校長室

魔法の言葉は何でしょう(6月)

英語圏の子どもたちは保護者や先生に、“What’s the magic word?”と言われて育ちます。直訳すると「魔法の言葉は何?」ですが、自分が何か欲しいとき、して欲しいことを頼むときにpleaseをつけ忘れたまま喋っているとこう言われます。つまり、pleaseが誰かに何かをお願いするときの「魔法の言葉」ということです。お店で店員さんを相手に注文するときにも、文末にきちんとpleaseをつけて話すのがマナーだと教わります。

コミュニケーションを円滑にする魔法の言葉は、日本語ではどんなものがあるでしょうか。相手にお願いするときはやはり「すみません」と声をかけることが多いように思います。何か悪いことをして謝っているわけではなくて、(あなたが忙しいのはわかっているんですが)「すみません」(~してくれませんか)という、相手への気づかいを示す言葉です。「すみません」とお願いしている人に冷たい態度は取れませんよね。

ただし、大切なのはこの後です。誰かに何かをしてもらったときに、あなたは「ありがとう」と感謝の言葉を言えているでしょうか。もし可能であれば「ありがとう」と一緒に、(困っていたけれど本当に)「助かりました。」や(無理なお願いを聞いてもらって)「うれしかったです。」という言葉を付け加えてみてください。そうすれば相手は、役に立ってよかった、よろこんでもらえてよかった、と思えてまた違う場面でも困っている人がいたら助けてあげようという気持ちになるのです。まさに、魔法の言葉です。使ってみてくださいね。

※ “What’s the magic word?” というセリフは、ハリーポッターシリーズの中でロンが言われているシーンがあります。探してみてください。

52万5千600(5月)

なんの数字か、わかりますか。1年分の時間を分で換算すると、525,600分です。

1分でできることは少ないかもしれませんが、この1分の繰り返しであっという間に1年が過ぎていきます。「時間だけは平等に過ぎていく」という言葉もあります。限られた時間ですが、みんなに平等に与えられています。でも、その使い方によって得られるものや結果が変わってきます。

ちなみに、始業式のあった4月9日から昨日(4月30日)までに過ぎた時間は3万1680分です。新学期が始まってからのこの3万1680分は、慣れない環境で大変だったと思います。でも、時間の使い方を少し工夫すると、これからできることが増えたり見える景色が変わったりしてくると思うのです。

・朝、ほんの少しだけテキパキと準備していつもより早く出発する

・授業の終わりの1分でも、今日学習した内容を自分の言葉でまとめてみる

・本を読む時間がない、でも10分は読んでみる などなど…

私自身も、1分を大切に、時間の使い方を考えていきたいと思います。

※今回のお話は、ミュージカル作品「RENT」の挿入歌であるSeans of Loveを参考にして考えました。興味があったら聴いてみてください。

ごあいさつ(4月)

4月1日より摂津市立第二中学校校長として赴任いたしました、藤山 京(ふじやま みやこ)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、本校では新入生105名を迎え、全校生徒373名で新年度がスタートしました。すべての生徒にとって中学校生活が安全・安心で充実したものとなり、一人ひとりの生徒に生きる力を育むことができるよう、私たち教職員も気持ちをそろえ、取り組んでまいります。

第二中学校では、「二中・チェンジ・プロジェクト」「二中・チャレンジ・プロジェクト」としてNCPを掲げてきました。令和7年度からは、「二中・チアアップ・プロジェクト」と改め、引き続きNCPを合言葉に学校教育活動を進めてまいります。「チアアップ」とは英語のcheer up ですが、励ましたり応援したりするという意味です。生徒たちがお互いに励まし合い高め合えるように、また、生徒たちの成長を私たち教職員は全力で支え、応援していきます。そして、保護者や地域のみなさまが応援したくなるような二中をつくっていきたい、という決意を新たにしています。