市史ができるまで その(2)~史料を調べる・整理する~

更新日:2018年03月30日

市史を作るためには、様々な作業があります。
どんなことをしているのか、その様子を少しご紹介させていただきます。

史料を調べる

前回の『市史ができるまで その(1)』で集めた史料たちは、どのような事が書かれているかなど内容を確認し、目録を作成して、撮影まで行います。

(「市史ができるまで その(1)」は下記リンクよりご覧ください。)

史料を読み解く作業の様子の写真

例えば、古文書などを1つ1つ読み解いていくと、摂津市に関わる様々な事が分かってきます。

いつごろ書かれた物か、
誰から誰に宛てた物か、
どのような主旨の物(手紙のような私的なものか、役場などに出す公的な記録など)か、
他の地域や人物に関係する物か、

などの情報を読み解き、そして目録を作成していきます。

史料を読み解く作業の様子の写真

目録は、どのような史料があるかを把握するために大事な情報源となるので、目録作成にあたっては、複数の職員が数回に渡って細心の注意を払いながら確認し、正確に内容を記録します。  

史料を整理する

目録を作成した後は、データとして残すためデジタルカメラで写真撮影をします。

古文書などは、桐の箱などの中に折り目なくきれいに保存されていた物もあれば、蔵の中などで置きっぱなしにされていたり、折ったり、重ねてあったり、丸めてあったり、虫に喰われていたり、水に濡れたままになっていたり、と保存状態が悪い物もあります。

市史編さん室でお預かりする古文書などは、ほとんどが後者です。

保存状態の良い古文書などは、すぐに広げたり伸ばしたりできるので、1枚あたりの撮影は5分程度で終わりますが、保存状態が悪い古文書などはとても傷みやすいので、慎重の上にも慎重を重ね、触ったり、広げたり、はがしたり、時には修復も行うため、1枚あたりの撮影に20分から30分程度かかったりします。

史料を整理する様子の写真

ふすまなどの大きな物になるとさらに時間がかかりますが、丁寧に作業を行っていきます。  

沢山の史料を撮影する様子の写真

慎重に丁寧に撮影を行った後、撮影が終わった物から目録やデータを合わせて整理していきます。

整理が終わった古文書などは、お預けくださった所有者の方々の元に返却してまいります。

このようにして、摂津市の歴史をひも解き、後世に伝えていくため、今後もさらに史料調査や整理を行ってまいります。

和紙に書かれた書類や古い本、ふすまなど「もしかしたら昔のかな?」など思い当たる物がありましたら、古文書レスキューを行っておりますので、市史編さん室までまずはご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

個文書レスキューの詳細は下記リンクをご覧ください。