校長室より

更新日:2024年04月08日

新年度のごあいさつ 〈4月8日〉 校長 小林 智

桜花の候、保護者の皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。平素より本校へのご支援、ご協力に対し心より感謝申し上げます。

さて、新入生136名を迎え、全校生徒395名で新年度がスタートしました。新入生にとって、第二中学校での3年間が充実した日々となりますように、また全校生徒が「安全で安心な学校生活」を過ごせるように、私たち教職員も気を引き締めて日々過ごしていきたいと思います。

年度当初にあたり、本校の教育目標と本年度の重点施策をお知らせいたします。

教育目標

1.確かな学力の育成

非認知能力(学びに向かう力など)を高める

授業を「すべての生徒の絆づくりの場」として位置づけ「学ぶ力がつく授業」を行う

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2.生徒が自治する学校づくり

安心して過ごすことができる学校

~いじめや暴力のない安心して学ぶことができる学校・学年・学級を実現するための成長を促す指導の充実(問題行動の未然防止)~

3.協働で働く校内組織の確立

気持ちの揃った教職員集団、チームワーク

      学校教育目標、めざすこども像、学校づくりについて語り合う風土づくり

教職員が自身の指導力向上に対し、積極的かつ焦点化して取り組む

「生命の樹 ~いのちの歴史~」〈3月1日〉 校長 小林 智

大阪・関西万博まであと400日余りとなりました。いのちをテーマとした国際博覧会で海外からも多くの人々が大阪に訪れることと思います。54年前には吹田市で日本万国博覧会が開催されました。現在、太陽の塔の内部が一般公開(予約が必要)されています。先日観に行ってみるとその胎内には、未来に向かって吹き上げる「生命のエネルギー(生命の樹)」の展示物がありました。それらは「人類は生きていると同時に生かされているのではないか」「もっと自然や環境を大切にできるのではないか」という思いにさせられました。改めて地球誕生からの長い生命の輪廻に感嘆した一方で制作者の岡本 太郎さんの自由な発想力、意志の力を感じ大きなパワーをもらうことができました。皆さんもぜひ、一度観に行ってみてはいかがでしょうか(要予約)。自分自身や人という生き物について、見つめなおすきっかけになるかもしれません。

さて、今年度最後の月を迎えました。あと1か月、元気に頑張ることができるように心身ともに整えていきましょう。そして一人ひとりがクラスの仲間たちと過ごしている日々に感謝の気持ちを持ち、授業を大切にし、学び合い、高め合ってほしいと願っています。

生徒会の活動が日常生活においても活性化しています。置き傘をなくす、学習課題を作る、学級文庫をリニューアルするなど、皆さんにとって安全で楽しい学校生活を送れるよう、様々な運動に取り組んでいます。(私も生徒会の活動に触発され、校長室の前に学校文庫を設置しました。興味のある本があれば読んでみてください。教頭先生は職員室で職員文庫をつくり、先生たちも教養を高めています。)

保護者の皆様、PTA本部役員・各種委員の皆様、一年間にわたり、学校教育にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございました。3月はPTA総会、卒業式がありますので最後までよろしくお願いいたします。生徒たちがより良い状態で4月を迎えられるよう教職員一同、指導・支援してまいります。4月からは学校教育目標を「生きる力を育む学校」と定め、【自主】学びに向かう力、【協同】人とつながる力、【進取】未来を拓く力の3本柱で取組みを進めていきます。

 

生徒の皆さん、自分の中にある生命の樹を大切に育てましょう。いのちの歴史に感謝し、意志の力で無限の可能性を広げましょう。

「自己実現に向かって」 〈2月1日〉 校長 小林 智

3年生は受験が目前になってきました。体調を整えて自分の最大限の力を発揮してほしいと思います。この間、数人の生徒と面接の練習を行いました。面接の前後で丁寧なあいさつとお礼ができた生徒の面接ではその誠実な人柄が伝わってきました。面接では進学先を志望する理由は勿論ですが、中学校生活の中で自分がどのように取り組んできたのか、自分の長所、短所を克服するためにどのように努力しているかなどを述べられることが重要です。また、質問に正対し、誠実に受け答えをしようとしているか、服、姿勢、目線、動作などを総合的に観られます。普段から自分の言動に留意して生活をすることが本番で大きな力となって表れますので最善を尽くしてください。

2年生のキャリア教育の一環として行っている職種体験の取組みでは地域の企業・団体の皆様に働くことの意義や苦労、やりがいなどについて教えていただきました。それを受け、中学生がより良い社会をつくるためのアイディアを出し合い、まとめ、ご教授いただいた方に発表をし、ご講評をいただきます。2月2日(金曜日)に選抜された代表グループの発表がありますので1年生も先輩の学びをしっかりと聴いて学んでください。2年生の保護者の皆様は大変お忙しい中と存じますがご参観いただくと幸いです。

1年生は中学校卒業後の進路について人生設計を行いました。自分が何を優先して生きるかを考えるとともに友達の意見を聴き、さらに深く考えることに挑戦しました。学校生活の中での学びは将来、必ず役に立ちます。ベストを尽くしてください。

さて、先日、摂津市教育フォーラムに参加し、2校の小学校の校長先生の取組み発表を知ることができました。中学校でも継続して取組みを行うことで皆さんの健やかな成長と学びにつなげたいと感じました。その後の作業療法士さんの講演では、子どもが生活スキルを身につけるため、作業を通じて子どもの成長を促すことが大切であるとの話がありました。自立に向けて取り組むことで落ち着いた生活を行うことができる、まさに実感として日々、感じることです。また、子どもの自己実現に向けては睡眠・食事などの【生理欲求】が土台にあり、その上に自分の存在を認めてくれる【安心欲求】、学級、部活動などでの【所属欲求】、そして自分の良いところを感じる【自尊欲求】が積み重なっていることを学びました。家庭や学校がそれぞれの役割を果たし、連携を強めて皆さんの自己実現に向けて最大限のサポートをしたいと強く心に刻みました。

「目的に向かって」 〈1月4日〉 校長 小林 智

新しい年を迎え、気持ちを新たに教育活動に取り組んでまいります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、「第二中学校区グランドデザイン めざすこども像」を第二中学校区の教職員で意見を出し合い、完成させました。めざすこども像とは、小中学校9年間でどのようなこどもを育成していくのか、中学卒業時にどのような力を身につけさせておくのかなどについて目的となるものです。今後もさらに小中学校の全教職員が共通理解のもと、発達段階に応じた教育活動に取り組んでまいります。

めざすこども像 「自分らしく、人とつながり生きるこども」

まず子どもたちが自分の良さを見つけ、輝かせてほしいと願っています。そしてその良さを生かして人と協力できる人になってほしい、人の良いところを見つけ感謝できる人になってほしい、多様な考え方を受け入れるとともに主体性を発揮して様々な問題を解決できる人に育ってほしいと考えています。今後、めざすこども像実現のために小中学校が連携し、主体性・つながり・夢を三本柱としてさらに学校教育活動の充実を図る予定です。

ご家庭や地域の皆様におかれましても、こどもが「自分らしさを大切にしながら人とつながり生きることができる」ための支援をしていただくと幸いです。(第二中学校区グランドデザイン めざすこども像は学校ホームページに掲載しておりますのでご覧ください)

生徒の皆さん、新年の目標は決めましたでしょうか。まだ決めていない人や何を書くかわからない人は「自分らしく、人とつながり生きる」という目的達成のための目標を考えて書き出してみてください。目標が定まれば、強い意志を持ち実践しましょう。

 

「意志の力」で不可能を可能に

「 主体的に学ぶ ~多様な考えを尊重~」 〈12月1日〉 校長 小林 智

生徒の皆さん、合唱コンクールでは素晴らしい時間をありがとうございました。歌う側も聴く側も一生懸命に努力した生徒同士がお互いを尊重し合う素晴らしい雰囲気となり、たいへん嬉しく感じました。初めはうまくいかずに苦労したことと思います。毎日練習し、様々な困難を乗り越えた皆さん、「継続は力なり」を体現した皆さんを誇りに思います。このような経験を積み重ね、これからも成長していきましょう。

さて、11月22日(水曜日)に技術・家庭科の近畿大会が本校を会場に開催され、約200名近くの方々が3年4組の家庭科の授業を参観されました。班で意見を交流し、多様な価値観に触れ「ああ、なるほど。」と考えを広げる生徒たち。その商品を購入する理由を相手にわかりやすく大きな声で堂々と伝える生徒たち。安全安心な雰囲気の中、多様な意見に触れ、自分で判断し、根拠を持って決めることができた生徒たち。文部科学省の調査官の方や大阪府の指導主事の方からも皆さんの学習に向かう姿勢や先生方の指導に関して沢山のお褒めの言葉をいただきました。

11月16日(木曜日)2年1組で行った国語科の研究授業では、プレゼンテーションを用い、自分の考えを相手にわかりやすく伝える工夫について考えました。タブレットを効果的に活用して一人ひとりのペースで学習課題に向き合いながら考えをまとめていました。この授業は社会科及び英語科と教科横断的な視点で「オリンピック招致」について開催場所の選定理由を考え、英語で発表する取組みへとつなげました。社会科では主体的に情報収集し、比較や検討を行い、英語科の発表ではしっかりと相手を見て、身振り手振りを交えて一生懸命に伝えることができました。

1年生は現在、校外学習の成功に向けて全力で取り組んでいます。目的を定め、具体化し、どのようにすればみんなが楽しむことができるかを本気で考え行動しましょう。校外でもルールを守り、先輩たちのように「主体的に学ぶ」ことをめざしてください。

さて、12月はキャリア教育の一環として2年生で「社会人トーク」「職種体験」を行います。様々な職業に携わっている方のお話を聴かせていただき、交流する中で将来の自分について考える予定です。働くことの意味・意義について多様な考え方に触れ、学びましょう。

3年生は12月6日、8日に障がいをもつ方との避難訓練を通じて、体験的に学ぶ取組を行います。これまで培ってきた学びを生かして主体的に行動してほしいと願っています。

 

今年一年、目標に向かって頑張ってきた生徒の皆さん、二学期最後まで気を引き締めて学校生活を送りましょう。一年間で積み重ねてきたことを振り、また来年につなげていきましょう。

「中学生の力 ~地域に貢献~」 〈11月1日〉 校長 小林 智

10月の体育大会では、生徒たちは競技も応援も全力を尽くし、観ている人たちを感動させてくれました。1年生は「台風の目」に協力して取り組む様子を摂津ひかり幼稚園の園児たちにも観てもらいました。中学生の凄さを感じてもらえ嬉しく思っています。2年生は「ムカデ競争」で掛け声を出し合いながらチャレンジしていました。練習をする度にスピードが上がりレベルを向上させたこと自体が素晴らしいことです。3年生の「全員リレー」ではみんなの思いを持ってバトンをつなぎ、一生懸命に走る姿に感動しました。学級、団を超えた全生徒・保護者の皆様が全員を応援する素晴らしい雰囲気に包まれました。そのような感動的な光景を生み出したのは、3年生の熱い気持ちがあったからです。

今、学校では合唱コンクールに向け、学校中に歌声が響き渡っています。試行錯誤をしながら練習を重ね、より良いものを創り出そうと日々、努力をしている姿が見られます。また、ピアノ伴奏をする生徒は皆が知らないところでも努力を重ね、何度も練習していることと思います。生徒たちはプレッシャーを皆の力でエネルギーに変えられるように協力してください。自分の為に頑張ることは大事ですが、誰かのために最善を尽くせることはもっと尊いことです。校区の小学6年にも参観に来てもらい、中学生の頑張りを肌で感じてほしいと考えております。

保護者の皆様におかれましては日々、お子様のサポートをしていただき、誠にありがとうございます。お子様が規則正しい生活を心がけ、体調管理を充分に行い、学校生活に邁進できるよう今後ともご支援をよろしくお願いいたします。大変お忙しい中と存じますが、合唱コンクールを参観していただくと幸いです。

11月12日(日曜日)に地域教育協議会すこやかネット摂2. クリーン作戦・防災フェスタが開催されます。地域の清掃の後、地震体験や煙体験、消火体験、非常食の試食など防災に関する取組みを行います。災害時には、地域において中学生の力が大変重要になってきます。防災フェスタでは、中学生がそれぞれのブースに分かれ、誘導・整列などの役割を果たし、地域貢献する予定です。普段、学校で様々な教育活動を経験し、人間関係を学び、課題解決の力を養っている中学生がどのように活躍するか、楽しみにしています。行事の最後には吹奏楽部による演奏会も予定されています。二中校区の皆様で行う初めての内容になりますが、中学生の力を信じて行事の成功をめざします。

中学生の皆さん、地域の期待にも応えられるよう日々の学校生活を通じて人間力をさらに高めましょう。

「団結 ~集中力を生かして~ 」 〈10月1日〉 校長 小林 智

朝、晩はすっかり涼しくなり、季節は「秋」になりました。この季節は〇〇の秋とよく言われます。芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、収穫の秋、最近は音楽の秋や睡眠の秋といった言葉も聞くようになりました。気候も涼しくなり、物事に集中して取り組むことができる季節です。

9月の文化発表会では、個人のひらめきと努力、または学年や部活動のメンバーで一致団結して舞台発表や展示作品の作成に取り組み、素晴らしいものを創りあげました。一人ひとりの個性が輝き、観る側も観られる側もお互いを讃え合う素敵な文化発表会となりました。作品からにじみ出る努力の跡や工夫を凝らした証が観る人に感動を与えてくれました。3年生の劇「カラフル」では「一人ひとりの個性は皆違うからこそ、価値がある」という力強いメッセージを感じました。時にはプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも先生や友達とともに乗り越えて練習を続けてきたことが自信となり、堂々とした見事な演技につながりました。「自分の色を大切にし、思いやりのある行動をしていくことができる生徒をもっともっと増やしたい」と思いながら鑑賞いたしました。2年生は動きのある演技、大道具や小道具を効果的に用いた演出が光りました。おもちゃの世界観「トイ・ストーリー」を創り出してくれました。ご来校いただきました保護者の皆様、生徒たちの頑張る様子を参観していただき、誠にありがとうございました。

さて、10月になり、生徒たちの体育大会に向けての取組みが本格化してきました。現在、学級や学年、学級を縦割りにした団で協力して練習に励んでいます。「応援の舞」では生徒会執行部、生徒会委員会の生徒たちが中心となり創作したダンスを披露する予定です。呼吸を合わせて団結した演技となるよう期待しています。体育大会当日は、ひかり幼稚園の園児も観に来てくれます。生徒たちが学年種目やリレーなどに全力を尽くすこと、団結すること、応援し合うことができるよう教職員一丸となり指導・支援をしております。ご家庭におかれましてもお子様が健康で安全な生活を送り、万全の状態で学校生活を送ることができるようサポートをよろしくお願いいたします。

「2学期への期待」 〈9月1日〉 校長 小林 智

7月後半から8月にかけ、非常に暑い日が続きました。生徒の皆さんは体調管理に配慮し、様々なところで工夫を凝らして活動を頑張ってきました。プールの補習で先生のアドバイスを受けて練習を重ね、泳ぐことができるようになった1年生がいました。泳げるようになりたいという気持ちを持ち、努力したことは素晴らしいと思います。

部活動では練習や試合、発表やコンクール等を通じて友達やチームメートと協力したり、「もっとうまくなりたい」とさらに努力を重ねたりしてきました。

【部活動の主な成績】

男子バスケットボール部→茨木三島大会 準優勝 野球部→摂津クラブ祭 優勝

ソフトボール部→茨木三島大会 準優勝、摂津クラブ祭 準優勝

女子バレーボール部→摂津クラブ祭 準優勝

ソフトテニス部1年ペア→摂津クラブ祭 3位

吹奏楽部→大阪府吹奏楽コンクール 銀賞

水泳部→三島地区学年別競技大会1年200m個人メドレー 第3位

茨木三島大会 女子400m自由形 第3位(2年生)

応援に行った2つの部活動のことを紹介します。吹奏楽部はコンクールで「ハルニレの木」を演奏しました。難しい曲ですが、他校との合同練習などを通じて意識を高め、真面目に練習したことが、大きな舞台でも自信を持った堂々たる発表につながりました。男子バスケットボール部は茨木三島大会の準決勝で1点を競い合う白熱した試合をしました。残り時間は数10秒、3点差を追いかける状況でチーム一丸となって落ち着いてプレーし、同点に追いつきました。延長戦では足の痛みに耐えながら3ポイントシュートで突き放し、その後も攻防が続き、3点差で勝利。会場は割れんばかりの拍手と感動の涙。普段から困難な状況を想定し、最後までやり抜くことを意識しながら練習していたことが実を結び、その一生懸命にプレーする姿は応援している人たちにも大きな感動を与えました。

自分を奮い立たせるだけでなく、チームメートのことを思いやり、励まし合いながら互いに高め合ってきた経験や苦しかったことに向き合い努力した経験は今後の人生において何ものにも代えがたい大切な財産となることでしょう。この2つの部活に限らず、継続して頑張ったすべての人に拍手を送ります。

 

さあ、2学期が始まりました。

2学期は9月に文化発表会、10月に体育大会、11月に合唱コンクールと大きな学校行事がたくさんあります。部活動などで培った忍耐強さ、チームワークを生かし、楽しみながら様々な困難に立ち向かってほしいと思います。

 

次の3つのことを意識して学校生活を送りましょう。

1.部活動などで培った精神力、忍耐力を日々の学校生活にしっかりと生かすこと。

2.友達同士の絆をより太く、強くし、協力できる人間関係をつくること。

3.逆境を楽しむこと。

2学期も期待しています。

「やさしい二中をつくろう」 〈7月3日〉 校長 小林 智

「やさしい二中をつくろう」

生徒会または卒業生や本校教職員が長年にわたり大切にしてきた言葉です。昔から保護者の方だけでなく、地域の方からも二中の生徒は「やさしいですね」とよく言ってもらいます。確かによく挨拶をしてくれますし、特に校内では人との距離感をグッと近くにおいて人間関係を構築する場面をよく見かけます。人懐っこく、だれとでも公平に接しようとする「やさしさ」を感じます。

一方で、自分は遊びのつもりで接していても、「友達を困らせていたり、嫌な思いをさせていたりすることがあるかもしれない」と気づく感性も磨いてほしいと強く願います。本当の意味での「やさしさ」は自分にも他人にも「きびしさ」を持って接することができることではないでしょうか。正しいことを穏やかに相手に伝え、より良い方向に導いていくことで人間関係や学級づくり、集団づくりは良好なものになってきます。相手の性格などを考慮し、どのような言葉を用いるのが良いのか、どのタイミングで、どんな場面で・・・と考えることが人間性を高めていきます。「やさしさ」と「きびしさ」は比例することを念頭に置き行動したいものです。

 

さて、生徒の皆さんはこの一学期、授業、委員会活動、特別活動、総合的な学習の時間部活動などを通じて様々な学習や体験をしてきました。一年生はスクールカウンセラーによる援助希求の授業を通じて人の気持ちについて考えました。自分も他人も大切にできる人になってほしいと強く願っています。二年生は一泊研修を通じて協力することや集団で行動するときは特にマナーを高め、ルールを守ることが重要だと実感として感じたのではないでしょうか。三年生は、6月に幼稚園児との合同避難訓練を行いました。「災害時に園児を安心させるには、まず、中学生である自分が落ち着いて行動することが大切」「園児にとってどのような声かけが良いか考えることが重要」「もっと早く安全なところに連れていくには抱きかかえて非難することも必要」など相手の立場に立って考え、行動していました。災害時、仕事や通学でこの地域に大人や大学生、高校生がいない状況である場合、特に中学生の力が必ず必要になります。先日の地域教育協議会(すこやかネット摂2.)の役員会での議題でも防災教育の重要性が挙がり、活発に意見交換を行ったところです。

 

生徒の皆さんには、この教育課程での学びを人間関係づくりや地域社会での生活、家庭生活の中でもっと実践してほしい強く願います。語彙を増やし、表現力を高め、相手の立場になり、物事を考え、穏やかに自己主張しながら、もっと「やさしい二中」をめざしましょう。

 

教職員もさらに資質を高め、すべての生徒の学びを支えていくことに全力を注いでまいります。一学期も締めくくりの時期となりますが、保護者の皆様におかれましてもお子様のサポートを何卒よろしくお願いいたします。

「非認知能力」を高め、幸せな生き方を 〈6月1日〉 校長 小林 智

「非認知能力」

 

数字や数値では表すことができない能力(コミュニケーション力、協調する力、学びに向かう力、感情をコントロールする力など)

この「非認知能力」を高めることが「認知能力」(数字や数値ではかることができる能力)を向上させる原動力となります。

 

学校生活の中で「非認知能力」の高まりを感じた場面がありますので紹介します。

自ら気持ちの良い挨拶をしていること。学級の全員が協力してチャイム着席をしようとすること。授業中、しっかりと話を聴き、学び取ろうとしていること。難しい問題でも一人で考えたり、班員と協力して解決を図ろうとしたりしていること。計画を立てコツコツと学習すること。テスト中、わからない問題に対して一生懸命に考え答えを導きだそうと努力すること。次の人のことを考え、トイレのスリッパをきれいに並べていること。自分だけでなく、友達の気持ちを考えた言動をしようとすること。困っている人を見つけたらその人の気持ちを察した行動をしようとすること。掃除をしっかりとしていること。バットやヘルメット、グローブなどをきれいに並べ、道具を大切にしていること。ラダーやミニハードルの片づけを3年生が率先して行い、後輩に正しい見本を見せていること。チームと個人の目標を対人プレーの中で試していること。練習したことを他校との試合で試していること。顧問の先生と生徒で楽器の音をひとつずつ確認して良い演奏をつくっていること。チーム目標について話し合い、方向性の確認をしていること。学級の係りの役割を全うすること。気分転換を図り、ストレスとうまく付き合うこと。生徒会委員会で様々な企画・検討すること。命を守るための知識・行動を身につけようとしていること。

 

家のお手伝いをすることも非常に大切です。自分に合うものを1つ心に決め、行動すると次第に世界が変わってくると思います。

 

特別なことをしなくても自分と周りの人、環境、生き物、草花など、あらゆるものを大切にする心を持てば幸せな人生を送ることができると今、感じています。

 

6月は宿泊行事や校外学習などが予定されています。是非、普段磨いた「非認知能力」を最大限生かして全員にとって楽しく、思い出に残る行事にしましょう。

 

保護者の皆様、お子様への励ましのお声掛けをよろしくお願いいたします。

「地平線の先に広がるもの」 〈5月1日〉 校長 小林 智

「地平線の先に何があるか」

想像してみると何かワクワクした気持ちになりますね。地平線を「目標」に置き変えてみるといかがでしょうか。(ワクワク感はありますか?)

 

この1ヶ月間、生徒の皆さんは新しい目標を立て学校生活を送ってきたことでしょう。朝、校門前に立つようになり鮮明にわかることがあります。いつもより早く登校し、遅刻しないようになった生徒、しっかりとあいさつができる生徒が増えました。教科書運び、廃品回収などを積極的に行ってくれる生徒もいます。きっと何か心に決めて努力していることがわかります。

4月から目標に向かって「強い意志」で臨むことをずっと伝えてきました。ゴールデンウィークを利用して目標に向かってどう取り組んだかを振り返ってください。その際は水平比較(人との比較)ではなく、垂直比較(例えば1ヶ月前の自分との比較)することが重要です。何をどのようにすれば良いかを強い意志で決め実行してください。

 

【保護者の皆様へ】

中学校での3年間は心も身体も大きく成長する「激動の3年間」です。その中でも4月は特に環境が大きく変わり、自分が思っている以上にストレスをためやすい時期ではないでしょうか。

「もっと頑張ってほしい」「大丈夫かな?」など様々な思いがあることでしょう。中には中学生になり、親子の距離感に悩まされる方もいることと思います。一定の距離感で見守りつつ、気持ちを汲み取り、「自身で物事を解決していく力」が育つよう援助していただくとたいへん有難いです。ご家庭・地域の方・学校が同じ方向で支援・指導し、お子様たちをより良い方向へ導くことができるようご協力をお願いいたします。

 

さて、教職員は新しい学級・学年をどんなものにしたいかを生徒たちの意見を引き出しながら形にしてきました。「希愛 I を広げよう」「たこやきのようにまるく団結できるクラス」「ワクワククラス」など。子どもたちが自治する学校づくりに向けて邁進しています。5月2日の授業参観で是非、ご覧ください。

地平線に近づけば近づくほどその先には「ただ新しい地平線が広がるだけ」

目標を達成しても「新たな目標を見つけるだけ」

果てしない道のりに思えてもあきらめずに「進み続けたい」という強い意志を持てるようお子様を支えてまいります。

「新年度のごあいさつ」 〈4月10日〉 校長 小林 智

桜花の候、保護者の皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。平素より本校へのご支援、ご協力に対し心より感謝申し上げます。

さて、新入生135名を迎え、全校生徒405名で新年度がスタートしました。新入生にとって、第二中学校での3年間が充実した日々となりますように、また全校生徒が「安全で安心な学校生活」を過ごせるように、私たち教職員も気を引き締めて日々過ごしていきたいと思います。

年度当初にあたり、本校の教育目標と本年度の重点施策をお知らせいたします。

教育目標

  1. 一人一人の夢と希望を育てよう
  2. 友人との絆を強めよう
  3. 清潔で潤いのある学校を創ろう

 

令和5年度重点施策

☆安全安心で魅力的な学校づくり問題行動の未然防止~

~問題行動の未然防止・生徒をひきつける魅力的な授業・子どもたちが自治する学校~

⇒教職員が、一丸となった「みんなでやる」チーム・ザ・二中としての実践

☆特別支援教育の理念に基づく学力向上・生徒指導・生徒会活動を三本柱とした

【N・C・P】(二中・チャレンジ・プロジェクト)の実践

☆データに基づく学力向上への挑戦

「やさしい二中をつくろう」

生徒会活動を中心に生徒が自治する学校づくりを進めています。学校に関わる人たち全員が安全で安心して過ごすことができるようにスロープを製作・設置したり、廊下の右側通行を促したりしています。「やさしい心」で考え、行動する姿が他の生徒に伝わり、学校全体が「やさしい雰囲気」に包まれています。地道な努力を続ける二中生全員を、心から応援・サポートするとともに、保護者や地域の皆様から信頼される学校をめざし、全力で取り組んでまいります。保護者・地域の皆様の一層のご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

「卒業式を迎えるにあたって」 〈3月1日〉校長 沖野 浩司

春暖の候、皆様方におかれまして益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃より本校の教育活動に深いご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。

今学期は、コロナの第8波とインフルエンザの同時流行が懸念される中、スタートしました。しかし、皆さんが協力して感染防止対策を行い、学年末考査・私学入試・特別選抜入試・2年生のキャリア教育など全て乗り切ることができました。

ここにきてやっと収束に向かってきた第8波ですが、これからは、この3年の間、力を合わせて闘ってきた経験を「どう生かすか」を考えるべきだと思います。時代とともに変化していく「当たり前」とはどのようなものなのか?

また、自分の夢の実現や将来について、家族と話し合ってみるのも良いかもしれません。

 

さて、いよいよ義務教育9ヵ年の集大成である卒業式が近づいてきました。

感染症に負けず創意工夫を重ね取り組んだ、文化発表会や体育大会・合唱コンクールなど記憶に残る活躍を見せてくれた3年生の皆さん、本当にありがとうございます。今回の卒業式は、感染拡大防止対策のため在校生は、2年生全員と1年生の生徒会執行委員及び4委員の生徒のみに制限されています。そのため、前日に卒業生と1年生のお別れセレモニーを行う予定です。義務教育最大かつ『最後の授業』である卒業式に向け緊張感を持ち「凛とした姿勢」で臨んで欲しいと思います。

 

また、この時期、3年生は、既に進路を決定した人と、これから入試を迎える人に分かれます。同じ仲間として卒業ムードとは別に、クラス全体で“思いやり” “気遣い” というものを考えてみましょう。

2年生についても、ここで気を抜かず、来年度の主役として力を蓄えて下さい。二中の良き伝統を、更に発展させて欲しいと思います。

この3月は、どの学年も、これまでの生活や学習の締めくくりを行い、来年度の新しいスタートに備える時期です。「立つ鳥跡を濁さず」より強く、より高く羽ばたくため、まずは、1年間生活した教室・机・椅子などをきれいにし自分の心を磨くこと。そして、清々しい気持ちで新年度を迎えてください。

 

最後になりましたが、保護者の皆さま、地域の皆さま、来年度も本校の教育活動にご協力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

「震災の教訓を活かして」 〈2月1日〉校長 沖野 浩司

ストーリーのことは何も知らず、何気なくアニメーションの巨匠・新海 誠監督の最新作『すずめの戸締り』を観ました。日本各地の廃墟を舞台に、災い(地震)の元となる「扉」を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描く現代の冒険物語でした。 過去と未来をつなぐ「戸締り」の物語。

(以下、ネタバレ含む)

ラストシーンは、2011年3月11日14時46分頃に発生した、東日本大震災で、失った家族・家・思い出等、全ての過去を彷彿させ、自らの過去を

「戸締り」し未来に向かう少女の姿が描かれていたように思います。

 

「全ての現実を 現実として受け入れ 前向きに生きる」力強さを感じました。

 

さて、1月19日(木曜日)に本校でも地震を想定した避難訓練を行いました。

厳しい寒さでしたが生徒たちは、真剣に取り組んでくれました。

平成7年1月17日、6434人が亡くなった阪神淡路大震災から28年もの月日が流れ、震災が風化するのではないかと心配する声があります。しかし、4年前の大阪北部地震を体感し自然災害の恐ろしさを知る私たちが、震災とそこで学んだ教訓を風化させてはなりません。

17日(木曜日)神戸市などで、午前5時から「1.17のつどい」が行われ多くの遺族や被災者が震災発生時刻である「午前5時46分」に犠牲者への黙祷をささげました。この「1.17のつどい」は、震災で培われた「きずな・支えあい」「やさしさ・思いやり」の大切さを次世代に語り継ぐため、毎年行われてきた追悼行事です。しかし、この「つどい」も実行委員会メンバーやボランティアの高齢化が進み、年々減少しているそうです。

様々な災害が起きる恐れのある中、震災の怖さを知る私たちこそ、その経験を未来に活かさなければなりません。特に地震は、いつ何時起こるのかわからないものです。何よりも自分の命、大切な家族の命、仲間の命を守ることが大切です。万が一の時「決して慌てず、周囲の状況を正確に判断し行動する力」を身に付ける防災教育を進めるとともに、毎日の授業の中で、友だちの意見をしっかり聞き、取り入れ、自分で考えた意見を表現する力を付けることが必要です。本校の学力向上のテーマでもある「学ぶ意欲の向上~共に学びあう集団づくり」を全教職員一丸となって取組み、子どもたちの「生きる力」を育んでいきたいと思います。保護者の皆様、地域の皆様の温かいご支援・ご協力をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

「チャレンジ精神」 〈1月1日〉校長 沖野 浩司

新春の候、保護者・地域の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃より本校の教育活動に深いご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。

昨年末、恒例の1年の世相を表す漢字として『戦』が選ばれました。ロシアのウクライナ侵攻による『戦』争の恐ろしさ、スポーツでの熱『戦』・挑『戦』することの素晴らしさを肌で感じる一文字でした。

私自身は、『挑戦』の『戦』ではなく『挑』(いどむ)という一字を、常に思い描いています。『戦争』はもちろん論外です。しかし、サッカーワールドカップ(カタール大会)の日本代表の闘いは、ベスト8という目標には届きませんでしたが

それ以上に希望をもらえた大会でした。日本代表選手のロッカールームの掃除・監督のお辞儀・サポーターのマナーなど誇らしい大会でもありました。

自分たちが力を出し尽くした達成感・満足感・後一歩のところで負けた悔しさなどは、人を成長させる凄まじいパワーを持っていると思います。

ひとりひとりが、一生懸命努力し、自分のチーム・自分のクラス一丸となっ

て勝ちにこだわり、挑戦することが、本当に大切で素晴らしく、勝って泣く

うれし涙・負けて泣く悔し涙は、一生懸命取り組んだ人にしか味わうことので

きない感動というかけがえのない財産です。

さあ、新しい年のスタートです。一段と大きく成長する絶好のチャンスの時がやって来ました。そのためには、「○○できたらいいなぁ~」など甘い考え方ではなく、自分自身の強い意志と信念を持ち「○○するぞ!」と言い切れる目標を定めること。そして、具体的な計画を立てコツコツと根気強く実行することが大切です。

人間誰でもしんどい時、辛い時、楽な方に流されてしまう弱い心を持っています。そんな甘えが出た時に「なにくそー」と踏みとどまる強さ。苦しい時に「もうええわ」と力を抜きやめてしまうことなく、その苦しさを乗り越え、真の達成感・満足感そして感動を味わうことに挑戦して欲しいと思います。

進路選択、受験・面接・採用試験等これから大変な試練に「挑む」生徒の皆さん、その試練は乗り越えるためにあるものです。どれだけ苦しくても負けずに立ち向かっていきましょう。決して一人じゃない。多くの支えあえる仲間や家族・先生がいます。何が何でもこの試練を乗り切り、みんなで最大の達成感を味わい、未来に向かってはばたきましょう。

保護者・地域の皆様、本年も、「一人ひとりが輝く、力強く優しい二中生」

を育てるためにご協力・ご支援をよろしくお願いいたします。

「はずむ気持ち」 〈12月1日〉校長 沖野 浩司

木枯らしが身にしむ今日この頃、保護者の皆様方におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

平素から本校への厚いご支援、ご協力に対し心より感謝申し上げます。

 

「はずめ~はずめ~前向け~わたし」 「気持ち~はずむ~前向け~わたし~」

「忙しい毎日でも 明るく自分らしく 愛しい日々へ~」

「はずめ~はずめ~さぁいけ わたし」

「はずむ~はずむ~気持ち はずむ~さぁいけ わたし~」

 

この歌知っていますか? 某コーヒーメーカーのCMソング「はずむ気持ち」

です。最近、テレビから流れてくる、このCMソングに何か元気をもらって

います。

体育大会の3年全員リレー時に流れていた「栄光の架け橋」

音楽と必死にバトンを繋ぐ皆さんの姿が見事に調和し自然と涙が出たのを思い出しました。

 

「音楽の力」「言葉の力」って凄いですね!

合唱コンクールでも、ゾクゾクっとする迫力感と美しいハーモニーに心が洗われ鳥肌が立ちました。

ただ、欲を言うなら一日も早く「マスク」なしの歌声が聞きたい。

「マスク」を外して歌うことができれば、もっとみんなの気持ちが表情として現れ、より強い感動を得ることができたと思います。

 

「マスク」付けることが当たり前になって3年、改めて、感染症に対し、腹立たしさを感じます。

この冬、コロナの第8波とインフルエンザの同時流行が懸念されています。

そして、行動制限がなく、TPOに応じて「マスク」をはずすということは、ひとりひとりに、的確な判断力が要求されます。

まだまだ予断の許さない日々が続きますが、「前を向く、はずむ気持ち」を忘れず、感染症や進路選択・友達関係の悩みやストレスに立ち向かい頑張っていきましょう。

保護者の皆様、大変な時期を迎える子どもたちを、是非とも温かく見守り応援してやって下さい。よろしくお願い申し上げます。

「こどもが自治する優しい二中」 〈11月1日〉校長 沖野 浩司

紅葉鮮やかな季節、保護者の皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。

平素より本校へのご支援、ご協力に対し心より感謝申し上げます。

10月19日(水曜日)全校生徒集会を体育館で行いました。全校生徒へのアンケート結果を取りまとめて「夏場の帽子着用を認めて欲しい」「ヘアゴムの色を自由にして欲しい」という要望を、生徒会執行部が全生徒・全教職員の前でプレゼンテーションを行い訴えかけました。教員の鋭い質問にも堂々と答える生徒の姿は素晴らしく、二中を代表して校長が要望書を受け取りました。

思い起こせば、生徒の要望活動は、後輩のために、歴代の生徒会執行部が行ってきた取組みです。「紙パックジュース自動販売機の設置」「靴下の自由化」「プールに5mフラッグの設置」「体操服の変更」「特別教室のクーラー設置」「傘立てを生徒玄関に戻したい」「教室に遮光カーテンを」…etc。時には、教育委員会の担当者と執行部が意見交換を行ったり、時には、職員会議でプレゼンテーションを行ったり、校長室で要望書を受け取ったり、みんなで決めたルールを、しっかり守れるように先頭に立って訴えかけたり、錆だらけで放置してあった傘立てを汗水流して修繕したり、二中の生徒会活動には、いつも感心させられます。さすが、学力向上・生徒指導と並ぶ二中の三本柱のひとつです。

そんな中、新型コロナウイルス感染症の第7波が収束するタイミングで、第52回体育大会が開催されました。生徒会・委員会・クラブ員の皆さんの献身的な準備やとてもスムーズな進行、また、応援リーダーの努力もあり、コロナ禍とはいえ、とても見ごたえのある大会になりました。人間は、気持ちが昂ると自然に「大声」が出てしまいます。例年ならば、気持ちが昂り、自然に盛り上がっていくのですが、「大声を出すな」「マスクを外すな」と言わざるを得なく、ある意味、矛盾している指導(状況)の中でも、様々な工夫を重ね、全力を出し切り頑張る姿は輝いていました。心に残る感動的な大会であったと思います。

3年生は合唱コンクールが終わり、進路説明会を経て11月10日(木曜日)には実力テストが行われます。進路選択に向けて、いよいよ本格的に動き出す時期になります。自分の進路を決めるということは、誰でも悩み・苦しむもの。ストレスが溜まるのは、当たり前です。そんなストレスを、はねのけるために、「やったるで!」という強い気持ちと信念を持ち、どんな難問(困難)にも果敢に挑戦(チャレンジ)して欲しいと思います。そして、大切なのは、クラスの仲間の存在です。進路は個々の問題のように見えますが。これまで築き上げてきた「クラスの絆」を発揮するのは、ここからなのです。誰かがしんどい思いをしているときに支え合ってきた仲間の存在、また、みんなで「頑張ろう」という真剣な雰囲気作りが必要です。

時代とともに「マスクをすること」「差別のない世の中」など変化していく「当たり前」もありますが、クラスの絆を高め「助け合い」「成長する」ことは、この二中にとって不変的な「当たり前」なことだと思います。

保護者の皆様、大変な時期を迎える子どもたちを、是非とも温かく見守り応援してやって下さい。よろしくお願い申し上げます。

「感謝の気持ちを忘れずに」〈10月1日〉校長 沖野 浩司

秋冷の候、保護者の皆様には、益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

平素より本校へのご支援、ご協力に対し心より感謝申し上げます。

9月は、多くの台風が発生し、特に九州・沖縄や東海・関東地方では莫大な被害となりました。九州に上陸した台風14号は過去最強クラスといわれ列島を縦断していき人々に恐怖を与えたことでしょう。

3年前、近畿を直撃した台風21号の時は、第二中学校もグラウンドの防球ネットが引き裂かれ、正門は大破し西門も倒壊。倒木も多数で、プールの日よけフェンスは全壊しました。教室・体育館の窓ガラスも数枚吹き飛ばされ、敷地内は異物やゴミが散乱している状態でした。しかし、暴風が収まり一段落すると地域の方や近隣の企業の方、また摂津市の関係者が次々と集まり、散乱しているゴミの始末や生徒の通学路に横たわる倒木の撤去作業などが始まりました。学校から折れた枝葉が路上に散乱し「ご迷惑をおかけしています」と声をかけると「何言うてんねん。そんなんお互いさんやんか」という暖かい言葉が返ってきたことを思い出しました。地震と違い、ある程度予測のできる台風による被害を最小限に食い止めるため万全の態勢をとり、無事に行事やテストを迎えることができました。

9月10日は盛大に、文化発表会を開催しました。各学年の深いテーマに様々なことを考えさせられた1日であったように思います。3年生の全員合唱・群読「ともに生きる」は、過去からつながるバトン「命の大切さ」「平和の素晴らしさ」を堂々と訴え、今の私たちにできることは何か。未来のためにできることは何かをじっくり考えさせられる舞台発表であったと思います。

2年生の学年劇「逃亡者~夢を追いかけて」では迫真の演技に引き込まれ、

現実の中にある夢を大切にし、後悔しない人生を生きていこうという強いメッセージを受け取りました。

1年生の学年劇「スイミー」では違いを認めそれを豊かさに変えていくことを海に生きる魚や生物から教わりました。まさに今の二中、「障がいや言語・文化も含めみんな違いがあって当たり前」にふさわしい内容であったと思います。吹奏楽部の演奏・生徒会のパフォーマンスも2部制で大変だったと思いますが、観客を魅了してくれる素晴らしい演奏・演技でした。各部・各教科の展示もレベルが高く、これまでの苦労や作品が出来上がったときの満足感や達成感を感じとることができました

ただ、台風や地震などの自然災害や戦争という絶対に許されない行為の為に学校で学ぶことも、友人と楽しく過ごすこともできず苦しんでいる人々がたくさんいることを忘れず、毎日の学校生活や文化発表会が行われたことに「感謝の気持ち」を忘れないで欲しいと思います。

最後になりましたが、保護者の皆様、お忙しい中、多数の方にご参観いただき「本当にありがとうございました」

「避けてはならない」 〈9月1日〉校長 沖野 浩司

「避けてはならない」

避けてはならないものが 幾つもある

避けようと思えば 避けることは出来る

逃げようと思えば それも 出来る

 

けれど ひとたび避けてしまったとき

自分勝手に 逃げてしまったとき

心の中に 大きな穴がぽっかりあく

 

その穴は 他人の目には全く見えず

自分だけで落ち込む〈落とし穴〉だから

はいだす努力もまた自分一人のものだ

 

避けたくても決して避けない 勇気

逃げたくとも簡単に逃げない 勇気

 

その〈人間の勇気〉を持ち得る者だけが

自分の道を まっすぐに歩いて行ける

 

宮澤彰二「行為の意味」より

 

尾田栄一郎原作のアニメ『ONE PIECE』(ワンピース)の新作映画『ONE PIECE FILM RED』が公開20日間で観客動員720万人、興収100億円を突破しました。今回初登場のウタは「ウタウタの実」の能力者で、ウタの歌を聞いた人々を仮想世界「ウタワールド」に導くことができます。ウタワールドでは現実の苦しみを忘れ、ウタが作り出す食べ物など衣食住に困らない世界を作り出します。ウタは人々を過酷な現実から救い出し平和な仮想世界で永遠に一緒に生きることで『新時代』を創ろうとします。しかし、ウタワールドにあるのは精神のみです。一方、主人公モンキー・D・ルフィは、不撓不屈の精神力をもち、強い絆で結ばれた仲間(麦わらの一味)とともに、『誰にも支配されない現実世界の新時代(自由)』を求め海賊王を目指します。現実逃避し自らの命を削る、ウタの心を仲間とともに必死で救い出します。

さて、タイトルにある『避けてはならない』ものとは、どんなものでしょう?友だちとケンカをした時や悪いことをしてしまった時の「ごめんね」の一言。勉強・進路選択・人間関係・暑さ・寒さ・感染症との闘いetc生きていく上で「避けてはならない」ものは沢山あります。

仮想世界に逃げるのではなく『全ての現実を現実として受け止め、前向きに生きる力』を身につけたいものです。

「心の余裕と心づかい」〈7月1日〉校長 沖野 浩司

「心の余裕と心づかい」

校長 沖野 浩司

先月21日、コロナ禍で中止になっていた、すこやかネット摂2.(二中校区地域教育協議会)の役員会を3年ぶりに開催することができました。クリーン作戦など、地域と学校が一体となった行事がどれほど大切なのか、開催する意義を含め、改めて考えることができました。その会議の中で、ある役員の方から「横断歩道を渡るために車の通過を待っていた二中生が、停車してくれた車の運転手に対して、ペコっとお辞儀をして足早に横断歩道を通過していた。見ていてとても気持ちが良かった」との発言がありました。嬉しかったです。みんながみんな行っている行為ではないと思います。しかし、ほんの些細な心づかいの輪が確実に広がってきていることを実感しました。

さて、22日には、「不審者対応の避難訓練」で地区別点呼・集団下校確認を行いました。この訓練は、21年前、包丁を持った男が大阪教育大付属池田小学校に侵入した事件をきっかけに行っています。例年は、事件を風化させず、未然防止の徹底についての話をしていたのですが、今回は、なぜこのような訓練を行わなければならないのかを生徒たちに考えさせようと思いました。(話の一部を紹介します)

 

命を守るために、地震や水害など自然災害に備えての訓練は絶対必要だと思う。でもなぜ不審者対応の訓練をしなければならないのか?悪いことをする人がいたから?

悪いことをする人がいたから、学校の門は閉ざされ、小学校には受付員さんがつき、中学校もオートロックで施錠されるようになった。先生らも職員証を付け、保護者や来客も入校証を付けなければならなくなった。どんどん守らなければならない、めんどうなルールが増えていく。何が当たり前で、何が当たり前ではないのかどんどんわからないようになってくる。当然、悪いことをする人がいて、事件がおきれば、ルールが増える。法律で規制される。学校でも、例えば、昼休みにボールを借りるとき、なんで生徒手帳と交換するようになったのだろう。無茶めんどう。体育委員も大変な仕事をしてくれている。ボールを借りても返却せず、ほったらかしにした人がいたからそんなルールができたのかもしれない。なんで、教室の鍵をいちいち閉めなければならないのか。もしかして、何かなくなったから?二中の傘立ての問題も、勝手に人の傘を使ったり、壊したり、いたずらをする人が出てしまって、教室までもって上がらなければならなくなってしまっていた。ところが今の二中、生徒会やみんなの頑張りのお陰で、逆の流れになっている。一人一人を信じて、傘立てを生徒玄関におけるようになった。ルールを破って自分勝手なことをする人がいなくなれば、もっと過ごしやすく、楽しい学校になるのとちがうかな?せめて、この二中が、誰にとっても安全・安心な学校と言い切れるように、お互いが信頼し合えるように、これからも頑張っていきましょう。

地域の方のお話を聞いて、二中生が誇らしく思えました。我々大人も、例えば、横断歩道で待っている方がいれば後続車に注意しながら停車するなど、心の余裕や心づかいを大切にしていきたいです。

「こころづかい」と「思いやり」〈6月1日〉校長 沖野 浩司

「行為の意味」

 

―あなたの〈こころ〉はどんな形ですか

とひとに聞かれても答えようがない

自分にも他人にも〈こころ〉は見えない

けれど ほんとうに見えないのであろうか

 

確かに〈こころ〉はだれにも見えない

けれど〈こころづかい〉は見えるのだ

それは 人に対する積極的な行為だから

 

同じように胸の中の〈思い〉は見えない

けれど〈思いやり〉はだれにでも見える

それも人に対する積極的な行為なのだから

 

あたたかい心が あたたかい行為になり

やさしい思いが やさしい行為になるとき

〈心〉も〈思い〉も 初めて美しく生きる

―それは 人が人として生きることだ

 

宮澤彰二「行為の意味」より

 

日頃、校内を巡回していると、トイレのスリッパを、さりげなく整えている姿、廊下ですれ違う時に、さりげなく会釈してくれる姿、落ちた消しゴムを、さりげなく拾ってあげる姿に「ありがとう」の一言、学校生活の中で、様々な「こころづかい」や「思いやり」を感じることができます。

3年生の修学旅行でも現地のスタッフや運転手さんから、そのさりげない言動に、これ以上ないお褒めの言葉をいただきました。

生徒玄関の廊下に、委員会活動の様々な意見や提案が掲示してあります。「ホールで暴れている人や走っている人が多い」「授業中もっと静かにして欲しい」などの意見や「みんなが自主的に掃除をするにはどうしたらいいか」などの提案が書いてあります。

「自分の学校をもっと良くしたい」「快適な学校生活を過ごしたい」などの思いを大切にし、子どもたち自身が主役となって、夢や未来を見据えて学び続けられるように取り組んでいきたいと思います。

生徒会のスローガン「優しい二中」は、一人一人の「あたたかい心」が「あたたかい行為」になり、「やさしい思い」が「やさしい行為」になるときに達成されるのではないでしょうか。

保護者の皆様、地域の皆様、ご協力・ご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

「五月のかがやき」〈5月2日〉校長 沖野 浩司

「五月のかがやき」

 

一日一日が まったく新しい出発

いまは ただ 鋭く前方を見つめるだけ

うしろを振り向く さびしい動作は

年老いてから身につければよいのだ

 

目が 一定の方向を指す行為を

〈めざす〉と いう

心が 一定の方向を指す行為を

〈こころざす〉と いう

 

めざす行為と こころざす行為とが

五月のかがやきの中で連動するとき

澄んだ若い目は 鷹の目になる

躍動する若い心は 走る清流の心になる

 

目と心に 明確な標的の薫る日こそ

生涯で いちばん美しい日だ

 

宮澤彰二「行為の意味」より

 

新緑の候、保護者の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は、本校の教育活動に深いご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。

連休のはざまにもかかわらず、本日の分散式の授業参観に多数ご来校いただきありがとうございます。この1か月間、新入生にとりましても、進級した2・3年生にとりましても緊張の日々であったことでしょう。新しい環境や新しい人間関係に多少無理をして過ごしたのではないでしょうか。この5月、長い連休を挟んで今年度2回目のスタートを切ることになります。「慣れ」に従い、トラブルが多くなる時期でもあります。学校でも気をつけて見守っていこうと思いますが、ご家庭でもお子様の様子を見て声をかけていただき、相談に乗ってあげて欲しいと思います。

そして改めて、何を「めざし」どう「こころざす」か、勉強でも、スポーツでも文化活動でも何でも構いません。ちょっと背伸びをして頑張れば手の届くはっきりとした目標を話し合ってみて下さい。そして、子どもたちの実行する意思を育てるために、励まし、温かく見守ってやってください。

保護者の皆様、地域の皆様、ご協力・ご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

「新年度のごあいさつ」〈4月8日〉校長 沖野 浩司

桜花の候、保護者の皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。平素より本校へのご支援、ご協力に対し心より感謝申し上げます。

さて、新入生127名を迎え、全校生徒443名で新年度がスタートしました。新入生にとって、第二中学校での3年間が充実した日々となりますように、また全校生徒が「安全で安心な学校生活」を過ごせるように、私たち教職員も気を引き締めて日々過ごしていきたいと思います。

年度当初にあたり、本校の教育目標と本年度の重点施策をお知らせいたします。

教育目標

  1. 一人一人の夢と希望を育てよう
  2. 友人との絆を強めよう
  3. 清潔で潤いのある学校を創ろう

令和4年度 重点施策

☆安全安心で魅力的な学校づくり問題行動の未然防止

~問題行動の未然防止・生徒をひきつける魅力的な授業・子どもたちが自治する学校

⇒教職員が、一丸となった「みんなでやる」チーム・ザ・二中としての実践

☆特別支援教育の理念に基づく学力向上・生徒指導・生徒会活動を三本柱とした

【N・C・P】(二中・チェンジ・プロジェクト)の実践

☆学力向上への挑戦

新型コロナウイルス感染症との長期にわたる戦いの中、誰もが当たり前の日常がどれだけ大切で有難いものなのか、身に沁みて感じてきました。しかし、例年通りが通用しないコロナ禍だからこそ、創意工夫を重ね協力し、数々の取り組みを成功させてきました。こうした地道な努力を続ける二中生全員を、心から応援・サポートするとともに、保護者や地域の皆様から信頼される学校を目指し、全力で取り組んでまいります。保護者・地域の皆様の一層のご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

「卒業式を迎えるにあたって」〈3月1日〉校長 沖野 浩司

春暖の候、皆様方におかれまして益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃より本校の教育活動に深いご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。

今学期は、オミクロン株の爆発的な感染拡大とともにスタートしました。しかし、皆さんが協力して感染防止対策を行い、どのクラスも閉鎖をすることなく、学年末考査・私学入試・特別選抜入試を乗り切ることができました。

ここにきてやっと収束に向かってきた第6波ですが、ここで気を緩めてはいけません。これからは、この2年の間、力を合わせて闘ってきた経験を「どう生かすか」を考えるべきだと思います。自分の夢の実現や将来について、家族と話し合ってみるのも良いかもしれません。

さて、コロナ禍の最中、いよいよ義務教育9ヵ年の集大成である卒業式が近づいてきました。

コロナに負けず創意工夫を重ね取り組んだ、文化発表会や体育大会・合唱コンクールなど記憶に残る活躍を見せてくれた3年生の皆さん、本当にありがとうございます。今回の卒業式は、感染拡大防止対策のため在校生は、生徒会執行部と各種委員会の生徒のみに制限されています。そのため、前日に卒業生と在校生のお別れセレモニーを行う予定です。義務教育最大かつ『最後の授業』である卒業式に向け緊張感を持ち「凛とした姿勢」で臨んで欲しいと思います。

また、この時期、3年生は、既に進路を決定した人と、これから入試を迎える人に分かれます。同じ仲間として卒業ムードとは別に、クラス全体で“思いやり” “気遣い” というものを考えてみましょう。

2年生についても、校外学習ができなかったことは残念ですが、ここで気を抜かず、来年度の主役として力を蓄えて下さい。二中の良き伝統を、更に発展させて欲しいと思います。

この3月は、どの学年も、これまでの生活や学習の締めくくりを行い、来年度の新しいスタートに備える時期です。「立つ鳥跡を濁さず」より強く、より高く羽ばたくため、まずは、1年間生活した教室・机・椅子などをきれいにし自分の心を磨くこと。そして、清々しい気持ちで新年度を迎えてください。

最後になりましたが、保護者の皆さま、地域の皆さま、来年度も本校の教育活動にご協力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

「十年後、再会しても気づくかな、マスク顔しか知らない友だち」

「卒アルの、写真撮影マスクとり、初めて知った先生の素顔」

(2022年編集 第35回 現代学生百人一首 東洋大学発行より)

 

「マスク越し、繋がり深める二中生、互いに見せる心の素顔」

「‟ありがとう“マスク通して届く声、心で繋がる二中の強み」

この時代を生きる力〈2月1日〉校長 沖野 浩司

余寒の候、保護者の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃は本校の教育活動に深いご理解とご協力いただき誠にありがとうございます。

3年生は、学年末テストも終わり、いよいよ私学入試が目前に迫ってきました。今年度も、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、大多数の学校で郵送での出願になりました。また、面接を取りやめる私立学校も続々と増えてしまいました。しかし、面接は、今後社会に出てから必要となる場面もあり、本年度は、面接の受け方を学習したあと、受験校の面接テストがあるなしにかかわらず、2月7日(金曜日)8日(金曜日)の2日間で管理職を含めた学校体制として模擬面接を実施する予定です。例年、とても緊張している人も多く、凛とした姿勢で一生懸命受け答えする姿は清々しく、またとても頼もしさも感じます。面接のあるなしにかかわらず、本番を、これまで取り組んできた成果を発揮する大きなチャンスだと捉え、自信を持ち落ち着いて臨みましょう。

感染の爆発的な拡大とまん延防止等重点措置の発出で、2年生は1学期の海洋研修に続き校外学習が中止(延期)になっている状態です。我慢を重ね取組みを続けている諸活動ですが、頑張っている分の見返りは(どのような形になるにせよ)必ずあるものです。新型コロナウイルス感染防止対策で求められる的確な判断力も時代を生き抜く大切な力です。

最近、日本各地で大きな地震が頻発しています。本校でも1月20日(木曜日)に地震を想定した避難訓練を行いました。放送での指示の後、グラウンドに緊急避難を行い教頭先生よりお話をいただきました。

地震に対する対応は、ある程度の予測ができる台風やじわじわと広がってくる感染症と違い、いつどこで起きるのか予測することができません。

いつ、何が起きようとも、決してあわてない、強い心を持つこと。落ち着いて、周りの状況を確認して正しい行動をとること。しっかり勉強して色んな知識を身に付けることが大切です。また、毎日の授業の中でも、友だちの意見をしっかり聞き、取り入れ、自分で考えた意見を表現する力を付けることも心がけていきましょう。

我慢の日々は続きますが、今できることを精一杯頑張りましょう。

保護者の皆様、地域の皆様の温かいご支援・ご協力をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

大切にしたいもの 〈1月11日〉校長 沖野 浩司

新春の候、保護者・地域の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃より本校の教育活動に深いご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。

今年は「寅年」いよいよ私も還暦を迎えます。

日本では「○○年(○○どし)生まれ」のように、年齢を干支(えと)で表現する習慣があることや、年賀状の図案にその年の十二支(じゅうにし)の動物が多用されていることから、十二支は人々に忘れ去られずにいます。今日の日本では、十二支は、人々の生活との関わりが、近世までと比べて、ずっと希薄になっているにもかかわらずです。

時代と共に「失われていくもの」があるのは確かなことだと思います。ICT化が進み、とても便利な世の中になりました。

しかし「大切にしたいもの」もたくさんあります。2学期の終業式では、子どもたちに「言葉の大切さ」を話しました。

マスクを付けることが当たり前になって、みんなお互いがどんな顔をしている

かわからなくなっている現状があります。 特に、1・2年生は、入学してから、ほぼずっとマスクをしているので、北小の人は西小の、西小の人は北小の人のマスクを付けた顔しか知らないかもしれません。

人の感情というのは、些細なことでも顔にでます。それを表情っていいます。

怒った顔・困った顔・嬉しい顔・悲しい顔・苦しそうな顔・楽しそうな顔、様々

な表情があります。でも、マスクをしていることで伝わらない気持ちもあります。 そこで、大切なのは「言葉の力」だと思います。嬉しかったことに「ありがと

う」嫌なことを「やめて」「そんな言い方せんといて」とか自分の気持ちを「言

葉」にして、しっかり伝えられる力を持って欲しいと思っています。

「人の気持ち」は、絶対に「失ってはならないもの」何よりも「大切にしなけ

ればならないもの」だと思います。

3学期の始業式では、やっと、当たり前の日常が戻りかけた最中、新しい変異株の出現、感染拡大で、「またか」と落ち込んだりせず、力を合わせて頑張っていこうと呼びかけました。

ここでの「大切にしたいもの」・・・前向きな気持ち、仲間との絆、信頼etc

また、二中生の合言葉「正しく恐れ、挑戦する」です。

 

みんなで、2022年(寅年)を良い年にしていきましょう!

キャリア教育 〈12月1日〉校長 沖野 浩司

木枯らしが身にしむ今日この頃、保護者の皆様方におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

平素から本校への厚いご支援、ご協力に対し心より感謝申し上げます。

 

昨年4月13日(全国一斉休校の最中)に、大阪で生まれ(読売テレビ「ten」の「めばえ」に偶然出演した)次男夫婦(現在、九州在住)の第2子と約1年7ヶ月ぶりに会いました。3430gで生まれた子が11キログラムに成長し、走り回る姿は、とても愛おしかったです。コロナ禍の中、移動が規制され行き来を自粛していましたが、新規感染者もやっと落ち着いたことで再会を実現させることができました。コロナとの闘いの、あまりにも長い時間の経過を再確認させられた時間でもありました。

しかし、海外では新規感染者数が再拡大し、オミクロン株の脅威とともに第6波が懸念されるところであります。本校は、今後も「正しく恐れ」何事にも生徒と共に「前向き」に取り組んでいこうと思います。

 

さて、12月1日(水曜日)令和3年度摂津市学校マネジメント支援事業研究重点校として「夢や志を持てるキャリア教育の実現」をテーマに、校内外に向け、2年生全体で研究発表会を行いました。昨年度、コロナの影響のため実施できなかった「職場体験」に変わり、約半年がかりで取り組んだ「職種体験」の取り組みの発表です。

「職種体験」とは、中学生に社会(企業・SDGs)のことを知らせ ・チームで協力して、課題解決を体験することを目的とし、最終的には、全員が主体的、協同的に取り組み、自分たちが考えたものが形になることで、企業の努力を知り、自分の生き方について考えることをゴールにしています。具体的には、まず仕事の基礎を学び、仕事の適性を知ることから始めました。そして、今回は各クラス別に5つの企業、カネカ(従業員が親睦を深めるためには)・製菓キャリナリー(クリスマスに食べたいドーナッツのレシピ)・テラドローン(ドローンの活用方法)・デジタルアーツ(中学生がネットを安全に使用するためにどうしたらいいか)・髪創(どのような美容室なら行きたくなるか)から直接、課題をいただき、その課題を解決するために、班ごとに協議を重ね、中学生の柔軟で創造的な発想を企業に向けて提案し、採用してもらうためのプレゼンテーションを行いました。当日は、各クラスの代表5班が、ご来賓(放送大学准教授 塩谷京子氏(キャリアコンサルタント)、摂津市教育委員会事務局、各企業代表・NPO法人coconi)・全教職員・他校小中学校の教職員・2年生学年169名の生徒)の前で堂々たる発表を行いました。

この取り組みが、未来を担う子どもたちにとって、生きがいややりがいを持ち、社会を支え、幸せな生活を送る一助となるように努めていきたいと思います。

「当たり前」なこと 〈11月1日〉校長 沖野 浩司

紅葉鮮やかな季節、保護者の皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。

平素より本校へのご支援、ご協力に対し心より感謝申し上げます。

先日、東京オリンピック金メダリストの大橋悠依選手(競泳女子個人メドレー2冠)と東京パラリンピック金メダリストの木村敬一選手(競泳男子100mバタフライ優勝・視覚障害S11)が、二人同時に、滋賀県の県民栄誉賞を受賞しました。その授賞式をごく自然に、当たり前のように、見ていたのですが、五輪選手とパラ選手が同時に表彰されたことに対するインタビューで、木村選手は「私にとって当たり前なことではない」「時代の変化を感じてとても嬉しい」と答えていました。何か深く重い言葉に感じられ、木村選手のこれまでの大変な苦労(水泳競技にかかわる努力だけではない、視覚障がい者としての歩み・偏見・差別との闘い)を感じました。

さて、新型コロナウイルス感染症の第5波もようやく終焉に向かい、緊急事態宣言の解除とともに第51回体育大会が開催されました。生徒会・委員会・クラブ員の皆さんの献身的な準備やとてもスムーズな進行、また、応援リーダーの努力もあり、コロナ禍とはいえ、とても見ごたえのある大会になりました。人間は、気持ちが昂ると自然に「大声」が出てしまいます。例年ならば、気持ちが昂り、自然に盛り上がっていくのですが、「大声を出すな」「マスクを外すな」と言わざるを得なく、ある意味、矛盾している指導(状況)の中でも、様々な工夫を重ね、全力を出し切り頑張る姿は輝いていました。心に残る感動的な大会であったと思います。

また、再々わたり延期になっていた3年生の修学旅行も、摂津市の援助を受け、バス8台の増便や最高レベルのコロナ対応保険に加入するなど、万全の状態で10月20日(水曜日)~22日(金曜日)に実施することができました。スカイアドベンチャー・語る会・白川郷、高山市内の散策・長島スパーランドでの体験等、「クラスの絆」を深めることができました。宿泊行事でしか味わえない「同じ釜の飯を食べた仲間」として、今後の学校生活に繋げて欲しいと思います。特に、合唱コンクールが終わり、進路説明会を経て11月12日(金曜日)には実力テストが行われます。進路選択に向けて、いよいよ本格的に動き出す時期になります。自分の進路を決めるということは、誰でも悩み・苦しむもの。ストレスが溜まるのは、当たり前です。そんなストレスを、はねのけるために、「やったるで!」という強い気持ちと信念を持ち、どんな難問(困難)にも果敢に挑戦(チャレンジ)して欲しいと思います。そして、大切なのは、クラスの仲間の存在です。進路は個々の問題のように見えますが。これまで築き上げてきた「クラスの絆」を発揮するのは、ここからなのです。誰かがしんどい思いをしているときに支え合ってきた仲間の存在、また、みんなで「頑張ろう」という真剣な雰囲気作りが必要です。

時代とともに「マスクをすること」「差別のない世の中」など変化していく「当たり前」もありますが、クラスの絆を高め「助け合い」「成長する」ことは、この二中にとって不変的な「当たり前」なことだと思います。

保護者の皆様、大変な時期を迎える子どもたちを、是非とも温かく見守り応援してやって下さい。よろしくお願い申し上げます。

「ウエルカムジェネレーション」〈10月1日〉校長 沖野 浩司

秋涼の候、保護者の皆さまにおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素より本校の教育に深いご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。

先日、ジョニーデップ主演の映画「MINAMATA―ミナマタ」を観てきました。化学メーカーがメチル水銀を含む廃液を海に流し、汚染された海産物を人が食べることにより集団発生した公害病を題材に、水銀に冒され歩くことも話すこともできない子どもたちの姿や、激化する抗議運動、そしてそれを力で押さえ込もうとする工場側という信じられない光景のドキュメンタリー映画です。改めて、利益のために犠牲をいとわず、平気で人や環境を破壊する人間の愚かさを考えさせられました。

最近「SDGs」(持続可能な開発目標)を身近で感じることが多くなってきました。「SDGs」は、現在の中学生が成人になっている2030年までに、誰ひとり取り残さないことを目指し、先進国と途上国が一丸となって達成すべき目標で構成されています。

韓国の人気グループBTSが、アメリカ・ニューヨークの国連本部で、イベント「SDGモーメント」に出席し、スピーチやパフォーマンスを行ったとの報道がありました。その中で、新型コロナウイルスの影響でコンサートツアーが中止になるなど、葛藤した日々があったことを明かし、その上で『これまで当たり前に感じていた瞬間の大切さに気付く時間でもありました』と述べています。また、『この世代は「ロストジェネレーション」ではなく、「ウエルカムジェネレーション」の方がふさわしい、なぜなら、(コロナ禍での)変化を恐れるのではなく「ようこそ」と言いながら前に進んでいっているのだから』など前向きなメッセージを伝えてくれました。

まさしく、「正しく恐れ、挑戦する」二中生の姿と重なります。度重なる逆境の中、創意工夫し成功させた文化発表会(2部制、保護者分散式)完成度の高い「環境問題」をテーマにした3年生の学年劇・生徒会・吹奏楽部の舞台発表。展示や映像発表もレベルが高く、ある先生は、作品を『50年は残したい』と言われていたそうです。

まだまだ、予断の許されない日々が続きますが、コロナ禍の中でも子どもたちは確実に成長しています。

明日、開催される体育大会も、学年・クラスが一体となりコロナと向き合いながら練習を重ねてきました。「天下分け目の大合戦」というスローガンで、源氏と平氏という団に分かれての大会です。

可能な限り身体接触を避け、種目ごとに手指の消毒を行い、生徒席では、マスクを着用しての応援となります。マスクを必ず付ける種目、外す種目など新たな工夫も取り入れています。

感染拡大防止の対策を講じた上での実施となり保護者の皆様の入場にも制限を設けております。ご理解、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

「決して負けない~そして、心からの感動を」〈9月1日〉校長 沖野 浩司

初秋の候、保護者の皆さまにおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素より本校の教育に深いご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。

この夏休み、1年遅れで開催された無観客での2020東京オリンピック、新型コロナウイルス感染症は、変異株による爆発的な感染拡大で5回目の緊急事態宣言、毎日報道される、海や川での水難事故、記録的な大雨による河川の氾濫・土砂災害、甲子園やインターハイでもコロナ感染で出場辞退・雨で最後まで試合ができずコールド負け、海外でもカリブ海の島国ハイチでの大地震、中東のイスラム共和国アフガニスタンの首都が、タリバンに占拠されるなど、思いつくだけでも、色んなことがありました。

そして、今、東京パラリンピックが開催されています。パラリンピックでは、各々がもつ障がいやハンデを乗り越え、前向きに努力する姿に、感動と負けてられない勇気をもらっています。オリンピックもそうでした。幾多の試練を乗り越えて掴んだ栄光、涙の金・会心の笑顔の金、コロナ禍の中、開催されたことへの感謝の意を表すアスリート達、多くの感動をもらいました。

でも、釈然としない何か心に引っ掛かるものがあります。それはやはり、華やかな大会の陰でルールを破る選手や大会関係者の姿。決して許すことのできないSNSでの誹謗中傷など、情けない人々の姿とともに、コロナの感染拡大のため、ひっ迫する医療現場の状況・感染して状態が悪化しても入院さえできない最悪の状況・また度重なる自然災害や人間同士のいがみ合いが多かったからかもしれません。

この2学期、文化発表会・体育大会と大きな行事が続きます。二中生には、オリンピックやパラリンピックに負けない、自分自身はもちろんのこと、見ている全ての人々に感動を呼ぶ力があります。その力を思う存分発揮するために、まずは、お互いにルールを守り、仲間を信じること。そして、誰が、いつ、どこで感染するかわからない、コロナウイルスに負けないため、今一度、気を締め、感染防止対策を完璧にして、絶対にクラスターなど発生させないこと。近隣他市では、分散登校やオンラインの授業配信など厳しい規制が敷かれ、行事など実施できない現状があるそうです。摂津市では、できるだけ学習の機会を保障するために、全員揃っての通常の学習形態をとっていますが、これは、決して当たり前のことではありません。今一度、生徒・保護者・地域・教職員が一丸となってコロナと闘い、行事も成功させ、心からの感動を手に入れましょう。

お知らせ

例年ならば、文化発表会・体育大会は、多くの保護者、ご来賓の皆さまに、

子どもたちの成長を見ていただく絶好の機会です。しかし、コロナ禍の中、感染拡大防止対策を講じた上での実施となり、入場に制限を設けております。

ご理解、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

「東京オリンピック」〈7月1日〉校長 沖野 浩司

盛夏の候、保護者の皆さまにおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素より本校の教育に深いご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。

懐かしく大昔のアルバムを開いてみました。細い2本のローソクが灯る小さなケーキを前に、母親に抱かれ白黒テレビで東京オリンピックの開会式を見ている男の子の写真がありました。1964年10月10日、私の2歳の誕生日の写真です。1964年に東京オリンピックの開会式が行われたことで、10月10日は、体育の日と制定されました。(2000年から10月の第2月曜日に変更)中学生の頃、近所のおばちゃんに「体育の日に生まれたんやから体育の先生になったらええねん」と言われ、まさか本当にそうなるとは思っていませんでした。中学校から始めたバレーボールを高校・大学と続け、指導者として全国大会を目指しました。教え子たちも様々な分野で活躍しています。当時、毎週のように対戦していたチームのエースが、先日、東京オリンピック日本代表に選出されました。まだ、大学生で礼儀正しく明るい好人物です。昨年、オリンピックが開催されていればおそらく選出されていなかった選手です。ここで、心に強い葛藤を感じました。「このコロナ禍の中、本当に東京でオリンピックをやって大丈夫?」「運動会や体育祭が中止になっているのに、大人はいいの?」「コロナが再拡大して第5波がやってくるのでは?」「オリンピックに向け凄まじい努力を積み重ねてきた世界中のアスリートの気持ちは?」テレビでは様々なニュース番組やワイドショーで議論がなされています。医療現場で働く方々の思い、感染拡大防止のためやむなく営業を自粛した飲食業の方々の思い、オリンピックを誘致するために尽力していた人々の思い、出場に向け全てを犠牲にしてきたアスリートたちの思い、その人の立場の違いにより異なった考え方が生まれてきます。よく知る選手がオリンピックの日本代表に選ばれ、より応援したい気持ちもめばえました。自分自身もスポーツに打ち込んできたからこそオリンピックの意義も十分すぎるくらいわかります。でも、我慢を重ね頑張っている子どもたちのため、更なる感染拡大は絶対にあってはならないという強い思いが勝ります。もし定められた規則を無視し、自分勝手な行動をする人がいて、感染が広がれば、また、ルールが増え、自粛や我慢の日々が続く。それだけはあってはならないと思っています。

この先、どんな状況になったとしても、この第二中は、誰にとっても安全・安心な学校と言い切れる、素晴らしい学校にしていきましょう。

「あいさつの力」〈6月1日〉 校長 沖野 浩司

梅雨の候、保護者の皆さまにおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素より本校の教育に深いご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。

ちょうど1年前、分散登校という異例の形で新年度がスタートしました。マスクを付け、緊張感が漂い、うつむき加減で登校して来る姿がありました。

月日の経つのは早いもので、コロナ禍もとうとう2年目を迎えてしまいました。3度目の緊急事態宣言の発令、延長・再延長と出口の見えない戦いが続き、全員がマスクを付けての登校風景は相変わらずです。しかし、何かが違います。それは、子どもたちの明るく元気でパワーに溢れた「おはようございます!」という「あいさつ」です。

5月11日(火曜日)から5月19日(水曜日)には、生徒会の「コロナ禍でもニコニコあいさつ運動」が実施されました。生徒会の企画に各クラブ員が協力し、大盛況でした。誰もが、朝から元気をもらえる素晴らしい取組みだったと思います。私も子どもたちに負けず「元気なあいさつ」を心がけているのですがが、眼と眼を合わせ気持ち良くあいさつしてくれる生徒が、とても増えたように思います。

さて、今から20年前の6月8日、包丁を持った男が大阪教育大付属池田小学校に侵入し無差別殺傷事件を起こしました。その事件をきっかけに、通用門が整備され、本校でも、正門・西門共オートロックの施錠となりました。

防犯対策のひとつとして「あいさつの力」があげられています。「おはようございます!」「こんにちは!」ときちんとあいさつすると、不審者も一歩退くそうです。6月は「子どもの安全確保推進月間」で「子どもを守る大人のスクラム」が合言葉になっています。本校でも、6月23日(水曜日)には「不審者侵入に対する訓練」を行います。生徒の安全確保・避難経路の確認はもちろんのことですが、大阪北部地震や事件の教訓を活かし地区別点呼及び集団下校訓練を行う予定です。

コロナ禍でのストレスや不審者をも吹き飛ばす力強い「あいさつの力」を持つ二中生の皆さん、そして保護者の皆さん、安全安心な当たり前の日常を取り戻すため、コロナに負けず力を合わせて頑張りましょう。

 

お知らせ

緊急時他宣言の延長に伴い、6月8日(火曜日)~10日(水曜日)に予定されていた修学旅行は、10月20日(水曜日)~22日(金曜日)に延期されました。3年生のこれまでの取り組みに頭の下がる思いですが、その努力を継続し、更に強く逞しく成長するよう寄り添っていきたいと思います。もし、お子様が落胆しているようであれば、是非ともバックアップをお願い致します。

「ハナミズキ」〈5月1日〉 校長 沖野 浩司

アプローチ花壇の「ハナミズキ」が、長い冬を乗り越え、華やかに開花しています。この「ハナミズキ」は、就任1年目に起ちあげた創立50周年記念事業実行委員会(記念品作成部会)が企画し3年前に「植樹」していただいたものです。植樹当時は、まだ弱々しく、もし枯れたらどうしようと心配していました。しかし、初夏の陽ざしを浴び逞しく、そして確実に成長しています。私にとって思い入れが強く、まるで子どもたちの成長を見ているような気持です。

現在、3度目の緊急事態宣言という大変な事態ですが、二中は負けません。生徒と教職員が力を合わせ「正しく恐れ」感染防止対策を万全に行います。また、コロナに立ち向かい創意工夫を重ね「挑戦」を続けます。

先月行われた生徒会の立会演説会は、校長室からZoomを利用し、各教室にリアルタイムの映像を届け、選挙を行いました。その任命式(朝礼)もソーシャルディスタンスを保ちグラウンドで行いました。二中生全員が一同に揃う今年度初めての瞬間でした。威風堂々とiPadに向かい演説(応援演説)する立候補者の皆さんや、グラウンドで整然と話を聞く生徒たちの姿に改めて二中生の素晴らしさを感じたものです。

宿泊施設の密を回避することができず、断腸の思いで中止にした2年生の海洋研修ですが、3年生での修学旅行に一本化することで新たな宿泊行事を模索することができました。また、昨年度、スキー修学旅行が実施できず、6月に2泊3日の修学旅行を予定している現3年生ですが、2年生とは逆に、宿舎の密を完全に避けることが可能となり、実施する方向で検討しています。ただし、状況をギリギリまで見極めたうえでの判断となりそうです。

また、万が一に備え、オンラインでの学習指導ができるように、先日タブレットを自宅に持って帰らせました。ZoomやMeet・ミライシードなど多くの優れた機能を有効に活用したいと思います。教職員もクラブ休止の間を利用し、よりわかりやすく魅力のある授業を行うために、研修に努めています。

長い冬を乗り越え見事に開花した「ハナミズキ」に負けず、子どもたちを逞しく成長させるため、教職員一同、力を合わせて頑張ります。

保護者のみなさま、地域の皆さま、一層のご支援・ご協力の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。

新年度のごあいさつ 〈4月1日〉 校長 沖野 浩司

陽春の候、保護者の皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。

平素より本校へのご支援、ご協力に対し心より感謝申し上げます。

さて、新入生143名を迎え、全校生徒478名で新年度がスタートしました。新入生にとって、第二中学校での3年間が充実した日々となりますように、また全校生徒が「安全で安心な学校生活」を過ごせるように、私たち教職員も気を引き締めて日々過ごしていきたいと思います。

年度当初にあたり、本校の教育目標と本年度の重点施策をお知らせいたします。

教育目標

1 一人一人の夢と希望を育てよう

2 友人との絆を強めよう

3 清潔で潤いのある学校を創ろう

令和3年度 重点施策                                                             

☆安全安心で魅力的な学校づくり問題行動の未然防止

⇒教職員が、一丸となった「みんなでやる」チーム・ザ・二中としての実践

⇒生徒の自治能力を育て「生徒とともに行動する」

☆学力向上への挑戦・夢や志を持てるキャリア教育の充実

☆特別支援教育の理念に基づく学力向上・生徒指導・生徒会活動を三本柱とした

【N・C・P】(二中・チェンジ・プロジェクト)の実践

新型コロナウイルス感染症との長期にわたる戦いの中、誰もが当たり前の日常がどれだけ大切で有難いものなのか、身に沁みて感じた昨年度でした。しかし、例年通りが通用しないコロナ禍だからこそ、創意工夫を重ね協力し、数々の取り組みを成功させてきました。こうした地道な努力を続ける二中生全員を、心から応援・サポートするとともに、保護者や地域の皆様から信頼される学校を目指し、全力で取り組んでまいります。保護者・地域の皆様の一層のご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

「 卒業式を迎えるにあたって 」 <3月1日> 校長 沖野浩司

春暖の候、皆様方におかれまして益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃より本校の教育活動に深いご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。

今年度は、おそらく後年、歴史の教科書にも大きく記載されるであろう全世界に拡がった新型コロナウイルス感染症という大事件と、誰もが闘ってきました。年度当初、もし教科書に載ったとしたら「2020年、人類が心をひとつにし、感染症の脅威と闘い、打ち勝ったという内容しよう」と語ってから早くも1年が過ぎようとしています。やっと、2度目の緊急事態宣言が、解除されましたが、ここで気を緩めず、みんなで協力して立ち向かっていきましょう。

さて、そのコロナ禍の最中、いよいよ義務教育9ヵ年の集大成である卒業式が近づいてきました。

コロナに負けず創意工夫を重ね取り組んだ、文化発表会や体育大会・合唱コンクールなど記憶に残る活躍を見せてくれた3年生の皆さん、本当にありがとうございます。今回の卒業式では、感染拡大防止対策のため歌唱や合唱を行うことができません。皆さんの素敵な歌声を保護者や在校生に披露できないのは、本当に残念です。しかし、卒業式は、保護者が見守る中、義務教育最大かつ『最後の授業』です。緊張感を持ち「凛とした姿勢」で臨んで欲しいと思います。また、この時期、3年生は、既に進路先を決定した人と、これから入試を迎える人に分かれます。同じ仲間として卒業ムードとは別に、クラス全体で“思いやり” “気遣い” というものを考えてみましょう。

2年生についても、修学旅行が延期になったことは残念ですが、ここで気を抜かず、来年度の主役として力を蓄えて下さい。二中の良き伝統を、更に発展させて欲しいと思います。

この3月は、どの学年も、これまでの生活や学習の締めくくりを行い、来年度の新しいスタートに備える時期です。「立つ鳥跡を濁さず」より強く、より高く羽ばたくため、まずは、1年間生活した教室・机・椅子などをきれいにし自分の心を磨くこと。そして、清々しい気持ちで新年度を迎えてください。

最後になりましたが、保護者の皆さま、地域の皆さま、来年度も本校の教育活動にご協力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

「 この時代を生きる力 」 <2月2日> 校長 沖野浩司

余寒の候、保護者の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃は本校の教育活動に深いご理解とご協力いただき誠にありがとうございます。

3年生は、学年末テストも終わり、いよいよ私学入試が目前に迫ってきました。今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、出願を郵送で行いました。面接を取りやめる私立学校も続々と増えましたが、面接試験は、今後社会に出てから必要となる場面もあり、学年全員で面接の受け方を学習しました。また、面接を実施する学校を受験する生徒については、1月29日(金曜日)管理職を含めた学校体制で模擬面接を実施しました。とても緊張している人もいましたが、凛とした姿勢で一生懸命受け答えする姿は清々しく、またとても頼もしかったです。面接のあるなしにかかわらず、本番を、これまで取り組んできた成果を発揮する大きなチャンスだと捉え、自信を持ち落ち着いて臨みましょう。

緊急事態宣言の最中、我慢を重ね取組みを続けている2年生のスキー修学旅行や1年生の諸活動ですが、頑張っている分の見返りは(どのような形になるにせよ)必ずあるものです。新型コロナウイルス感染防止対策で求められる的確な判断力も時代を生き抜く大切な力です。

1月14日(木曜日)に本校でも地震を想定した避難訓練を行いました。

密を避けるため、グランドへの緊急避難を避け、放送での講話を行いました。地震に対する対応は、ある程度の予測ができる台風やじわじわと広がってくる感染症と違い、いつどこで起きるのか予測することができません。

いつ、何が起きようとも、決してあわてない、強い心を持つこと。落ち着いて、周りの状況を確認して正しい行動をとること。しっかり勉強して色んな知識を身に付けることが大切です。また、毎日の授業の中でも、友だちの意見をしっかり聞き、取り入れ、自分で考えた意見を表現する力を付けることも心がけていきましょう。

我慢の日々は続きますが、今できることを精一杯頑張りましょう。

保護者の皆様、地域の皆様の温かいご支援・ご協力をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

「 挑 む 」 <1月12日> 校長 沖野浩司

新春の候、保護者・地域の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃より本校の教育活動に深いご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。
昨年末、恒例の1年の世相を表す漢字として「密」が選ばれました。生徒たちも授業で様々な漢字を選んでいましたが、私自身は、挑戦の「挑」(いどむ)という一字を常に思い描いていました。逆境になればなるほど、仲間と力を合わせて乗り越えてきた人間の力は素晴らしいものです。コロナ禍の中「鬼滅の刃」が爆発的に流行ったのもうなずけます。まだまだ見えない敵との闘いが続きますが、絶対に負けず、力を合わせて挑み続けていきましょう。
さあ、新しい年のスタートです。一段と大きく成長する絶好のチャンスの時がやって来ました。そのためには、「○○できたらいいなぁ~」など甘い考え方ではなく、自分自身の強い意志と信念を持ち「○○するぞ!」と言い切れる目標を定めること。そして、具体的な計画を立てコツコツと根気強く実行することが大切です。
私は「克己心」と「一丸挑戦」という言葉を部訓にクラブ活動を行っていました。「克己心」の意味は、己に克つ心(自分自身に勝つ心)。人間誰でもしんどい時、辛い時、楽な方に流されてしまう弱い心を持っています。そんな甘えが出た時に「なにくそー」と踏みとどまる強さ。苦しい時に「もうええわ」と力を抜きやめてしまうことなく、その苦しさを乗り越え、真の達成感・満足感そして感動を味わうことを最大の目標にしてきました。
進路選択、受験・面接・採用試験等これから大変な試練に「挑む」生徒の皆さん、その試練は乗り越えるためにあるものです。どれだけ苦しくても負けずに立ち向かっていきましょう。決して一人じゃない。多くの支えあえる仲間や家族・先生がいます。何が何でもこの試練を乗り切り、みんなで最大の達成感を味わい、未来に向かってはばたきましょう。
保護者・地域の皆様、本年も、「一人ひとりが輝く、力強く優しい二中生」を育てるためにご協力・ご支援をよろしくお願いいたします。
 

「 1年を振り返り 」 <12月7日> 校長 沖野浩司

木枯らしが身にしむ今日この頃、保護者の皆様方におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。平素から本校への厚いご支援、ご協力に対し心より感謝申し上げます。

コロナで始まり、コロナで終わろうとしている今年も、あと残すところ僅かとなりました。少し早いですが今年1年を振り返ってみました。

毎日、何気なく、当たり前に過ごしていた日常が、新型コロナウイルスという感染症のため、突然なくなってしまいました。全国一斉休校・緊急事態宣言・3分割登校・2分割授業を経て、新しい仲間と集う、かけがえのない大切な1日1日がスタートしました。誰もが緊張し、検温を行ったうえ、マスクを着用して登校してくる姿は、とても痛々しかったです。

1学期は、ほとんど行事が実施できず、苦しい日々が続きました。生徒の皆さんの優しさや厚い人情に救われた時もありました。「確かな判断力」や「新しい生活様式」が求められた時期でもあります。短い夏休みが終わり、2学期がスタートしました。いつの間にか、マスクを付けることや検温・手指洗いが「当たり前の日常」になっていきました。「正しく恐れ、挑戦する」をテーマに、知恵を出し合い創意工夫を重ね、2部制の公演・映像主体の文化発表会や「はじけるぜっ!」のスローガンのもと体育大会を実施し、1学期から溜まっていたイライラ感・モヤモヤ感も全て吹っ飛ぶ「勢い」を感じました。多くの市が中止を決めた宿泊行事も万全な感染防止対策のもと実施し晴れ晴れとした表情で帰校した3年生、食事のおかわりの時、無言でのサイン「パーは、ごはん」「チョキは、お茶」は初めての経験でした。合唱コンクールも、練習時から工夫を重ね、縦2m・横1mの間隔をあけ、マスクを着用して実施しました。とても優しく美しいハーモニーに、心が洗われる毎日でした。

 

保護者の皆様には、毎日の検温や入場制限など多くのご不便をおかけしております。しかし、コロナ禍だからこそ、子どもたちは、自ら考え、主体的に行動し確実に成長してくれている所もあるのではないかと思います。12月17日(木曜日)から12月23日(水曜日)まで、三者懇談会がございます。子どもたちの学校での様子を、各担任よりお聞きいただき、更なる成長のために、保護者と各担任や学年集団との絆をより深めて欲しいと願っております。

感染拡大が一向に治まらず、まだまだ不安な日々が続きますが「正しく恐れ」絶対に負けずに頑張っていきましょう!

 

お知らせ

大規模改修中のB棟1階~3階の生徒用トイレが、もうすぐ完成します。懇談の際に、清潔で快適なトイレも是非ご覧ください。生徒の皆さん、大切に使って下さいね!

「コロナ禍なれど・・・」 <11月1日> 校長 沖野浩司

紅葉鮮やかな季節、保護者の皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。

平素より本校へのご支援、ご協力に対し心より感謝申し上げます。

コロナ禍のなか、多くの県や市が、中止や代替え措置を決めた学校行事ですが、本校では保護者の皆様のご協力のもと、感染拡大防止対策を徹底して開催することができました。10月2日(金曜日)の体育大会では、「マスクを付けなければならない」ではなく「マスクを付ければ色んなことが可能になる」という前向きな考え方で、生徒会が中心となり競技種目や応援の仕方など創意工夫を重ね取り組んでくれました。1学期から色んな行事が実施できず、イライラ感やモヤモヤ感などストレスを抱えていた子どもたちも「はじけるぜっ!」のスローガンのもと全力で各競技に打ち込んでいました。自分が持っている力を精一杯出し切る姿、必死にバトンを繋ぐ姿は、とても凛々しく輝いており、成長を感じさせられた一日でした。

また、延期になっていた3年生の一泊研修も10月20日(火曜日)~21日(水曜日)に実施し、天候にも恵まれ、ウォータースポーツ・語る会・スカイアドベンチャーなどクラスの絆を深める体験学習を行うことができました。宿泊行事でしか味わえない「同じ釜の飯を食べた仲間」として、今後の学校生活に繋げて欲しいと思います。

さて、現在本校では校内いたるところで、美しい歌声が響き渡っています。10月30日(金曜日)から始まった合唱コンクールの取組みです。感染防止対策で、マスクはしたまま間隔をあけての合唱ですが、心に響くハーモニーを奏でましょう。

合唱コンクール後、3年生は進路説明会を経て、第2回実力テストが行われます。進路選択に向けて、いよいよ本格的に動き出す時期になります。自分の進路を決めるということは、誰でも悩み・苦しむもの。ストレスが溜まるのは、当たり前です。そんなストレスを、はねのけるために、「やったるで!」という強い気持ちと信念を持ち、どんな難問(困難)にも果敢に挑戦(チャレンジ)して欲しいと思います。

保護者の皆様、大変な時期を迎える子どもたちを、是非とも温かく見守り応援してやって下さい。よろしくお願い申し上げます。

 

お知らせ11月19日(木曜日)に、2年生社会科で公開研究授業を行います。

研究授業のお知らせ

【テーマ】

「新学習指導要領の観点に基づく学習と評価の一体化」

「効果的なICT・視聴覚教材の使い方と工夫」

 

1学期同様に、放送大学客員准教授の塩谷京子先生を招聘しています。

摂津市GIGAスクール構想により、11月17日(火曜日)には、全校生徒1人1台のIPad(キーボード付)の配備が完了します。IPadを使用する研究授業を行い、「子どもを引き付けるわかりやすい魅力のある授業」を展開するために、その効果的な使い方を全教職員で協議していきます。

「 はじけるぜっ! 」 ~2020体育大会スローガン~ <10月1日> 校長 沖野浩司

初秋の候、保護者の皆さまにおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素より本校の教育に深いご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。

毎朝8時10分から正門に立ち「おはよう」と声をかけ迎えているのですが

9月下旬から、通過する生徒が極端に減りました。すでに、ほとんどの生徒が登校し、学年の教員と一体になり体育大会の種目練習を行っているからです。

昼休みの、グランドやアプローチも盛況で大縄跳びやバトンパスの練習などクラス単位で取り組んでいる姿も見られます。

今年度は、新型コロナウイルスの影響で、学校(学年)行事も大きく制約を受けてきました。そのような状況で明日、体育大会が開催されます。様々な制限のなか、創意工夫を重ね、生徒たちが充実感・満足感をもてるように取り組みを進めています。生徒会のスローガン「はじけるぜっ!」は、コロナ禍を過ごす生徒たちの気持ちを、とても素直に表しているのではないでしょうか。ただし、安心・安全が第一です。可能な限り身体接触を避け、種目ごとに手指の消毒を行い、生徒席では、マスクを着用しての応援となります。例年ならば、多くの保護者、ご来賓の皆さまに、子どもたちの成長を見ていただく絶好の機会なのですが、「3原則」を考慮し、感染拡大防止の対策を講じた上での実施となり保護者の皆様の入場にも制限を設けております。ご理解、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

さて、9月11日(金曜日)に文化発表会を開催することができました。同じく「3原則」を考慮し2部制での舞台・展示見学、映像での発表鑑賞となりました。閉会式を、3年生の「よさこいソーラン」で締めくくりましたが、全校生徒が集まるのは、1学期の不審者対応訓練に続き、やっと2回目。この間、中学校体育連盟などからの通知を受け、クラブの引退試合など、各中学校会場では全て無観客での開催となりました。吹奏楽部も全てのコンクールや演奏活動が中止になっており、この文化発表会で、みんなの前で演奏できたこと自体が本当に楽しそうでした。

まだまだ、予断の許されない日々が続きますが、コロナ禍の中でも子どもたちは確実に成長しています。私たち教職員一同、心からサポートし応援していきたいと思います。保護者・地域の皆様の一層のご支援をよろしくお願いいたします。

 

お知らせ 文化発表会の上映会・展示(再)は、下記の日程で行います。

1年:12月16日(水)~22日(火曜日)三者懇談会時、3階ホールに作品を展示

2年: 1月15日(金)修学旅行説明会時、劇「走れメロス」と評議の劇を上映

3年:11月 4 日(水)第2回進路説明会後にドラマ劇「穏やかな日々」を上映

「正しく恐れ、挑戦する」 <9月1日> 校長 沖野浩司

初秋の候、保護者の皆さまにおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素より本校の教育に深いご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。

この夏、新型コロナウイルス感染症の脅威だけではなく、災害級の暑さと言われる猛暑との戦いになりました。今まで通りの過ごし方では、全く通用しません。このような状況の中、8月18日(火曜日)の始業式では、子どもたちに「正しく恐れ、そして挑戦する」というメッセージを伝えました。新型コロナウイルス感染症も熱中症も正直とても怖い、だからこそ正しい知識を身に付けることが必要です。また、不安ばかりを感じて何もしないのではなく「新しい生活様式」のもと、対策を万全にしたうえで創意工夫を重ね、新しいやり方に挑戦する前向きな気持ちを育てたいと思っています。また、そのためにも、マスクの着用や給水等、子どもたちが自分で判断して実行できる力を身に付けさせたいと思います。

この2学期は、文化発表会や体育大会など大きな行事が多くあります。例年ならば、多くの保護者、ご来賓の皆さまに、子どもたちの成長を見ていただく絶好の機会なのですが、先日お知らせした通り「3原則」を考慮し、感染拡大防止の対策を講じた上での実施となり入場に制限を設けております。ご理解、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

お知らせ

〇ウォーターサーバー(冷水用)が、3台設置されました。

水筒(小)、タンブラー、プラスチックコップ等を持参して大切に使用して下さい。

〇9月1日(月曜日)より教育実習が始まります。

本年度は、2・3年男子体育、1・3年女子体育、3年国語、2年数学の4名です。若い先生が増え活気が出る3週間になります。様々なことを吸収しましょう。

摂津市GIGAスクール構想始動

今学期、いよいよ摂津市のGIGAスクール構想が始動します。各教室の高速インターネット環境の整備が行われ、小学校1年生から中学3年生までの全児童生徒に、1人1台iPad(キーボード付)が支給されます。(3年生は、10月中旬、1・2年生は11月中旬を予定)

平成28年度に各教室に導入された、電子黒板機能付きプロジェクターに続き、各教科で行う授業内容が大きく広がる可能性があります。本校でも「教育の本質」を変えず、ICT機器を有効に活用し「魅力のあるわかりやすい授業」「子どものやる気を引き出す授業」を行うために研修・研鑽に努めたいと思います。

 

「現実を現実と受け止め、前向きに生きる」 <8月6日> 校長 沖野浩司

厳しい暑さが続いていますが、保護者の皆さまにおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素より本校の教育に深いご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。

新型コロナウイルス感染症に関して、保護者の皆さまに大変ご心配をおかけしましたことを、改めてお詫び申し上げます。大阪府でも、市中感染が広がり、より強い危機感が募っています。2学期からも、摂津市学校対応方針に基づき、感染防止対策を万全にし、子どもたちの「学びの保障」を実現していきたいと思います。また、例年通りとはいきませんが、子どもたちの自己肯定感を高める行事を実施できるように、教職員一丸となり取組みを進めていきたいと思います。

さて、まさしく75年前の今日、終戦直前に、人類史上初の都市に対する核攻撃、原子爆弾が広島市に投下され、多くの尊い命が奪われてしまいました。戦争という人と人が自分たちの利権のために殺し合う愚かな行為の結果です。

先月は、線状降水帯による集中豪雨(令和2年7月豪雨)で多くの河川が氾濫し沢山の尊い命が奪われました。コロナ禍の中、復興に向けてのボランティア活動も県内のみに制限されているそうです。こうした、自然災害や感染症に対して、人は学び、知恵を出し合い、力を合わせ、助け合い、これまで幾度も乗り越えてきました。防災対策も飛躍的に進み、感染症に対するワクチンの開発も全世界で行われています。これは、人間が人間を殺戮する戦争とは、正反対の取組みです。戦争の愚かさや悲惨さ、平和の大切さ、そして、当たり前の日常の素晴らしさを、もう一度考えるとともに、今ある現実を現実として受け止め、前向きに生きる力を身に付けたいものです。

「確かな判断力」 <7月6日> 校長 沖野浩司

盛夏の候、保護者の皆さまにおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素より本校の教育に深いご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。

先月15日、「新しい生活様式」のもと入学式を行い、学校が通常再開いたしました。しかし、第2波への警戒や対応・熱中症対策など予断を許さない状況が続きます。特に、3年生にとって入試やクラブ活動、行事が、どのようになるのか、大きな不安があると思います。大人も含めて、正確な情報を掴み、的確に判断する力が必要となります。我々、教職員は、このような現実をしっかり受け止め「学びの保障」を実現していきたいと思います。

さて、23日には、ソーシャルディスタンスを意識し、グラウンドで「不審者対応の避難訓練」を行いました。始業式や朝礼を、放送で行っているため、約500人の全校生徒が一同に集まるのは、今年度初めてです。改めて、これまで何気なく行っていた当たり前の大切さを感じた場面でした。感傷に浸る間もなく生徒の安全確保・避難経路の確認はもちろんのことですが、一昨年度の大阪北部地震や昨年度の数々の事件の教訓を活かし集団下校に備え地区別点呼確認を行いました。

この「不審者対応の避難訓練」は、19年前、包丁を持った男が大阪教育大付属池田小学校に侵入した事件をきっかけに、行われるようになりました。それまで開放的であった学校も、授業時間帯には、オートロックで施錠するようになりました。今回の新型コロナウイルス感染症もそうですが、何かが起こるたびに、とても窮屈になります。痛切にみんなが笑顔で暮らせる平和な世の中になって欲しいと感じます。

ただし、平和な世の中、優しい二中を創るのは、私たち一人ひとりです。そのために、毎日しっかり学習し、色んなことを体験し、様々な知識と、有事の際も含め冷静に行動できる「確かな判断力」を身につけていきましょう。

お知らせ

6月24日(水曜日)講師として放送大学 客員准教授の塩谷京子氏をお招きしました。当初、公開研究授業を予定していましたが、様々な授業を見て頂き、ご助言をいただく校内研修会に変更しました。コロナ禍の中、これまで行ってきた通常のグループ学習やペアワークが実施できず、ICTやワークシートを駆使し授業を行う教員や一生懸命に取り組む生徒の姿に深く感銘され、ご講演では、凄く元気をもらえました。また、来年度から施行される新学習指導要領についてご教授いただき、実りのある研修会になりました。子どものやる気を引き出す、わかりやすい授業を行うために日々、努力していきたいと思います。

「待ちに待った、新年度のスタートです」 <5月27日> 校長 沖野浩司

昨年5月に、創立50周年記念事業の一環で植樹した「ハナミズキ」も長い冬を乗り越え、4月初旬に若葉が芽生え、華やかに開花しました。初夏の陽ざしを浴び逞しく、そして確実に成長しています。

新型コロナウイルスという、誰も経験したことのない感染症の脅威、緊急事態宣言・長期の臨時休校という未曽有の事態と闘いながら、本日ここに、分散登校という異例の形ではありますが、新入生170名を迎え、全校生徒498名で、待ちに待った新年度のスタートを切ります。

この間、保護者の皆様におかれましても、大変な毎日をお過ごしであったと思います。バトンを受け継ぎ、大切なお子様の教育活動を進めていきたいと思います。

本校は、臨時休校期間も、万全の準備を行ってまいりました。学校での集団感染が絶対に起こらないように徹底的な防止策を行い、数回にわたる家庭訪問や3分割での登校日も、一人ひとりの教育的ニーズに応じた適切な指導や支援を行うチャンスととらえ指導してきました。

新入生にとって、第二中学校での3年間が充実した日々となりますように、また全校生徒が「安全で安心な学校生活」を過ごせるように、私たち教職員一同、今一度、気を引き締め全力で頑張っていきたいと思います。

年度当初にあたり、本校の教育目標と重点施策をお知らせいたします。

教育目標

1.一人一人の夢と希望を育てよう

2.友人との絆を強めよう

3.清潔で潤いのある学校を創ろう

重点施策

☆安全安心で魅力的な学校づくり問題行動の未然防止

⇒教職員が、一丸となった「みんなでやる」チーム・ザ・二中としての実践

⇒生徒の自治能力を育て「生徒とともに行動する」

☆特別支援教育の理念に基づく、学力向上・生徒指導・生徒会活動を三本柱とした【N・C・P】(二中・チェンジ・プロジェクト)の実践

全校生徒には、数年したら、教科書にも大きく載るような、全世界の大事件と闘ってきたことを讃え、ここで気を抜かず、数年先、教科書に載るときに「2020年、人類が心をひとつにして、感染症の脅威と闘い、打ち勝ちました」という、明るい未来を、力を合わせて創ろうという話をしました。互いへの気配り・思いやりの心を育て、誰もが笑顔で過ごす「当たり前の日常」を取り戻すために、また、「新しい生活様式」を身に付けさせるために、全力で頑張ります。

保護者のみなさまのご理解、ご協力の程どうぞよろしくお願い申し上げます。

「生徒・保護者のみなさまへ」<4月14日> 校長 沖野浩司

学校に来て、友だちとしゃべって、授業を受けて、お弁当を食べて、昼休みに遊んで、授業を受けて、クラブをして、家に帰る。テストの点数に一喜一憂し、行事に打ち込み、泣いたり笑ったり。毎日、何気なく、当たり前に過ごしていた日常が、突然なくなってしまいました。

2月、インフルエンザの流行で、たった2日間の学級閉鎖の時でさえ、あるクラスの担任の先生は「みんな久しぶり~」「会いたかったで~」と思わず叫んだと言っていました。これは、二中の先生みんなの気持ちです。

去年から、大きな地震や台風などの自然災害で休校になったこともありましたが、その都度、皆さんは、力を合わせ、落ち着いて対処してきたと思います。今回の緊急事態宣言、新型コロナウイルス感染症防止による長期間の休校も人と人とが、助け合い、知恵をしぼって乗り越えていかなければならない試練のひとつだと思います。

人間、熱が出たり、怪我をした時、健康の有難さがわかります。

学校に行きたくともいけない、友だちと会いたくとも会えない、卒業式もできるかどうかわからなかった。入学式・始業式も延期になった、当たり前だと思っていた日常、大切な仲間との時間が、突然なくなってしまったという経験をした皆さんです。誰もが「安全・安心な楽しい学校生活」を再開させるため、感染症の脅威に負けず、この危機を、力を合わせて乗り越えていきましょう。

そして、新しい仲間と集い、当たり前のように学んでいける1日1日、その「かけがえのない当たり前の日常」を大切にする気持ちで、スタートできるように、常に前を向いて立ち向かっていきましょう。

 

保護者の皆様・地域の皆様、大変な毎日をお過ごしのことと思います。

令和2年度の本校は、新入生170名を迎え、全校生徒498名となります。この、臨時休校期間を新たなスタートを切る準備期間ととらえ、万全の準備をしております。全ての生徒が「安全で安心な学校生活」を過ごせるように、教職員一同、より気を引き締め教育活動を行ってまいります。

ご理解、ご協力、ご支援の程どうぞよろしくお願い申し上げます。