就学前教育実践の手引きについて 貸し出しもしています!

更新日:2021年09月01日

摂津市の「めざす子ども像」

摂津市の就学前教育の現状

乳幼児期は、次代を担う子どもたちが人間として心豊かに、たくましく生きる力を身につけらけれるよう、また、生涯にわたる人間形成の基礎を培う重要な時期です。

教育基本法に幼児期の教育が明記され、学校教育法で幼稚園が小学校以降の学校教育の基盤として位置づけられました。保育所の保育も、児童福祉法において同様に位置づけられています。乳幼児期の教育を担う就学前教育機関としては、市内に、公私立幼稚園6か所、公私立保育所17か所があり、それぞれに特色のある保育・教育を実践しています。

子どもの発達は、乳児期から幼児期、小学校、中学校とつながっていく連続性のあるものです。従来、子どもの教育は小学校がスタートと捉えられることが多かったのですが、今後は保育所、幼稚園、こども園であるということを共通認識として保育・教育関係者、家庭、地域などが共有し、保育所、幼稚園、小学校、中学校とが相互に連携する教育の実践が求められています。

就学前教育は義務教育の準備教育ではなく、乳幼児のそれぞれの時期にふさわしい生活・教育を通して生きる力の基礎を育成するものです。就学前教育の充実のためには、同一小学校区の子どもは同じ小学校に就学することから、就学前教育に関わる機関の横のつながりが必要です。また、これまで、就学の段階までを見据えた就学前教育と就学から始まる学校教育という認識になりがちでしたが、様々な取り組みを通して、たてのつながりが必要です。

入学・進学に伴う環境の変化にとまどうことなく、それぞれの時期に必要なことを学び、人間基礎教育の5つの心をしっかりと身につけて育つことができるよう、まずは就学前教育と小学校との円滑な連携の仕組みとして、それぞれの成長の段階で身につけていく内容や目標とする子どもの姿を共有しながら進めることが必要です。

そのために、保育所、幼稚園、こども園、小学校は相互の連携を密にし、子どもに必要な支援をともに考え、実現に向けた連携・協力を図ります。

また子どもの育ちにとって、生活全体が育ちの場、教育の場であることをふまえると、家庭との連携、保護者への支援が重要です。さらに、子どもが日々遊んだり、登下校したり、様々な体験をしたりする地域において子どもの健やかな育ちへの理解と協力が不可欠です。

就学前教育実践の手引き表紙の写真

表紙の写真

「就学前教育実践の手引き」の役割・位置づけ・活用

就学前教育の充実と就学前教育から義務教育への円滑な接続を図るための指針として、本手引き書を作成します。本手引き書には、年齢ごとの発達の姿や保育・教育内容を記載し、0歳から小学校1年生までの子どもの育ちと大人の関わりを確認し、具体的な保育・教育内容の取り組み事例を掲載しています。発達の過程を踏まえた上で、就学前教育から義務教育への接続期の取り組みを記載しています。

また、家庭とともに取り組みたいことや地域との関わりについて、保育・教育関係機関等が留意している事項やノウハウなどを記載しています。
本手引き書は、就学前教育に関わる機関、学校、子育て支援に関わる機関・団体等で活用し、相互のつながりや、保護者・地域とのつながりが拡充されるように活用していきます。

策定体制

本手引き書の策定にあたっては、各方面の方の意見をうかがいながら進めました。平成22年6月には、幼稚園・保育所・小学校の職員や保護者を対象とした「就学前教育充実のためのアンケート調査」を実施し、小学校との接続期における課題や実態をまとめました。

また平成22年度~23年度にかけて、公立の幼稚園、保育所、小学校の教職員、教育委員会事務局で構成された「就学前教育推進検討委員会」を開催し、手引書の内容を検討してきました。さらに、平成23年度には学識経験者や私立幼稚園・保育所の代表、保護者代表、療育機関や子育て支援団体の代表なども参画した「就学前教育実践の手引き策定懇談会」を開催し、各方面からの意見をいただいて、内容に反映させてきました。

就学前教育の関連方針との関係・今後の推進体制

第4次総合計画に示されている「就学前教育が充実したまち」にする取り組みを実現すること、また次世代育成支援行動計画に示されている「就学前教育の充実」をはじめ子育て支援方針と整合をはかることを念頭におき、本手引き書をまとめています。

本市として、就学前教育と小学校との連携が円滑に進められるよう保育所・幼稚園・小学校の連携の方針を作成し、連携・交流を保育・教育課程に位置付けるなど、計画的に実践していきます。

子どもの育ちに関する方針を就学前教育・学校教育に関わる機関や団体等が話し合う会議を市として設置するとともに、教職員・関係者が広く参加して意見交換をする研修会、校区単位での意見交換の場などを設定して、具体的な推進を図ります。

就学前の乳幼児が通う施設には、公私立保育所・幼稚園の他に障害児童センターと事業所内保育所も含めた認可外保育所があります。障害児童センターや認可外保育所の保護者が、同じ情報を得て、安心して子育てや就学ができるように、情報提供ができる仕組みをつくっていきます。

就学前教育実践の手引きの構成
項目 内容 ページ
第1章 はじめに
  1. 摂津市の就学前教育の現状
  2. 「就学前教育実践の手引き」の役割・位置づけ・活用
  3. 策定体制
  4. 摂津市における就学前教育の関連方針との関係・今後の推進体制について
1~4
第2章 摂津市の「めざす子ども像」
  1. めざす子ども像を育む4つの力
  2. めざす子ども像
  3. めざす子ども像に向けて大事にすること
5~9
第3章 保育・教育内容
  1. 保育・教育内容の見方
  2. 保育・教育内容一覧
  3. 年齢別保育・教育内容
  4. 障害のある子ども・気になる子どもの保育
10~48
第4章 小学校との連携について
  1. 就学時の環境の変化と課題
  2. 環境の変化に対する接続の取組みと交流
  3. 今後の取組みについて
49~64
第5章 家庭・地域との連携について
  1. 家庭との連携
  2. 地域社会との連携
65~81
第6章 資料   82~101

就学前教育実践の手引き

就学前教育実践の手引きの貸し出し

手引きを使い、保育関係者、子育てグループの方々が研修を開催される場合、手引きを貸し出します。貸し出し用は100部です。この手引きは、具体的な保育事例が掲載されており、研修などで有効に活用されるように作成しました。貸し出しをご希望される場合は、こども教育課まで、お気軽にご相談ください。

就学前教育実践の手引きキックオフ記念講演会

6月30日(日曜日)に市役所新館7階講堂で就学前教育実践の手引きキックオフ記念講演会が開催されました。当日は講演会の前に就学前教育実践の手引き策定懇談会が開催されました。策定懇談会は、「就学前教育実践懇談会」と名称変更するとともに、引き続きこの手引きの有効な活用と本市の就学前教育の充実のため、教育委員会と連携していく事となりました。講演会の講師は、就学前教育実践の手引き策定懇談会委員長であり和歌山大学教育学部教授でもある米澤好史氏でした。テーマは~こどもがまん中・みんなとつながる・みんなでかかわる~です。就学前教育の充実と義務教育への円滑な接続のため、保育関係者を対象にキックオフにふさわしい熱気あふれる講演会となりました。参加者は130人で会場は満員となりました。

講師の米澤先生

講演会風景