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JR東海新幹線鳥飼車両基地井戸掘削問題について 

[2017年7月28日更新]

地盤沈下とJR東海新幹線鳥飼車両基地井戸掘削問題の概略

 昭和40年代、鳥飼車両基地周辺の新在家、鳥飼八町において著しい地盤沈下が観測されました。地盤沈下の原因は、地下水の過剰な汲み上げによる地盤の収縮であると考えられていることから、2,000~2,500t/日の地下水を汲み上げていた東海道新幹線鳥飼車両基地(当時国鉄)に対し、地下水の汲み上げ中止を要請し、工業用水及び上水道の利用に切り替えてもらうとともに、昭和52年9月に国鉄と、「地下水を汲み上げない」旨の記載のある環境保全協定を締結しました。本協定については、国鉄の分割民営化後もJR東海に承継されています。

 平成26年6月にJR東海鳥飼車両基地で井戸を掘削し、地下水を利用する計画があるとの情報があり、JR東海に対し事実確認をしたところ、災害時における水源確保とコスト削減を目的に、鳥飼車両基地の茨木市域(敷地の約3%)において井戸を掘削し、上水道に変えて地下水を利用する計画があるとの説明がありました。

 本市といたしましては、今回の掘削工事が環境保全協定に反するとして、協定の遵守を求めてきました。しかしJR東海は、井戸掘削予定地が茨木市域であることから、環境保全協定の適用範囲外とし、平成26年9月30日には井戸掘削工事に着手しました。そのため、平成26年11月14日に環境保全協定の遵守と、井戸の掘削中止を求め、JR東海を提訴しました。

地盤沈下の特性

 地盤沈下とは、主に地下水の大量のくみ上げにより地下水位が下がり、このため地層の収縮がおこり、地表面が徐々に沈下していく現象をさします。

 地盤沈下は、人口や工場の集積した地域に多くみられ、いったん沈下すると再び原状に回復することはほとんど不可能で、地盤沈下を放置すると建物や上・下水道、ガス管などの地下埋設物に知らない間に損傷を与えたり、また、台風や豪雨による高潮被害の発生、河川のはんらんによる浸水被害など、その影響は広域にわたり、多大な被害をもたらすことになります。

JR東海新幹線鳥飼車両基地井戸掘削計画に関する経過

JR東海鳥飼車両基地井戸掘削計画に関する経過
年月日事項
昭和38年5月東海道新幹線鳥飼車両基地(以下「鳥飼基地」という)検査杭基礎工事着工。
昭和39年4月鳥飼基地、車体搬入組立開始。
昭和39年10月1日東海道新幹線営業開始。
昭和39年~47年鳥飼基地隣接の地域で地盤沈下を観測。
新在家(八幡宮)46.05cm、鳥飼八町(西方寺)29.19cm
*鳥飼基地地下水取水量 2,000~2,500t/日(昭和47年度)
昭和48年4月23日市長から日本国有鉄道新幹線総局(現JR東海)に対し要望書を提出。
「東海道新幹線鳥飼基地における地下水汲み上げの抑制について」
昭和51年9月鳥飼基地、地下水から上水道及び工業用水へ切り替え完了
昭和52年9月20日日本国有鉄道新幹線総局と環境保全協定を締結。
同時に市内75社と締結(協定第8条に「地下水を汲み上げない」旨の記載あり)
平成11年12月1日「環境の保全及び創造に関する条例」施行。
本条例にて、原則新規の地下水汲み上げを禁止。
平成26年3月17日神奈川県に本社のある浄水機メーカーA社が来庁され、鳥飼地域で井戸を掘りたいとの相談あり。市条例で原則地下水汲み上げ禁止を説明。
6月4日大阪府環境管理室から連絡あり。A社が来庁され、鳥飼基地で地下水を汲み上げたいとの相談があったとの事。
6月16日市からJR東海に連絡を取り、説明を受ける。災害時の対応、コスト削減のための計画との事。
*井戸の深さ 200m、計画揚水量 750t/日
7月29日市長からJR東海関西支社長に対し要請書提出。
「東海道新幹線鳥飼基地における環境保全協定書の遵守について」
8月19日JR東海関西支社長から市長へ要請書回答。
「東海道新幹線鳥飼車両基地における井水活用にかかる摂津市からの要請書に対するご回答」
*井水システムの設置場所は茨木市域(敷地の約3%)であり、摂津市の行政上の管理区域を超えており、協定の適用は受けない。
9月10日JR東海関西支社長から市長へ文書にて下記の報告。
「東海道新幹線鳥飼車両基地における井水活用計画にかかる大阪府への『井戸使用許可事前協議書』提出について」
9月11日市長からJR東海関西支社長に対し「通告書」郵送。
*JR東海の協定の解釈は認められない。工事に着工されれば法的措置も辞さない。
9月18日大阪府環境保全課から「事前協議書」の審査が完了し、JR東海にその旨通知をしたとの報告を受ける。
9月24日自治連合会役員会において経過を説明。
9月26日JR東海関西支社長から市長へ文書にて「通告書」対する回答。
*主張は変わらず、工事着手を9月30日からとの報告。
9月26日幹事長会開催。仮処分命令申立てについて説明。
9月29日鳥飼地区自治連合会、鳥飼地区老人クラブ連合会、鴻池勝彦氏から市長宛に要請書の提出あり。
9月29日大阪地方裁判所へ「工事等仮処分命令申立書」を提出。
9月30日報道機関から情報提供。JR東海に工事着手を確認したとの事。
10月1日JR東海に対し、環境保全協定に基づく立入調査申入れるが、拒否。
10月8日仮処分命令申立に係る第1回審尋。
10月25日市自治連合会定例会において経過説明。
10月27日仮処分命令申立に係る第2回審尋。
11月4日市老人クラブ連合会へ経過説明。
11月6日摂津市自治連合会から市長へ要請書提出。
11月10日平成26年第1回摂津市議会臨時会。
東海道新幹線鳥飼基地における協定書の地位確認を求める訴訟について、全会一致で賛成。
11月13日仮処分命令申立に係る第3回審尋。
11月14日大阪地方裁判所へ訴状を提出。
(1)協定及び覚書が鳥飼基地全体に適用することを確認。
(2)鳥飼基地において井戸の掘削、地下水の汲み上げを行ってはならない。
12月19日平成26年第4回摂津市議会定例会。
東海旅客鉄道株式会社対し「環境保全協定」遵守を求める決議 を、全会一致で採択。
議長及び副議長がJR東海関西支社を訪問し、決議書を渡す。
平成27年1月30日大阪地方裁判所において、JR東海に対する裁判開始。第1回口頭弁論開廷。
森山市長意見陳述。
3月13日大阪地方裁判所において、第2回口頭弁論開廷。原告代理人陳述。
4月29日市自治連合会総会において「鳥飼車両基地内での地下水くみ上げ計画の中止を求める決議文」が承認。
5月22日大阪地方裁判所において、第3回口頭弁論開廷。被告代理人陳述。
被告準備書面において、JR東海の揚水試験の実施が判明。
6月2日参議院国土交通委員会において、辰巳参議院議員が、本件について質問。
7月17日JR東海の揚水試験に対し抗議文提出。
7月31日大阪地方裁判所において、第4回口頭弁論開廷。原告代理人陳述。
10月1日大阪地方裁判所において、第1回弁論準備開廷。(非公開)
11月6日JR東海から地下水利用に関し、市関係課に相談あり。
11月24日大阪地方裁判所において、第2回弁論準備開廷。(非公開)
11月27日JR東海の地下水利用に関する相談に対し要請文提出。
12月25日大阪地方裁判所において、第3回弁論準備開廷。(非公開)
平成28年1月7日大阪府より、JR東海の工業用水法に基づく井戸の許可を同日付で許可したとの報告を受ける。
2月15日市自治連合会役員会において経過説明。
2月17日大阪地方裁判所において、第4回弁論準備開廷。(非公開)
4月5日大阪地方裁判所において、第5回弁論準備開廷。(非公開)
6月14日大阪地方裁判所において、最終弁論開廷。原告及び被告代理人陳述。
9月2日大阪地方裁判所において、「原告(摂津市)の請求をいずれも棄却する。」との判決。
9月12日大阪高等裁判所に控訴。
11月14日大阪高等裁判所に控訴理由書を提出。
平成29年2月15日大阪高等裁判所において、初回弁論開廷。(公開)
7月12日大阪高等裁判所において、「控訴人(摂津市)の請求のうち、協定は茨木市域にも適用されるとした一方で、地下水のくみ上げ差止請求は棄却する。」との判決。
7月13日

JR東海の地下水取水に対し、中止するよう通告書提出。

7月14日市自治連合会代表がJR東海関西支社を訪問し、抗議文を手渡す。
7月25日最高裁判所へ上告。

地盤沈下測定点(水準点)と測定結果

地盤沈下測定結果 (年度別に沈下量を計測したもの)※大阪府測定

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環境保全協定

環境保全協定書(抜粋)

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お問い合わせ

摂津市役所環境部環境政策課計画指導係


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