【食育コラム】授乳期の産婦のための手ばかり栄養法

毎月19日は

食育の日

「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識とバランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。

手ばかり栄養法とは

自分の手は自分サイズ。

手ではかった食事は自分の身体に合うようになっています。

授乳期のお母さんの食生活も、少し工夫した手ばかり栄養法で見直してみましょう。

授乳期の手ばかり栄養

しっかり食べる(魚・肉・たまご・とうふ)

からだを構成するためのタンパク質・脂質を多く含む 魚・肉・たまご・とうふ は両手に入る程度の量を一日でしっかり食べましょう。

とうふ1/2量程度、または納豆1パック程度を追加しましょう。

たっぷり食べる(野菜類)

からだの働きをサポートするための、ビタミン・鉄分・食物繊維を多く含む 野菜類 は生の状態で、両手をたくさん開いた量の3杯分たっぷり食べましょう。

授乳期間中は、さらに両手1杯分の緑黄色野菜を追加しましょう。

野菜は加熱するとかさが減るので、調理方法を工夫して積極的に取り入れましょう。

ほどほどに食べる(果物類)

健康維持や病気予防に効果のある栄養素を豊富に含むものも多い 果物類 は人差し指と親指で輪っかを作りその中に入る程度、ほどほどに食べましょう。

1.5倍量くらい程度まで量を増やしてもよいでしょう。

そのほかに・・・

ごはんやパンは、大切なエネルギー源。

ごはんなら小盛1杯分、パンなら6枚切り1枚分を追加しましょう。

イモ類は野菜の中でも炭水化物が多いため、一日で中サイズを1個くらい。

牛乳は一日200mlを目標に毎日飲むようにし、100ml程度追加することを意識しましょう。

ヨーグルト1パックでも良いでしょう。

また、カルシウムの吸収をサポートするビタミンDを合わせてとりましょう。

ビタミンD:きのこ類、鮭などに多く含まれる

菓子類・酒類などの嗜好品

お菓子は食べすぎ注意!ついつい手を伸ばしてしまうこともあると思います。

この際、おうちのお菓子ストックは卒業しましょう。

授乳中の母親の飲酒は、アルコールが母乳に入ります。胎児の発達にも影響があると言われているため、授乳中の方は完全にお酒を止めるようにしましょう。

日ごろの食生活に「手ばかり」を取り入れ、量とバランスを自己管理できるようにしましょう!

減塩も大切

20~30代女性は、それ以上の年齢層と比較して、外食や加工食品からの食塩の摂取が多いことをご存じでしょうか。

食塩の過剰摂取は、高血圧、脳梗塞や心筋梗塞などを起こしやすくします。

栄養成分表示等を積極的に活用して、食品や外食を選ぶ習慣を身につけ、減塩調味料や減塩加工食品を上手に取り入れることで、おいしく減塩を実践しましょう。

更新日:2021年10月19日