数が多く、避難や下校に時間を要することから、他校よりも早めの対応を考えております。警報や避難情報に加え、上記の情報なども考慮して対応してまいりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。

さて、本校では、長年感染症対策のため、集会の実施を見送ってきましたが、今年度から復活させ、先日第1回を実施いたしました。

これまでは、他学年の子どもたちと一緒に話を聞き活動する機会がほとんどなく、他学年の学習や生活の様子を知る機会がなかなかとれなかったのですが、これにより、その様子をうかがい知ることができます。学校としての一体感も増してまいります。5,6年生の代表委員会の子どもたちが司会をしてくれるので、人前で話す力もうんと高まります。とりわけ、集団で話を聞く力を高めることにつながりそうです。話を聞くことは学習の基本です。今後、集会など多くの子どもたちが集まる機会を通じて、子どもたちの力をさらに育んでまいります。

 

令和6年 6月

「自分を元気づける一番の方法は、誰か他の人を元気づけることだ ~Mark Twain

「校長先生、絶好調?」
よく低中学年の男の子から、笑いながら質問される「ダジャレ」です。「もちろん絶好調!」と返しますが、絶好調と思われるような校長でありたいと思います。

教諭時代にも思っていましたが、校長になり、より強く思うようになったことがあります。その一つが、「関わることで、人を元気にする人になりたい」ということです。

若い頃は、「仕事上、そういう存在にならなければならない」という使命感にも似た感覚で捉えていましたが、年を取るごとに変化が出てきました。最近は、「自分が関わることで人が元気になれば、自分も嬉しい」という気持ちがとても強くなっています。その機会を多くもてる仕事の一つが教師です。教師を目指していた学生の頃、自分でどうして教師を目指しているのかを漠然としか捉えられていなかったのですが、ここに一つのやりがいを見出していたのだなあと振り返っています。

もちろん本校の教職員も同じような気持ちでいます。関わることで子どもたちを元気にするだけでなく、意欲をも引き出せることに、より磨きをかけてほしいと思っていますし、さらに実現できるよう取り組んでまいります。まだまだですが、私も元気な姿で、子どもたちを元気づけてまいります。自分も元気になりますので・・・。

 

令和6年 5月

「子どもも大人も交通ルールを守り、体、命、そして心を大切にしよう」

「春に三日の晴れなし」という言葉があるように、先月は数日おきに雨が降り、その合間を縫って屋外での活動を行いました。先月末から始まった遠足も何とか雨にあわずに行くことができました。先日行いました参観、懇談には、多くの保護者の皆様にお越しいただきましてありがとうございました。今年度、学校目標をリニューアルし、子どもたちにポスターの作成をお願いしたところ、100枚ほど用意した画用紙はなくなり、次々に補充しました。早くできた人から玄関に掲示しましたので、ご覧いただいた方もいらっしゃるかと思います。やる気が嬉しいです。

さて、毎年申し上げますが、この時期はどうしても交通事故の話に触れたくなります。それは、これまでこの時期に多くの小学生の事故を見聞きしてきたうえ、私の身内の小学1年生が、ゴールデンウィークに自転車事故に遭い、何年も入院し、大人になった今も苦しむような大けがを負ったからです。

様々なデータを見ましたが、交通事故が多く発生するのは、初夏の5~6月と初冬から年末にかけてです。年齢別では、高齢者と小学生が多いのですが、圧倒的に多いのが7歳、つまり小学1年生です。まさに、今から低学年の皆さんを中心に、歩いているとき、自転車に乗っているときなど、十分に気をつけるようお声掛けください。放課後、公園等に子どもたちだけで遊びに「行くようになった」頃に危険が潜んでいます。

郵便局前交差点で安全指導を行うことがあるのですが、その際、よく逆走・信号無視をする大人の自転車を見かけます。2年後には道路交通法が改正され、自転車にも反則金制度が導入される見込みです。危険な行為は、大人の真似をする子どもたちのためにもやめたいですね。

 

令和6年 4月

「ともに学び 自分らしく かがやく 摂津っ子」

紅白の花を咲かせた源平桃は見頃を終え、引き継ぐように隣の桜が見頃を迎えました。新年度の幕開けです。今年度も本校の校長を務めることとなりました野本です。どうぞよろしくお願いいたします。

私は、世の中は信頼でつながっていると思っています。社会は、ここ近年急速に様変わりをしていますが、人が人とのつながりの中で生きていくことは変わっていないと思っています。その社会を生きる子どもたちは、様々な力を身につける必要があり、最も必要なものの一つが、信頼だと思っています。

信頼を得るには、誠実に一生懸命がんばる力が必要です。子どもたちには、BESTを尽くしてがんばるよう激励し続けたいと思います。

また、相手を慮ることが必要です。相手を大切にすることは、結果、周りから認められ、今度は自分が大切にされるので、自分を大切にすることにもなります。子どもたちには、人を尊重する心の大切さを説いていきたいと思います。

今年度、学校教育目標を一新いたしました。「ともに学び 自分らしく かがやく 摂津っ子」です。様々な人々と互いに尊重し合い、学び合い、自信をもち、自分を大切にしながら一生懸命がんばって輝く子どもたちとなるよう、学校一丸となって取り組んでまいります。

先日、好天そして桜満開のもと、新1年生146名を迎え入れた入学式を執り行いました。計928名の子どもたちと約70名の教職員、合計約1000名で素敵な摂津小学校をつくり上げていきます。保護者・地域の皆様には、引き続き本校の教育活動へのご理解、ご協力をお願いしたいと存じます。今年度もどうぞよろしくお願い申しあげます。

 

令和6年度もよろしくお願いいたします

今年度学校教育に従事して30年目を迎えました。長年学校教育に携わってきて、いろいろと学ばせていただきました。学校は、子どもたちの力を育む場所です。その力とは「生きる力」です。生きる力とは、「確かな学力、豊かな心、健やかな体のバランスの取れた力」です。それらの理念を整理して、これまで教育活動を展開してきました。とりわけ重視しなければならないと思っているのが、学校は社会の縮図であり、人とつながるなかで自分を高める場であるということです。知識・技能、思考力・判断力・表現力などはもちろん重要な力です。ただし、それを伸ばそうと思う「学びに向かう力や人間性」が非常に重要だと思っています。それらの力は、人に教えられ、支えられ、受け入れられ、憧れることなど、人と関わるなかで培われると思っています。なかでも人とのふれ合いの中で得られる「自己有用感」「自己肯定感」は、生きる力を大きく伸ばす宝物です。今年度も教職員には、自己有用感等を得ることにつながる「相手を慮ること」を大切に支えるよう指導し、子どもたちの心を育んでまいります。まだまだ十分ではありませんが、追い求め続けたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

令和6年 春休み

「『節目』を機会に新たな気持ちでがんばろう!」

朝夕はまだ肌寒い日が続きますが、日中には暖かな陽射しが降り注ぐようになり、春の訪れを感じるようになりました。別れと出会いの季節です。先日、6年生148名が、新たなステージへと旅立っていきました。本校の校長室は、6年2組と6年3組に挟まれる場所に位置していますので、すっかり寂しくなってしまいました。しかし、一方、卒業式直前に行った5年生と6年生の引継ぎ式では、5年生の「次は私たちががんばります」という決意を感じる凛とした姿に、頼もしさを感じ、元気ももらいました。新6年生のさらなるがんばりに期待しています。

さて、年度末を迎えました。子どもたちは、今のクラスとの別れを惜しみつつも、次の学年に向けて希望に胸を膨らませていることでしょう。節目とは大切なもので、節目となることがあるおかげで、人々は暮らしだけでなく心にも折り目を付けて、新たな気持ちでがんばることができます。子どもたちも、この節目を機会に新たな気持ちでがんばってほしいです。私たち教職員もがんばります。

今年度を振り返ると、やはりインフルエンザに振り回された感があります。そのほかには、運動会を全校一斉開催にしたこと、言語活動の充実を図ったこと、多くのゲストを招いた交流や授業を行ったことなどが挙げられます。年々子どもたちの活力、主体性が高まってきているようです。

これも、保護者・地域の皆様のご支援、ご協力のおかげです。ありがとうございました。次年度以降も、子どもたちがともに学びながら、自分らしさを出して輝けるよう、さらにがんばってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

一年間本当にありがとうございました。

 

令和6年 3月

「6年生!相手を慮り、BESTを尽くしてがんばってください 」

2月は、最高気温が20℃となる日もあれば、最低気温が0℃となる日もあるなど、気温の変化が激しい月でした。また、インフルエンザが、2学期をも上回る感染状況となり、多くの学級で学級閉鎖を行いました。再度ご迷惑をおかけすることとなり、まことに申し訳ありませんでした。

さて、年度末の3月を迎えました。6年生、そして6年生の保護者の皆様にご挨拶ができるのも、2月の学校だよりが最後になります。6年生のことを考えると、4年前の新型コロナウイルス感染症の拡大による全国一斉臨時休業、その後の分散登校や活動制限などが思い起こされます。昨年度の6年生同様、小学校生活の半分近くで、制限のある生活を余儀なくされた子どもたちです。

それでも、現6年生は元気に明るく学校生活を送っていました。私は5年生からの関わりですが、学習や活動に前向きで、林間学校では、カレーやピザ作りなどにも意欲的に、修学旅行でも実行委員を中心に精力的に取り組んでいました。なかでも印象的なのは「時間を守り、集団で話をきちんと聞こうとする態度」があらゆる活動で見られたことです。そして、運動会では、「気合い入れ隊」に積極的に応募し、選ばれた人は見事に学校を盛り上げてくれました。

学校は、活動を通して、仲間とともに学力や体力、学びに向かう力などの個人の力を高めるところです。それらを実践できていた様子をたくさん拝見しました。6年生の皆さん、これからも相手を慮りBESTを尽くして、がんばってください。ともに過ごした2年間はとても楽しかったです。

6年生の保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。2年間、そして6年間大変お世話になりありがとうございました。皆様のますますのご健勝とご多幸を祈念いたします。本当にありがとうございました。

 

令和6年 2月

「みんなの命、身体、心が一番大切」

一年で最も寒い時季を迎えました。2学期に流行したインフルエンザが市内で再度流行し始め、今週に入り本校でも感染者が急増し、6年生は学年閉鎖となりました。今度はB型が多いようです。どうぞお気を付けください。

さて、先月、避難訓練を行った際、能登半島地震と阪神淡路大震災を重ねて、子どもたちに準備と協力の大切さについて、以下の話を簡単にして伝えました。

~今から8年前、防災教育の先進校視察(中学校)に行きました。そこは生徒たちが命や身を守るためにどうすればいいかを自ら考え、行動する学校でした。

津波の避難訓練をする前には、生徒がお年寄りの家を1軒ずつ回り、「一緒に避難する訓練をしましょう」と呼びかけ、保育園児は速く走れないので、台車に乗せて押して避難する練習をするなど、地域の人を助ける努力をしていました。つまり、自分はもちろん、周りの人も大切にしていて、私がよく言う「自分を大切に、人を大切に」ということを実践する学校、地域でした。

その学校は、石川県の能登町にあります。今回の被災地です。

当時の中学生はもう大人になっていますので、きっと地域で協力し合って避難されたと思います。亡くなった方がたくさんいるのは残念ですが、たくさんの人が協力して助かったことも知ってほしいです。先月、羽田空港で航空機が接触した際、旅客機は乗客乗員全員が、荷物を取るのを我慢し合って助かったように、協力し合えば、多くの命が助かることもあります。摂津小の927人が、それぞれ勝手に動くと、あなたを含め全員が困ります。でも、927人みんなが協力すると、あなたを含め全員が助かることにつながります。~

という話をしました。みんなよく聞いてくれました。みんなの命、身体、心が一番大切です。防災教育を通じて、心も育んでいきたいと思います。

間もなく3月11日を迎えます。

 

令和6年 1月

「皆様にとって素敵な一年となるよう願っております」 

新年を迎えました。保護者、地域の皆様には、旧年中大変お世話になり、ありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今年の干支は、「甲辰(きのえたつ)」です。今年は、新紙幣が発行されます。新一万円札の表の図柄が渋沢栄一に、裏が東京駅舎になるなど、刷新されます。また、8月には、パリで夏季オリンピック・パラリンピックが開催されます。

前回の「甲辰」は、昭和39年(1964年)でした。この年は、世界初の高速鉄道「東海道新幹線」が開業し、9日後の10月10日には、アジア初開催となる夏季オリンピックが東京で行われるなど、日本は躍進を遂げた年でした。今年も前に大きく進む年となるよう願っています。

さて、新年早々の元日、石川県で震度7の揺れを観測した「令和6年能登半島地震」では、たくさんの方々が亡くなり、今もなお行方不明の方々が多くいらっしゃいます。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、そのご家族や被災された方々に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。本校では、1月17日に避難訓練を行いますが、今回の地震を踏まえ、子どもたちにとって、実の多い学びとなるよう努めてまいります。

最後に、昨年、子どもたちが書道や絵画、作文など、たくさんのコンクール等にチャレンジし、多くの子どもたちが入選したことをお伝えしましたが、さらに嬉しいニュースが飛び込んできました。MOA美術館児童作品展(書写)に出品した6年4組の児童の作品が、市を越えて、全国で「銅賞」に選ばれ、本部の静岡県熱海市で表彰されます。おめでとうございます!!児童の皆さんもこれを励みにして、さらにがんばりましょう!

 

令和5年 冬休み

「『成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないこと』ぜひ、様々なことにチャレンジしよう!!!」

今年も残り僅かとなりました。今学期は、夏からインフルエンサ゛が大流行し、市内では学校閉鎖等が行われ、本校でも数多くの学級閉鎖を行いました。保護者の皆様には随分とご迷惑をおかけしたと思います。ご協力ありがとうございました。

さて、この2学期は、水泳参観、修学旅行、運動会など、多くの行事等を行いました。また、先月もお伝えしましたように、たくさんのゲストに学校に来ていただきました。その後も、大学の留学生、阪急電車の管区長や車掌・運転手、摂津警察署の皆さんなど、多くの地域・関係団体の方々にお越しいただきました。活動することをとおして力を伸ばすとともに、人とふれ合うことをとおして、「人っていいな」と思える時間となりました。ご協力いただいた皆様、心より感謝いたします。

さらに、子どもたちは、各種団体が主催する絵画や書道等のコンテストにたくさん挑戦してくれ、多くの子どもたちが入賞しました。一部ご紹介いたします。

〇公益財団法人モラロシ゛ー作文コンクール 理事長賞 

〇摂津ライオンス゛クラフ゛国際平和ホ゜スター 最優秀賞

〇青少年健全育成ポスター 優秀賞

〇MOA美術館児童作品展(書写) 金賞 

〇MOA美術館児童作品展(絵画) 審査員奨励賞

〇摂津市健康ポスター              最優秀賞  

〇摂津市環境ポスター              最優秀賞

〇JA共済大阪府書道コンクール       学校賞・銅賞   摂津市立摂津小学校

入賞者の皆さん、おめでとう!!! 日頃の努力とチャレンジ精神の賜物です。

最後に、今年も皆様には大変お世話になりました。よいお年をお迎えください。

 

 

令和5年 12月

「『こんなに元気に応援してくれる学校は初めて。元気をもらいました。』- ガンバ大阪 倉田 秋 選手 -」

あんなに暑かった秋(?)ですが、すっかり寒くなり、師走到来を感じさせます。保護者の皆様、先日実施しました防災教育参観及び引き渡し訓練には、大変お忙しいなかお越しいただきありがとうございました。お仕事等のため、ご苦労をおかけした方には本当に申し訳なく思いますが、有事の際に困らないようにしていただくためのものですので、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。

さて、11月は、行事が多かったうえ、来校される方々がたくさんいらっしゃいました。教育長をはじめとした教育委員の皆さん、大阪府教育庁の皆さん、府内各市町村の指導主事の皆さん、講話をいただいた障害のある方、税のお話をいただいた税理士の方、劇団の皆さん、障害者スポーツを実践されている方、JAや地域の皆さん、そしてガンバ大阪の選手の皆さん、さらに森山市長までお越しいただきました。

特に、子どもたちは、憧れのガンバ大阪の選手が来てくれたことに大興奮し、子どもたち対選手、先生対選手の試合などを行った「ふれあい活動」は大盛況でした。子どもたちは、選手の皆さんを大きな声で必死に応援していました。

10月に摂津市とガンバ大阪が包括連携協定を締結したことを受けて、ガンバ大阪の社長自らお越しいただいたうえ、本市の森山市長までお越しいただき、子どもたちを激励してくれました。背番号10番の倉田選手は、「たくさんの学校を訪問していますが、こんなに元気に応援してくれる学校は初めてです。元気をもらいました。」と言われていました。もちろん子どもたちも元気をもらいました。

「激励」は、人をつなぐ私の大好きな言葉です。皆さんに意識し大切にしてほしい行為です。

 

令和5年 11月

「『一番大切なのは、あきらめずにどんなときでも全力を尽くせる心の強さ』 -安藤 忠雄(建築家)- 」

先日、実施いたしました運動会には、たくさんの保護者・地域の皆様にお越しいただきました。お忙しいなか、ありがとうございました。

お家の方々の前で全学年が集まって行う運動会は、久しぶりの実施となりましたが、人数制限を設けざるを得なかったため、たくさんの皆様にご覧いただくことができず、申し訳ありませんでした。しかし、一方で、子どもたちが、「お家の人たちからあんなに大きな拍手をもらえる高学年になりたい」と思える“憧れをつないでいく”運動会をようやく実現することができました。

運動会は、練習期間を通じて、全力を尽くす力を伸ばす機会となるよう取り組んできました。今後、その力を生かし、日々の学習でもがんばってほしいと思います。12月1日には、全学年対象の「摂津市学力定着度調査」が行われます。この機会でも、全力を尽くして取り組み、自分の力を伸ばす大切なものとしてほしいと思います。また、その前には、自分の学びたいこと、課題などを中心に、自ら進んで学習する家庭学習チャレンジウィークがありますので、うまく利用して計画的に取り組んでほしいと思います。

今月は、音楽鑑賞会、校外学習、防災教育参観、引き渡し訓練、不審者対応訓練など、様々な行事や活動があり、慌ただしい月となります。こんなときこそ、規則正しい生活習慣、持ち物の管理や整理整頓、時間を守ることなどが大切です。しっかりと見守っていただきたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

令和5年 10月

「活動しやすい『短い』秋がやってきました」

秋が深まるはずの10月ですが、未だ真夏日が続いています。秋本番は短くなりそうです。学校では、先月より季節外れのインフルエンザが流行し、学級閉鎖を相次いで行ったところです。ご心配をおかけしました。未だ学校内外問わず流行していますので、お気を付けください。

さて、各学年では、2学期の学習を進めています。1年生は、国語の学習でたくさんの読書に挑戦しています。2年生は、郵便の学習を行い、「せっつこどもゆうびん」の準備にかかっています。3年生は、平和学習、芦森工業への社会見学を含む社会の学習に力を入れて取り組んでいます。4年生は、車いす体験などを通じてノーマライゼーションの学習に取り組んでいます。5年生は、初めての裁縫、ミシン、読書に秋の詩づくりをがんばっています。6年生は、修学旅行の準備と学習を進めており、いよいよ4日から広島に行ってきます。

一方、さくらんぼ学級では、昨年度、文科省の通知を受け、個に応じた学びの場を見直し、さくらんぼ学級で多くの時間を過ごす児童が増えました。担任は基本的にさくらんぼ学級で指導を行っています。児童は、国語、算数にとどまらず、図工、音楽、自立活動など、個に応じた学習を進めています。通常の学級では、担任の支援を基本に、可能な限りの支援人材のサポートのもと、学びを進めています。

最後に、今月は運動会を行います。今年度は、以前のように、全学年を集めて行います。人数が多いため、残念ながら人数制限を設けなければいけませんが、何とぞご理解いただきますようお願いいたします。

 

令和5年 9月

「関東大震災から100年 災害に備える意識を高めましょう」

暑さの峠を越える「処暑」を過ぎましたが、気象庁の早期天候情報では、8月末まで平年より2℃以上高い日が続き、3ヶ月予報でも、9月は平年より気温が高いと発表されました。厳しい残暑になりそうです。引き続き熱中症には十分に気をつけて取り組んでまいります。

さあ、2学期がスタートしました。夏休みの間に様々な経験を積み、こつこつと努力を重ね、パワーアップしたみなさんとまた一緒に活動できるのを楽しみにしていました。2学期は一番期間が長く、一番力を伸ばせる学期です。特に運動会、がんばって「全力を出し切る力」を伸ばしましょう。

さて、9月1日は、10万人以上の死者、行方不明者を出した関東大震災が発生した日にちなみ、「防災の日」に定められています。今年はその関東大震災からちょうど100年です。10万人以上の被害を出したのは、大きな火災が起きたからだそうです。地震発生時は、ちょうど昼食時で火を使っていた家庭が多く、木材家屋が多かったことに加え、強風が吹いていたことが大規模な火災を生んだ原因だと言われています。

現在のまちは、当時とは大きく異なりますが、災害の多い我が国では、今後も地震は発生するでしょうし、温暖化のためか、台風や前線、線状降水帯等の風水害による被害も近年大きくなってきており、今の状況に合わせた準備が必要です。台風、大雨、地震などに備える意識をさらに高め、しっかりと備えていただきたいと思います。学校でも防災の学習にも取り組んでまいります。2学期もどうぞよろしくお願いいたします。

 

令和5年 8月

「子どもたちの『規則正しい生活習慣』は宝です」

さあ、夏休みがやってきました。児童のみなさんには、まずは、好きなことにたくさんチャレンジして、楽しい日々を過ごしてほしいと思います。また、こつこつと積み重ねて力を伸ばし、2学期からの学習・生活につなげてほしいと思います。そのようななか、特にがんばってほしいのは、「規則正しい生活習慣を身につけること」です。

学期中とちがって時間がたくさんあるので、つい遅くまで起きたり、遅くまで寝たりして、生活リズムを乱しがちです。暑いので家の中にいる時間が増え、ゲームをしたり、携帯電話をさわったり、動画をみたりする時間も増えることでしょう。身近で便利な分、つい時間が長くなり、睡眠時間をくるわせてしまいがちです。

これまでたくさんの子どもたちの様子を見てきましたが、運動面で力を伸ばす子、学習面で力を伸ばす子、ともに「規則正しい生活習慣」が下支えになっていたように思います。一方、乱れてしまい、学習面・生活面・運動面に影響が出て、取り戻すのに苦労している様子もよく見てきました。よくない形で習慣化すると、元の形に戻すのは大変なようです。ぜひ、「早寝・早起き・朝ご飯・朝学習・適度な運動」を心がけ、充実した夏休みにしてください。

夏休み期間中、8日間だけですが、プール指導を行います。熱中症警戒アラートが発令された場合は中止ですので、お気をつけください。また、今年も俳句展を行いますので、ぜひ挑戦してみてください。2学期の始業式、全員が元気に登校するのを楽しみに待っています。

 

令和5年 7月

「大雨と熱中症への備えを」

6月に実施いたしましたスマイルコンサートには、たくさんの保護者の皆様にお越しいただきました。また、地域の方とのつながりを大切にし、児童の見守りを行っていただいている方々への感謝の気持ちを伝えるため、民生児童委員さんなど、地域の方々もお招きしたところ、多数の方々にお越しいただきました。お忙しいなかありがとうございました。

また、6月末には、5年生が一泊二日の林間学校に行きました。私も一緒に行きました。5年生の皆さんが、協力して楽しんで活動する様子がうかがえてよかったです。特に、回を重ねるごとに、集合、整列、話を聞く姿勢を整える時間を短くしようと努力していたことがよかったです。これからの学習に役立ててほしいと思います。

さて、6月29日に市内で「クマゼミの初鳴き」に出会いましたが、いよいよ夏到来となりました。私が小学生の頃は、真夏でも一日の最高気温は30℃くらいでしたが、今ではこの梅雨の時季でも30℃を超える日々が続きます。高温多湿の日々が続きますので、環境省の暑さ指数をこまめに確認しながら、工夫して教育活動に取り組んでいきます。毎日、帽子と水筒が必要ですので、お声掛けをお願いいたします。

また、近年、7月上旬は、梅雨前線が活発化し、災害をもたらすような大雨となることが頻発しています。加えて、先日もありましたが、真夏によく起こるゲリラ雷雨にもすでに何度か見舞われています。大雨により下校時刻を繰り上げたり、雷により下校時刻を遅らせたりすることがあるかと思いますが、ご理解のほどよろしくお願いします。

 

令和5年 6月

「歌唱や合奏を通じて一体感や達成感を育む」

近畿地方が梅雨入りしました。5月の梅雨入りは10年ぶりだそうです。近年の梅雨入りというのは、「災害につながる大雨となることが多い時季に突入した」と捉えないといけません。河川の多い本市では、十分な注意喚起が必要です。ご家庭でもお声掛けをお願いいたします。

さて、今月はご案内のとおり、「スマイルコンサート」を開催いたします。昨年度は11月の開催でしたので、実質半年間の学びを発表することになりますが、精一杯練習していますので、ぜひ、ご参観ください。

私は、子どもの頃、歌うことが好きで、テレビの音楽番組(当時はたくさんありました)を見たり、カセットテープに録音した曲を聴いたりして、当時の流行曲を必死に覚えていました。学校での合唱も、みんなと気持ちが一つになっているような気がして、楽しんで取り組んでいました。

個に応じた学びはもちろん重要ですが、仲間とともに気持ちを揃えて取り組む学習は、仲間・所属意識を高め、達成感や充実感なども味わうことができる大切な学びです。合唱等は、「歌いたい、聞いてほしい」という歌の魅力と相まって、さらに表現に係る意欲向上や人とのつながりも生み出します。一体感・達成感、よく申し上げますが、大切にしたいです。

最後に、先月昨年度に引き続き、アメリカの大学生13名をお招きし、5年生が交流しました。ほとんど日本語が話せない方々に、子どもたちは学んだ英語を駆使して一生懸命インタビューをしました。子どもたちは、普段以上に目を輝かせて取り組んでいました。今後も「言葉」を大切にした学習の充実に努めてまいります。

 

令和5年 5月

「生き生きとした子どもたちの様子が増えてきました!」

「校長先生聞いて! あんな、今学校めっちゃ楽しいねん!」

先日、20分休み、窓越しに1年生の男子児童に呼び止められて、このように話しかけられました。その表情はとても生き生きとしていて、そのまま元気に運動場に遊びに行きました。

一学期がスタートして数週間が経ちました。子どもたちは、新しい環境に慣れ、元気に生き生きと学校生活を送る様子が増えたように思います。昨年の同じ頃と比較しても、朝の挨拶や休み時間の様子から、子どもたちの明るい表情や声が増えた気がします。やはりコロナ禍での活動の制限による影響は大きかったのだと感じています。

一方、元気なのはいいのですが、一部の子どもたちが、廊下を走る様子が見られます。20分休みと昼休みに廊下や児童玄関で様子を見て注意をしています。危ないので気をつけてほしいと思います。

さて、5月は法令で定められた「自転車月間」です。昨年度の学校だよりでもお知らせしましたように、5月は10月と並んで交通事故が最も多く生起します。最近も他県で小学生が自転車事故で亡くなる事案が相次いで生起しています。4月よりヘルメットの着用が努力義務化されたこともありますように、自転車事故には十分に気をつけてほしいと思います。

 

令和5年 4月

「人を大切に 自分を大切に」

春本番を迎えました。桜が見頃を終え、中庭のハナミズキが、白や薄紅色の美しい花(実際は花ではなく「総苞片」という葉の一部だそうです)を咲かせ、子どもたちの新たな生活を祝福してくれています。

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。在校生の皆さん、進級おめでとうございます。今年度校長2年目を迎えました野本です。どうぞよろしくお願いいたします。

昨年度は、保護者の皆様のご協力、そして児童の皆さんのがんばりにより、学校として大きく前に進んだ一年となりました。私個人としましても、たくさんの皆様との出会いにより、とても楽しく、充実した日々を過ごすことができ、さらに子どもたちのためにがんばろうという気持ちが強まった一年でした。

さあ、新年度、新しい先生、クラスでまた新たな学びを進めていきましょう。

本校では、今年度も「心」を大切にしていきます。あきらめない心、前向きにがんばる心、そして人を思いやる心をしっかりと育み、学習、運動、生活に関する力を高めていきたいと思います。早速18日、6年生は全国学力・学習状況調査があります。翌日、5,6年生は大阪府の学力調査「すくすくウォッチ」があります。全力を尽くしてがんばる心を鍛えるチャンスです。しっかり準備してのぞみ、力を伸ばしましょう。

今年度、本校は摂津市教育委員会より、市内の研究重点校に指定されました。国語科を中心にして、言語活動の充実に引き続き取り組み、子どもたちの読解力等の向上に努めてまいります。

今年度も 「人を大切に、自分を大切に」をモットーにがんばります。保護者、地域の皆様、一年間どうぞよろしくお願いいたします。児童の皆さん、一年間がんばりましょう!

 

令和4年度

年度末のご挨拶

正門そばの梅花は見頃を終え、バトンを引き継ぐように傍らの桜が少しずつ花を咲かせています。年度の終わりを迎えました。

先日、6年生152名が無事卒業しました。胸を張り、顔を上げ、未来を見据えて旅立っていきました。笑顔と涙が混じり合う素敵な表情で新しい生活への第一歩を踏み出していきました。

卒業式練習、何度も様子を見ていましたが、日に日に真剣味と意欲が表出するようになり、「こうも変わるものか」と驚いていました。練習の時、「家の人を感動させよう」と言っていた私が、式当日感動させられ、感極まりました。振り返れば、一年前とは随分違うがんばりを見せた子どもたちがたくさんいました。改めて、人は仲間とともに育まれていくのだと痛感させられました。

これは他学年も同様です。国語・算数などの学習面はもちろんのこと、運動や遊び、集中力や粘り強さなどの内面の力、挨拶・姿勢・言葉遣いなどの人との関わり方や態度など、たくさんの子どもたちが、この一年で仲間とともに大きく力を伸ばした様子を見て、本当に嬉しく思います。皆さん、本当によくがんばりましたね。

卒業式、心が熱くなったことが他にもあります。保護者の皆様の卒業生に対する思いの強さです。30年近く卒業式を見てきましたが、撮影されているにも関わらず、大きい、いやあのように長い拍手は近年あまり経験がありません。以前、子どもたちに、「掌(てのひら)」には心がある。『たなごころ』とも読む。だから、拍手、握手、手を振るという行為は、相手を大事にする思いの表れになる」と話したことをまさに体現してくださいました。卒業生は嬉しかったと思います。教育は、学校、そして保護者の皆様とともに行うものだと改めて強く思いました。六年間ありがとうございました。

保護者の皆様、地域の皆様、一年間摂津小学校の子どもたちのために、様々な形でご支援、ご協力をいただき、本当にありがとうございました。来年度も摂津小学校を、そして子どもたちをどうぞよろしくお願いいたします。

校長 野本憲宏

令和5年3月

「6年生卒業おめでとう! いつまでも応援し続けます!」

早いもので、今年度も締めくくりの3月を迎えました。まだ寒い日が続きますが、校長室のサフィニアという植物も5輪ほど花を咲かせており、春の到来を感じさせます。

3学期の授業もあと3週間余り、6年生の授業日はあと10日余りとなりました。6年生は、2月末に最後の校外学習「お別れ遠足」に行きました。3月2日には「6年生を送る会」で在校生とお別れをします。そして、3日は6年生のみ特別給食となる「お別れ給食」です。いよいよ小学校生活との別れが近づいてきましたね。

思えば、6年生は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、3年生の終わり頃から全国一斉に臨時休業となり、再開後も分散登校や活動の中止・縮小など、大きく力を伸ばす高学年の時期に、のびのびと学校生活を過ごすことがあまりできなかった子どもたちでした。気の毒でしたが、本当によくがんばりました。

そこで、何度かこの紙面でもお伝えしましたように、できる限り行事・交流など、人とふれ合う機会をなくさず豊かにしようとしてきました。十分ではなかったかもしれませんが、活発さや笑顔が増えた様子から、ほっと胸を撫で下ろしているところです。

6年生の皆さん、そして、6年生の保護者の皆様、少し早いですが、ご卒業おめでとうございます。校長室が6年2組と3組の間にあることから、本当にたくさんの6年生と楽しく関わらせていただきました。校長室に遊びに来てくれて嬉しかったです。また、修学旅行でも新幹線や宿舎でたくさん話ができて楽しかったです。素敵な日々をありがとう!

皆さんの中学校生活、そして未来が素晴らしいものとなることを願っています。いつまでも応援し続けますね。

相手を思いやり、自分を大切にしてがんばってください。

令和5年2月

「言葉を大切にし、言葉の力を高めよう」

2月1日は、本校の研究発表会です。本校では、文部科学省の調査研究に関わる事業実施校等として、「主体的に考え、高め合う子どもの育成」をテーマに、意欲を引き出す魅力ある言語活動を行いながら、研究を進めています。

意欲は、これからの子どもたちの人生を支える行動の出発点です。今大きく花が開かずとも、いつか咲く芽として残れば嬉しいです。言葉は、人生を豊かにする重要なツールです。挨拶で心を交わし、会話で深くつながり、慮る言葉で信頼を得る。言葉は本当に大切です。育み続けていきたいと思います。

令和5年1月

「大切な『集中力』を伸ばすため、『聞く姿勢』をさらに整えよう」

新年明けましておめでとうございます。保護者、地域の皆様におかれましては、新春を晴々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。旧年中は、格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、三学期の授業がスタートいたしました。121日間あった二学期に対し、三学期は約6割の74日間、授業日は52日間で、6年生は48日間しかありません。短い期間ですが、まとめの大切な時期ですので、子どもたちには一日一日を大切に過ごし、有意義なものにしてほしいと思います。

日々の学習や生活を有意義なものとするため、始業式において、子どもたちに「『集中力』は、この先をずっと必要となる大切な力。さらに身につけてほしい」と話しました。そのために、「まず聞く姿勢をさらに整えよう」と伝えました。

よい姿勢を保つためには、姿勢を保持する力を鍛えないといけませんので、健康面・体力面でも大切なことです。身体を大切にするために、ぜひ意識してほしいと思っています。

また、「聞く」という活動は、学習活動の基本です。基本ではありますが、「人の話を聞き取る」というのは、実は大人でも結構難しく、集中しないと聞き取れません。もちろん教員は伝わるように視覚支援等を行いながら、子どもたちに伝えていきますが、併せて、「聞く力を育むことをとおして、さらに集中力を高める」ように指導してまいりたいと存じます。そして、問題を解く、課題に取り組む際の集中力の向上等につなげていきたいと思います。

令和4年冬休み

令和4年も終わりを迎えようとしています。今年を振り返ってみますと、5回に分けて行った入学式に始まり、3回に分けた運動会、4回に分けたスマイルコンサートなど、やはり感染症対策に追われた感があります。

個人的には、毎日のように行政や団体、民間の方など、多くの「お客様」をお迎えした感じがあります。それだけ出前授業の講師の方などを多くお迎えしたということであり、教員の「制限が多かった子どもたちに様々な活動をさせてあげたい」という思いが強く表れた一年だったと感じています。

子どもたちは、どの学級でも落ち着いて学習に向き合い、休み時間は楽しく遊び、仲間との活動を通じて、主体性、コミュニケーション力、表現力等をしっかりと育んでいます。先日実施した学力定着度調査では、1~6年生全ての学級でスタートと同時に集中して真剣に取り組む様子が見られ、驚くとともに、学習にさらに向き合おうとする心の成長を感じました。4月の頃とはずいぶんと違います。

この一年、保護者・地域の皆様には、大変お世話になりました。皆様のおかげで、無事様々な教育活動を展開することができました。本当にありがとうございました。

来年も皆様にとって素敵な一年となりますことを祈念いたします。よいお年をお迎えください。

 

12月

 

みんなと一緒に学習の「習慣化」をさらに進めましょう

 

 

先月の家庭学習チャレンジウィークでは、子どもたちをサポートいただき、ありがとうございました。

期間中は、中高学年の担任が、毎日の給食時間中に放送で各学年の取組みを紹介しました。また、取組みの一部を校内に掲示しています。水溶液の性質をまとめている人、和菓子を研究してまとめた人など様々です。5、6年生は、味舌小との交流で、互いの取組みを掲示しあっています。

 

 

ご存じのとおり、ご家庭での自主的・継続的な学習は、子どもたちの力を支える非常に大切なものです。ちなみに、本校の子どもたちの学習習慣に関する調査(R4全国学力・学習状況調査【6年生】)の結果では、以下のとおりとなっています。

 

 

子どもたちには、今回の取組みを機会とし、継続的に学習を行う力をさらに伸ばし、習慣にしてほしいと思います。そして、7日に全学年で実施します市の学力定着度調査(国語・算数・理科【3年生以上】)は、その日頃の成果を発揮する機会に、また全力を出し切る機会にし、実のあるものにしてほしいと思います。

 

 

11月

 

「目標を立て 努力し 認められる」過程が 心の大きな成長につながる

 

 

先日行いました3年振りのスマイルコンサートには、たくさんの保護者の皆様にお越しいただきました。お忙しいなかありがとうございました。会の挨拶でも申しあげましたように、感染症拡大防止のため、約2年間、音楽の学習が十分に行えませんでしたが、子どもたちは基礎に立ち返り、一生懸命練習し、発表に臨みました。皆さん、本当によくがんばりました。ご家庭でもお声掛けはいただけましたでしょうか。

 

 

今回のコンサートを通じ、「目標を立て、努力し、一定の結果を出し、信頼される人から認められる」 この過程こそが子どもたちの大きな成長につながるのだと改めて思いました。特に、今回のように、仲間とともに取り組む学習は、社会に羽ばたく子どもたちにとって重要な学びの場だと感じていますので、引き続き大切にしながら取り組んでまいりたいと存じます。

 

 

他にも、これまで中止していた様々な活動を再開していきます。2学期から開始していたクラブ活動、委員会活動に加え、宿泊行事のない1~4年生の遠足、観劇などを行います。また、今学期に入り、国土交通省や大阪管区気象台の方による防災や気象に関する学習、ダスキンの方による清掃の学習、芦森工業の方による工業製品に関する学習、耳の不自由な方による手話を中心とした障がい者理解の学習などの「出前授業」を行いました。今後もサイエンスショーや浄水場見学、弁護士によるいじめ防止の学習など、直接見る、聞く、体験する学習の機会の充実に努めてまいります。

 

 

 

10月

 

「心も身体も人とのつながりも豊かにするスポーツ」の秋

 

 

先月、林間学校と修学旅行に行きました。とても感心しました。時間を守る行動、集合してすぐに静かに話を聞く態度、そして、仲間を思いやる姿勢に。宿の人や添乗員さんも感心されていました。普段、登校時、門付近での挨拶に3,5,6年生が自発的に参加してくれるなど、学校全体の空気が温かくなってきていると思っていましたが、各学年全体の場でも温かく規律正しい空気をつくってくれています。

 

 

さて、10月です。気温も下がり、運動を行うのにふさわしい季節を迎えました。第二月曜は祝日の「スポーツの日」です。以前は「体育の日」という名称でしたが、2年前に名称が変更されました。「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」との趣旨からだそうです。心身を鍛え、健康を手に入れることはもとより、楽しみつつ他者を尊重する心を育めるのが、スポーツの素晴らしいところです。

 

 

以前はスポーツと言えば、競技スポーツが中心でした。しかし、今では一部の競技選手や運動に自信がある人だけのものではなく、誰もが自由に身体を動かし、自由に観戦し、楽しめる「みんなのもの」として広まりをみせています。習慣化すれば健康寿命を伸ばすことにつながりますし、運動によっては、脳や心のバランスが保たれます。さらに、「みる」「ささえる」という行為によって、一流アスリートの姿に心を震わせ、勇気をもらうこともできます。そんなことから、一学期にバレーボール元日本代表キャプテンの荻野さんにお越しいただきました。

 

 

子どもたちには、人生を楽しく、健康的で生き生きとしたものにするために、もっともっとスポーツに親しんでほしいと思っています。今のうちに身体を動かす遊びやスポーツをしっかり行い、生涯スポーツに親しめるようにしたいですね。

 

 

 

9月

 

「 名月を 取ってくれろと 泣く子かな ~小林一茶~ 」

 

 

まだ暑い日が続きますが、少しずつ和らぎ、日が暮れるのが早くなってきました。

大阪の日の入りの時刻は、9月1日が18:25、9月30日が17:44です。月初めの日と末日の差が、一年で最も大きい月が9月です。41分も早くなります。夕刻、事故などに遭わないように気をつけたいですね。

 

 

また、9月10日は「中秋の名月」です。「秋の中頃の満月は、空気が澄んでいるうえ、夜見上げやすい位置に昇るので、一年で最も美しい月」と言われ、団子を供えて収穫などを願います(諸説あり)。冒頭の俳句は、「中秋の名月があまりにも美しいので、背負われていた子が『取ってちょうだい』とおねだりした様子」を表したものだそうです。今年は中秋の名月と満月が重なります。夜、天気がよければ、南東から南の方角を見てください。季節と言葉を味わいましょう。

 

 

 

夏休み

 

「小さいことを重ねることが とんでもないところに行くただ一つの道だ ~ イチロー ~」

 

約70日間(授業日)の一学期が終わりました。楽しく元気に登校する子どもたちが増えてきていて何より嬉しいです。特に、運動会を契機にいきいきとした表情が増えました。学校において、先生や友達と関わることの喜び、何かを成し遂げた喜びを感じ、積み上げてくれればとても嬉しいです。

 

 

この「積み上げる」ことは、とても大切なことです。日本のプロ野球、アメリカのメジャーリーグで大活躍し、素晴らしい記録を次々と生み出したイチロー選手は、「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道だ」と話されています。とんでもないことを成し遂げなくても、その人なりに成功を収めるために、子どもたちには参考にしてほしい言葉です。

 

 

さあ、夏休みです。35日間もあります。児童の皆さんには、「小さなことでもいいので、何かを初めて積み重ねてみよう」、「これまで続けてきたことを夏休みも続けよう」と伝えたいです。日記、読書、観察、散歩、体操、リコータ゛ー、料理、掃除など、自分で決めてがんばってほしいです。私が企画した俳句にも挑戦してください!

 

 

夏休み、児童の皆さんは嬉しいかもしれませんが、私はちょっとさみしいです。健康、安全に気をつけて、実のある期間にしてほしいです。そして、二学期の始業式には、943名全員が元気に登校してくれることを楽しみに待っています。

 

 

保護者の皆様、この間様々な形で本校の教育活動にご協力いただき、ありがとうございました。また、夏休みプール期間中の西門当番の募集に際し、多くの皆様のご協力がいただけると伺っております。本当にありがとうございます。感染症が感染拡大傾向にありますが、皆様にとって素敵な夏休みになるよう願っています。

 

 

 

7月

 

すでに真夏! 熱中症と水難事故の未然防止を!

 

 

毎年のように「統計史上最も○○」というような言葉が聞かれます。気温や雨量、そして今年は「最も短い梅雨」です。梅雨末期の豪雨がなくなるのであれば、大きな被害が出なくてよいのですが、今年は水や電力不足についてともに考え、取り組んでいく必要性がありそうです。

 

 

さて、今年も酷暑になりそうです。それも早期にやってきました。特に、憂慮すべきことは、熱中症と水難事故です。熱中症については、教育活動中に事故が発生しないよう、毎日本市より最も近い観測所の予測暑さ指数を踏まえ、運動場等において熱中症指数計を用いて現況を確認し、運動等の可否を判断しています。状況によっては、水泳指導も含め屋外での活動を急遽中止する場合もありますので、あらかじめご了承願います。お茶は必ず持たせ、マスクも適宜外すようお声かけください。

 

 

また、暑さが厳しいときは、水難事故にも十分な注意が必要です。残念ながら、全国では、今年もすでに子どもが犠牲となる事案が複数生起しています。全国での中学生以下の死者行方不明者は、ここ10年で381人もいます。昨年は、淀川で近隣市の児童が亡くなる事案が、数年前は本市でも用水路で児童が亡くなる大変痛ましい事案が生起するなど、大人と違い子どもが被害に遭う事案は、海(約16%)よりも河川(約58%)の方が多いそうです。本市は河川が多いです。裏面にもお示ししましたが、子どもたちだけで河川に近づかないようにご指導願います。

 

 

あらゆる事故の中でも重症以上率が最も高いものの一つが「溺れる」です。残念ながら、近年感染症対策であまり水泳学習を実施できておらず、子どもたちは、泳力はもちろん、「浮いて待つ」という感覚も十分身につけられているとは言えません。その点を踏まえ、レジャーで海や川に行かれる際には、ライフジャケットを着用する、ライフセーバーが監視されている遊泳場所で泳ぐなど、例年以上に十分な安全対策を講じていただきたいと思います。

 

 

 

6月

 

「いいね ! すごいぞ ! 摂津っ子」

~ 皆様の声かけ・拍手が子どもたちを支え、育みにつながります ~

 

新学期がスタートして、約8週間が経とうとしています。地域の皆様には、日々本校の子どもたちを見守っていただいていること、保護者の皆様には、多くの子どもたちをご支援いただいていることに対し、感謝を申し上げます。

 

 

この間、本校の子どもたちは、明らかに変わってきています。授業中、当初はあまり姿勢がよくなかったけど、崩れないようにがんばっている子、1年生の掃除を手伝うとき、当初は「自分が」掃除をしていたけど、1年生と一緒にゆっくり机を運ぶようになった子、毎朝困っている低学年に寄り添い続ける子、地域で困っていたお年寄りに声をかけ、家まで付き添った子など、たくさんの素敵な報告が届いています。朝の正門では、当初挨拶ができなかった子どもたちがたくさんいたのですが、今ではほとんどいません。自分から挨拶をしてくれる子たち、朝から楽しそうに登校する子たちも増えてきました。成長している様子がうかがえ、大変嬉しく思います。

 

 

忘れてはいけないのが、当初から当たり前のことをきちんと「行い続けている」子どもたちです。「いつもがんばっているね」というお声かけをぜひお願いいたします。

 

 

さて、6月4日、運動会を開催いたします。感染症対策も少しずつ変わってきていますが、基本的な対策は依然必要なこと、児童数が多いことから、すでにご案内のとおり、低・中・高学年に分け、ご家族の皆様に関しては、入れ替え制にて実施いたします。ご面倒をお掛けいたしますが、ご理解いただきますようお願いいたします。

運動会では、体力・運動能力を育むことはもとより、各学年「BESTを尽くす」「真剣」など、心を育むことも重視して取り組んでいます。「全力を出したときこそ力が伸びる」ので、全力を出し切り、その必要性・重要性に気づき、身につける機会にしてほしいと思います。

 

ご家族の皆様におかれましては、競技・演技後、ぜひ、全力を出して取り組んだ子どもたちに対し、大きな温かい拍手をお願いしたいと存じます。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

5月

 

 

「安心する」「うれしい」を増やそう

 

風薫る5月となりました。運動や野外活動にとって絶好のシーズンです。また、3年ぶりに緊急事態宣言が発令されていないゴールデンウィークを迎えました。体を動かし、人と適度にふれ合って、心もほぐす、そのようなシーズンにしたいですね。

 

 

さて、新学期がスタートして3週間ほど経ちました。子どもたちは、当初緊張した面持ちでしたが、少しずつ新しいクラス、仲間、先生に馴染みはじめ、活気が出てきました。毎朝、正門付近で子どもたちを迎えますが、日に日に元気なあいさつや笑顔が増えてきました。大変うれしいです。

 

 

あいさつは、「私はあなたのことを受け入れていますよ」という存在承認のメッセージが込められています。人は受け入れられていると感じると、安心します。握手できると一番うれしいのですが、今は接触できないので、私はお辞儀、もしくは手を振っています。コロナ禍により、子どもたちは、大きな声が出せず、あいさつの声も小さくなっていたようですが、今はもう大丈夫です。地域の人、友達に遠慮なく元気にあいさつし、手を振ってほしいと思います。恥ずかしければ、笑顔や会釈でもいいですよね。みんなで「安心する」「うれしい」を増やしたいです。お声かけをお願いいたします。

 

 

また、先日の授業参観には、多くの保護者の皆様にお越しいただき、ありがとうございました。毎日何度か教室を見回っていますが、人の話をしっかり聞いている子どもたちがたくさんいると感じています。「人の話を聞く力」は、子どもたちの様々な力を伸ばすうえで基礎となる力です。ぜひ、お子さんをほめていただきたいと思います。

 

 

最後に、5月は活動しやすい月ですが、一方で小学生が被害に遭う交通事故が、10月と並んで一年で最も多く発生する月でもあります。統計上、平日の夕方に生起した事故が、大半を占めています。下校後のお子さんの行動について、今一度話し合い、飛び出しなどをして事故に遭わないようにお声かけをお願いいたします。

 

 

 

4月

 

新年度のごあいさつ

 

春暖の候、皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。そして、摂津小学校の児童の皆さん、いよいよ新年度が始まりますね。入学、進級おめでとうございます。

このたび、摂津小学校の校長となりました野本と申します。小学校教諭、教育委員会事務局職員を経て、今年度本校に着任いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

さて、今年、日本の学校は生誕150周年を迎えました。その学校が150年間変わらずにあるものの一つが、「仲間とともに学ぶ場である」ということです。子どもたちは、「○○さんのようになりたい」「○○さんに教えてもらえてうれしかった」など、日々、仲間との学習や生活を通して、心を育み、力を伸ばしていきます。それが学校の意義の一つだと捉えています。

本校の教職員は、「個別に必要な支援を大切にしつつ、集団の力を高めることを通して、一人ひとりの力を伸ばすこと」に全力を尽くします。

 

 

これまで新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、多くの子どもたちの活動の機会が失われてきましたが、市教育委員会の対応方針を受け、感染症対策の徹底のもと、自粛していました教育活動を徐々に再開したいと考えております。

保護者の皆様におかれましては、お忙しいなか恐れ入りますが、引き続き検温、健康観察アプリへの入力などのご協力をお願いいたします。

さらに素敵な学校となるようがんばります。一年間、どうぞよろしくお願いいたします。